作品紹介・あらすじ

北海道大学の教員43名が総力を挙げてまとめた,宇宙・太陽系・地球の最新の知識を得るとともに,環境・エネルギー問題などと地学との関わりを学ぶための「基礎地学」の教科書。本書は全33章からなる。第Ⅰ部「固体地球の構造と変動」,第Ⅱ部「地球の歴史と環境の変遷」,第Ⅲ部「大気・海洋・陸水」,第Ⅳ部「宇宙と惑星」と地球惑星科学の広い分野を網羅しており,北海道大学の関連分野の教員43名が執筆にあたっている。地球惑星科学を初めて学習する大学初年時における全学教育あるいは一般教育の教科書としてだけではなく,地球惑星科学分野や地球環境科学分野の学部学生の入門書,あるいは文系学生の教養書としても最適である。
 第Ⅰ部は全8章からなる。地球深部から表層部までの構造とその構成物質およびプレート運動にともなう火山活動・地震活動や造山運動などの地殻変動について学ぶ。第Ⅱ部は全9章からなる。地球初期における原始大気・海洋の誕生から私たちが生きている現在を含む地質時代である第四紀までの時間の流れをたどり,地球表層部の形成と変遷および生物進化,さらに自然災害や地球資源について学ぶ。第Ⅲ部は12章からなる。私たちがそのなかに生きる大気,地球表面積の7割を占める海洋,そして陸域の水や氷河を扱っている。大気と海洋は,自転する惑星上の大規模流体として独特の振る舞いを示す。地球が静止しているなら,高・低気圧も海流も今あるようには存在しないのである。第Ⅳ部は4章からなる。最新の観測成果を用いて,飛躍的に理解が深まった私たちの地球周辺の宇宙空間から太陽系や宇宙とその進化について概説する。

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著者プロフィール

 北海道大学総合博物館研究員
 第5章,第11章・第14章・Box4.1・Box7.2・Box11.1・Box12.1・Box15.1・Box17.2執筆


「2015年 『地球惑星科学入門 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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