- Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832274068
作品紹介・あらすじ
夏の県代表・咲桜を詠深と光の継投でノーヒットに抑え、ベスト4にコマを進める新越谷ナイン。次戦の相手は春の県代表・美園学院。息もつけない熱戦が続く中、芳乃が考え出した秘策は…変化球を全く振らないこと!?
勝てば関東大会進出! 夏よりも熱い秋は続く!
感想・レビュー・書評
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そうか、この巻で表紙のメンバー一巡したのか。思えば随分と長く続くシリーズになったなぁ
前巻にて鬼神の如きオーラを発していた詠深、どうやらそれは全く別の場所にいる投手にさえ死神のプレッシャーとして感じられるレベルだったようで。そういや、詠深って2巻にて死神と呼ばれてたとか言ってたっけ
ただ、美園学院で新越谷相手に投げるピッチャーはオーラを感じ取った亜莉紗ではなく園川萌。しかも彼女が警戒している圧の持ち主は別にいたわけで
この巻にて萌は抽選会にて感じ取った圧の持ち主を探しつつ見つけられなかった。持ち主である芳乃は脅威であると萌に気取られないままに自分の戦略を進めていたわけだ
恐ろしい存在は居る筈なのに見つけられない。だから対策もできない。結局、この点が美園学院が崩れる原因となりそうな……
というか、芳乃はトンデモ戦略を立てていたのね。野球で投手崩しの戦術なんて幾らでも有るだろうけど、変化球を振らないなんて思い切った戦略を立てていたのには驚愕してしまう。ゾーンギリギリの球を振らない事でストライクカウントは進んでしまう。けど元々が当たってもゴロ球かファール。なら振らないなんて戦略も有り得る……のか?
けど、最も凄い点はバッター全員が芳乃の戦略に従ってバッティングしている事なんだろうな。振ればまぐれ当たりだって有るだろうに、徹底して振らないなんて遣り方は下手すればバッターから反感を買いかねないもの。でも新越谷はそんな空気に微塵もならず芳乃の戦略を実行していく
萌が脅威を覚えた芳乃。本当の脅威は見えやすいオーラを振りまいていた詠深などではなく、このように見えない圧で萌を崩そうとする芳乃であったというのは正しい認識だったと言えるのだろうね
ただ、芳乃の戦略だけでは勝てないし前半戦はほぼ負け越してしまう。だから相手を抑えるには詠深によるキレッキレの投球が求められるのだけど…。前巻程ではないとしても調子の良い投球が出来ているようで
それに対する美園学院の4番はまさかの天才肌タイプですか。詠深も感覚で攻めるタイプだけど、バッテリーを組む珠姫は論理で攻めるタイプだから諸積みたいなタイプは得意ではないのかな
ていうか、打ちたい球じゃないからファールにしたとか俺様タイプ過ぎる……
ホームランを打たれて4失点、自分達はまだ攻略の目処が立たない。なのに腐らないベンチというのは本当に貴重だよ
そうして芳乃の戦略を実行し続ける事で遂に変化した審判のストライクゾーン。更には前の打席でホームランを打った諸積さえ配球によって崩してみせた
まだ1点も手にしたわけじゃない。けど確実に逆転への道が開いたと感じられた所で次巻に続きますか!
ラストの描写からすると次巻では白菊が大暴れする…の?詳細をみるコメント0件をすべて表示