球詠 15 (まんがタイムKR フォワードコミックス)

  • 芳文社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832295391

感想・レビュー・書評

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  • 前巻に続き新1年生達の活躍を中心に描いているね
    とはいえ、先輩達レギュラー陣が健在の中でそこに割って入るなんて簡単ではないと思いきや…

    新1年生全員を公式大会でスタメンにするなんて芳乃も凄まじい判断をする…。まあ、いずれはレギュラー陣を超えるような戦力へと育てていくなら公式試合こそ最大の練習場と言えなくもないが……

    意外だったのはそんな状況に投げ込まれた新1年生達から過度なプレッシャーや緊張を感じられなかった事かな
    特に立ち上がりに三連打を食らってもパニックになる様子が皆無だった点は心臓の強さを感じさせる
    ベンチで芳乃が言及しているようにこの試合は負けよりも自分達の力を試す場として機能させるべき

    その中で詩織は捕手として投球を組み立てている為か、最も力試しの点を意識していたね。むしろ詠深の球を受け止める事を意識し過ぎていたと言ってもいい
    体全体で受け止めるのは良いけれど、受け止める事を目的としているかのような危うさもあったが…

    投手と捕手が上手く行かないなら、試合も上手く運べない
    元より新1年生主体だから万全の試合運びが難しいとは言え、自分達の意識や練度によって解決できるポイントによって試合が低調なのは改善すべき点と言える

    その意味では詩織が詠深との話し合いを望んだのは良い傾向
    皆の前では言い難い事も二人だけの空間なら言い合える。そこでの会話は詩織にとって成長の糧となったようで
    てか、前々から醸し出されていたけど、結構重くないこの娘…?しかも賢い重さっていうか、珠姫に疑われる事を想定して匂い対策してたとかかなりヤバいタイプなような……


    もう一人の注目株は小町か
    投手としては優秀でも強打者を前にしてしまうと途端に安定を欠くというのは使い辛い。特に6回表で安易にホームランを与えてしまったのは印象が悪い

    詩織の件と合わせ、今回の試合は新1年生投入により負けたとの印象を抱かずに居られないもの。芳乃達はフォローしてくれたけど、瑞帆達は自分の不足を感じずに居られない
    だから小町にとって自分を捉え直す為に希との勝負は必要になって
    ただ、内容的には先輩が焼きをいれるようなものだったけども(笑)

    打てなかったら小町の勝ちではなく、ショートゴロ以外なら小町の勝ちとか無茶苦茶過ぎる
    小町は傷付く瑞帆を横目にひたすら真っ直ぐを投げ続けるしかない。これは投球ではなくメンタルを鍛える訓練だと判るね

    強打者相手だと真ん中に投げてしまう小町の我儘。それを矯正するのではなく貫き通せと教える希は不器用だけど良い指導をしている
    だからそれを聞いた詩織も自分の間違いに気付ける
    ……という展開で大当たりに打ち上げる希は希だなぁ(笑)


    まだまだ荒削りな新1年生、それが少しずつ改善されて戦力になっていく様が見えてくるような内容でしたよ

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