- Amazon.co.jp ・マンガ (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832246874
感想・レビュー・書評
-
最後、絵を描くときだけ泣き止んでいたかおす先生は今絵を描いても認められないことが辛くて頑張って、でも辛くて泣いちゃうのに、どんなに辛くてもやめたくないって。好きなことが辛くて泣いちゃうけど好きだからやめたくない。自分もそうありたいな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
開幕のカラーページからかおすの超ネガティブっぷりは健在
自分のネームを「ゴミネーム」って……。しかもそれがポジティブなつもりって……
本作は高校生漫画家のかおす達の日常を中心に描く作品なんだけど、彼女らを支えるように登場する大人たちも良い味を出しているね
担任教師の美晴、担当編集のまゆ、寮母の莉々香。三人とも何らかの形でかおす達の生活や活動に影響を与えている。しかもこの3人は漫研で漫画を描いていた過去がある
漫画を夢中になって描いていた過去があるから、かおす達の頑張りが判る。応援したくなる
過ぎ去った青春を持つ者にしか出せない味を醸し出す三人の様子はかおす達の日常とはまた違った雰囲気を纏っているね
そうして支える者達が描かれた後に話題となるのは琉姫のサイン会
漫画家は読者によって支えられている存在だけど、同時に読者は漫画家が描く作品に支えられている。そういった想いの触れ合うが生じるのがサイン会
描いてる作品やらペンネームやらが原因で緊張に次ぐ緊張に襲われていた琉姫が終わってみれば「まんが…描いてて良かった」と思える形になったのはとても良かったねと言いたくなる
特に顔を伏せて泣きながらの言葉が凄いんだよなぁ。ああいった台詞ってプロの漫画家として活動している彼女だからこそ出てくる言葉なのだろうね
他にほろりと来た点としては終盤のかおす母来訪の辺りか
娘を「かおす先生」と呼ぶスタンスには驚かされるけど、それって馬鹿にしてるとか茶化してるとかじゃなくて、プロの作家として活動しているかおすへのリスペクトがあるからそのような呼び名になる
けれど、かおすがあまりに辛そうな顔をしていれば母として娘に接する。でも、かおすが泣きながらでもまだ頑張りたいというのならその想いを受け止める懐もある
かおす母の深い優しさが感じられたシーン
この巻ではかおす達の頑張りは勿論のこと、周囲の支えや優しさがよく見える内容だったね -
-
-
琉姫がポンコツかわいい。