アネモネは熱を帯びる(2) (まんがタイムKR フォワードコミックス)

著者 :
  • 芳文社
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本棚登録 : 103
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832273313

作品紹介・あらすじ

「好き」が分からない。



茉白への気持ちが「嫌い」から「好き」に変わった凪紗。

でも、まだ顔は見られない―。

繊細な描写で好評を博した濃厚百合世界、第2巻。

感想・レビュー・書評

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  • 茉白への『好き』の意味に戸惑う凪紗は赤面してばかり。その様は愛らしいね
    茉白と凪紗の二人によってゆっくりとその意味が深められていくのかと思いきや、とんでもない人物たちが現れたね。保険医に積極的に迫る生徒会長ですか

    水希は『好き』の意味を知っているから朱里にぐいぐい行く。同様に朱里も『好き』の意味を知っているから水希をあしらい続けているのだろうか?二人はそういう関係
    いわば水希&朱里は凪紗&茉白の前を行く存在と言えるわけだね。だから凪紗の悩みも見抜き、その上で彼女を戸惑わせるような言葉を放つ
    その姿勢は少し意地悪に見えるけれど、水希が言う「今が一番楽しい」も一種の真実。でも、それは停滞も意味してしまうように思える
    茉白と出会った今をポジティブに捉える為に好きになろうとしている凪紗にはとってはちょっと当てはまらない感覚

    ただ、それは理性的な解答だから、理性じゃ制御できない『好き』は益々凪紗を赤面させるのだけど。妹達からの無茶振りにより茉白とイチャイチャしなければならなくなった凪紗の百面相は面白い
    そうして距離が近づいていけば、簡単に言えるはずの何気ない言葉も重い意味を持ってくる。言葉の重さに気づけば接し方にも悩む

    凪紗にとって茉白への感情の始まりはやっぱり『嫌い』だったんだよなぁ。それを変えようとして、『好き』を掲げていたら、その『好き』の意味が制御できないくらいに変わってしまった。でも、その揺れは『嫌い』じゃないと気付けたなら既に凪紗は現状をポジティブに捉えられているということなのだろうね


    一方で気になってくるのは茉白の内面かな。これまでフォーカスされてきたのはずっと凪紗の心情。好きにならなければと積極的に茉白に絡もうとする凪紗に対して、保健室での問答以来凪紗に懐いている様子の茉白は何を考えているかと言えば、彼女は彼女で凪紗に対して特別な『好き』を持っていたようで
    この作品の登場人物は『好き』に振り回される人ばかりのだようだね

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著者プロフィール

『メイドは進むよどこまでも!』(双葉社Mノベルス)、『妹は幽霊ですが、なにか?』(創芸社クリスタルブックス)などを手掛ける新鋭イラストレーター。ライトノベルの挿絵以外でも書籍、TCG、ソーシャルゲームなど幅広いジャンルで活躍している。

「2016年 『魔迷宮のセイレーンが歌いません 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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