- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832273931
作品紹介・あらすじ
宮原もみじ高校2年生、「旬菜酒場こはる屋」で一生懸命アルバイト中!
お店では枝豆を下ごしらえして、夏の季節を感じる一方、
もみじは、家族の思い出が残る仙台の「すずめ亭」へと足を運ぶことに…。
読んだら誰もが行きたくなる、ほっとできる居酒屋がここにあります…!
感想・レビュー・書評
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表紙に居る小夏を縁に登場する本条凛は前巻で話題に上がっていたちゆりの前に居た元バイトさんでしたか
彼女の話からは店舗立ち上げ前後の皐月の様子が知れるという意味でサービス的なものを感じられるね
同時に祖父の店を復活させたいという目標はどこかもみじに響くもの
後から考えると、凛のこの覚悟は小さな布石としてもみじの心に残っていたのかもしれないね
60・61話で描かれる帰省編はもみじのルーツに改めて迫るもの
市場で海産物を見れば店で出したらお客の喜びが頭に浮かび、店と市場の距離関係まで考え始めてしまう。また各所で聞かれる「すずめ亭」の話題はもみじの居酒屋ルーツを刺激するもの
それは郷愁を呼び起こすものに留まると思いきや、まさか「すずめ亭」がまだ現存していたとは…
でも店舗が存在していてもあの頃の活気はもう無いし、取り壊しも予定されている。当時に帰ることは出来ない
活気あった頃の痕跡や手入れされた料理道具は店が何もかも無くなってしまう将来への口惜しさを感じてしまうね…
涙は出るけど言葉は出て来ないもどかしさ。それを形にするのを手伝ってくれるのは凪なんだなぁ
高校生が友達に言うにはあまりに大胆過ぎる「宮原さんが継げばいいのに」。その発言はもみじに変わる兆しを与えるけど、兆しだけでは踏み出せない。ここでの凪は本当に輝いているね。更に一押を入れるなんて
思えばかつての皐月も殆ど素人のような状態から「すずめ亭」の影響を受け修行を始めて、何年も頑張って自分の店を持つようになった
そんな皐月ともみじは何処か似た要素を持っている。そもそも「すずめ亭」の薫陶を受けた皐月の許でもみじがバイトをして「すずめ亭」を取り戻したいと思っているのは何かの運命としか思えないし
そんなタイミングで知らされるのは店を取り壊すだけでなく、名前すら変える話。これを前にもみじはどれだけの決意と覚悟を示せるのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示