こみっくがーるず (7) (まんがタイムKRコミックス)

  • 芳文社
4.20
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832272637

感想・レビュー・書評

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  • 表紙を美姫とくりすが飾っているようにこの巻は2人の悩みがメインとなる巻だったね

    コンプレックスを数多く持ち、一番近くに居るくりすは自分よりも才能持つ輝く人間に見える。だから劣等感に苛まれてしまうし、時にはくりすにキツく当たってしまう
    それでもくりすはハイテンションで美姫に向かっていくから益々2人は擦れ違ってしまう
    ここでくりすの隠された内面を知るかおすが良いアシストをしたし、くりすも美姫に言葉を届けるべく大きな一歩を踏み出してみせる様子は素晴らしいね

    後は美姫が成果を出すだけだったのだけど、まさか自分を追い込むような事を言い出すとは
    漫画として読者に評価して貰う以上は厳しい言葉に直面することもあるし、思い通りの未来を掴めないこともある
    何が目標であるかを決めるなら、何処を終着点とするかも決めてしまうのは踏ん切りがついている
    ただ、それは周囲からすれば諦めが良すぎるようにも見えて……
    そこをくりすが超ファインプレーをしてみせたね。色々とズレている部分の多い2人だけど、後書きにあるようにこの2人だからこそ描ける作品もあるのかも知れないね


    長らく続いた翼と母親間の確執
    翼が漫画家活動を続けることを賛同しておらず、翼からは敵として扱われていた母親
    翼の作品がアニメ化されるということは世間一般に対して翼の作品が認められたということであり、翼の努力が実ったという意味でもある
    それは明確な成果であり母親という敵を倒すに相応しいはずの武器。それでも母の重圧に屈して心が折れてしまう翼の姿はちょっと意外だったかも

    けれど、最後は倒すのではなく和解となったのは良かったな。
    翼の母も夢を追った人間。だからこそ夢を追う難しさや周りに集う人間の厄介さも知っている。だからこれまでのスタンスは反対よりも心配の方が勝っていたのだろうね
    だからって翼の成果が見えた途端に掌を大返しする姿には笑ってしまったけども

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