アネモネは熱を帯びる(1) (まんがタイムKR フォワードコミックス)

著者 :
  • 芳文社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832272828

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  • 人助けをしたことで希望の学校を受験できなかった大月凪沙
    凪沙はその人助けの相手小宮山茉白と高校で再会する

    「この再会には意味がある、また会えてよかったと思える何かが……」
    自分の行動を正当化したい凪沙は、茉白との出会いを運命的なものとするため、茉白を好きになろうと決意する
    という「好きを探す物語」らしい

    決意してって、はてさてそれは好きなのか?
    とはいえ交流を深めるうちに引かれていくのだが

    【内容:アマゾンから転記】
    不本意ながらも進学した高校で凪紗が出会ったのは病弱な少女 茉白。
    初対面であるはずの彼女は凪紗が受験に失敗した原因とも言える少女だった…。
    自分を変える為、凪紗は茉白を「好き」になろうと決意する。
    器用で不器用な少女が紡ぎ出す濃厚百合世界。

  • 凪紗にとって受験失敗の原因である茉白は、茉白にとって自分と他者を切り離す保健室は、それぞれにとって目を背けたくなる嫌いなもの。
    かといって嫌いを仕方ないと諦めてしまったらネガティブな自分を受け入れてしまう、逆に嫌な出会いにこそ意味を見出そうとする凪紗の考え方は目を引くものだね
    凪紗としては自分の為に掲げた考え方、それが茉白にも影響して二人してまるでポジティブ探しを始めるかのような触れ合いとなっていくのは面白いね

    ただ、それにしたって茉白との再会を肯定する為に茉白を好きになるってかなり思い切った考え方のような気がしないでもないけど
    本来は友達として、人間として好きになるという意味だったはずだけど、茉白が凪紗に魅せられた事で距離感が近くなり、凪紗の中でも『好き』の意味が別の意味を持ち始めているようで


    凪紗は随分と頼りになるタイプだね。勉強もできるし、相手の表情も見ている。デートの際には下調べもしっかりとしている
    茉白が自分の不調を隠しがちなタイプであるのに加え、その経験により非常にネガティブな考え方をしている。そういった傾向を持つ茉白が凪紗と組むことにより、鮮やかに変わっていくのが手に取るように判るね

    そんな二人の間で大きな意味を持つハグ。
    最初は相手を温めるために行ったハグがいつしか相手の体温を確かめる行為になり、更にはハグを通して自分の感情を探る行為になり…

    凪紗は茉白を『好き』になるために関わり始めた。でも凪紗が最初に茉白に感じていたのは真逆の感情であったはず
    茉白は凪紗を『好き』だと言った。また、凪紗はもう茉白を嫌いではないと気付いた。なら今の二人の中にある『好き』の意味とは……

    早くも二人の関係が良い感じに回り始めた第1巻だったよ

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著者プロフィール

『メイドは進むよどこまでも!』(双葉社Mノベルス)、『妹は幽霊ですが、なにか?』(創芸社クリスタルブックス)などを手掛ける新鋭イラストレーター。ライトノベルの挿絵以外でも書籍、TCG、ソーシャルゲームなど幅広いジャンルで活躍している。

「2016年 『魔迷宮のセイレーンが歌いません 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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