逆転出世する人の意外な法則 ―エリート人事は見た!

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833450973

感想・レビュー・書評

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  • 1番に出世した人が、その後もずっと1番に出世していくわけではありません。係長への出席競争で遅れていた人がその後挽回し部長1番に昇進したような事例も数多くあります。そんな彼らこそまさに逆転出世で成功した人たちと言えるでしょう。

    20代評価によって報酬が定まる事は実は当たり前ではありませんでした。日本でも戦前には職務給と言う概念が当然のように使われていました。スキルのある職人が1日働いていくらと言うような考え方です。この時、良い結果を出しているからといって、1日あたりの賃金を変更することはありませんでした。このことから、新人段階での評価と将来的な成功や修正とは関係しないということです。評価を気にせずに仕事を打ち込む姿勢が将来にわたっての成功を生み出すきっかけになります。この段階でのスタッフレベルの評価は、会社のパーツとして優秀化だけかと言うところで見られます。

    ではここで1つの事例を出しましょう。
    学歴とビジュアルで良いスタートを切った人ほど、実は危ないということです。人は能力を褒められると怠けるようになります。子育てで言うと、この能力を褒めると怠け者が育つと言う状態が生まれてしまうのです。平社員こそその間に積んでおくべき経験が数多くあります。若くしても杯されると賞味期限が短くなるので、本当に注意すべきところです。そして結果を褒め続けると人は嘘つきになってしまいます。

    早期転職や独立で大成功する人とその違い。
    1つの会社で我慢して勤めなさいと言う助言の背景には、伝統的日本企業のマネジメントがあります。しかし今後は広い意味での出世を目指していく必要があり、付き合っていく相手を選ぶということも重要です。この場合、優秀な同期と一緒に働き続けるより、上司やさらに上の上司、顧客や取引先など新しく出会った人とのきっかけやつながりが、自分を上押し上げてくれます。この考え方は、5年後に当確を現すために大事なマインドとなってきますので、必ず頭に入れておいてください。

  • 振り返って、自分の人生はどうだったか。
    新コミュニティを作っておくことが必要。

  • この本を手に取った人は出世に遅れている人が多いのではないだろうか。

    しかし、20代〜50代まで世代別に書かれており、それぞれの最後にやっておくべきことのまとめがある。

    印象に残った箇所は、突然の逆転のためには「尖った専門性」と「丸いつながり」が大事だという。

    「尖った専門性」とは、専門性のレベルが世間一般的に高いレベルである。つまり本質を理解していて、その専門性に基づいた指導ができる。自分なりの言葉を使いながら教えることができるため相手もわかりやすい。そのレベルに到達できていない専門性は、ただ仕事を抱え込んで身に付いたものであり、自分の頭の中ではわかっているけれど、形にして人に示すことが出来ないレベルである。この状態ではさらに上を目指せるものではないという。

    「丸いつながり」とは、気の合う人たちだけとつながっているわけではない状態。つまり同じ集団の中で複数の異なるグループの人たちと仲良くしていることである。

    30代以上ならば、これらは当たり前なのかも知れないが、コミュ障の私には頭の痛い内容でもあった。

    何年も前の本であり、当時は書店で平積みになっていて買い損ねたのを思い出し中古で購入したが読んで良かったと思う。

  • 結局育てることかな

  • ゲスい本なのかと思って読んでみると、非常に誠実で前向きになれる内容でとても良かったです。ただ、年齢に対して想定される役職が高すぎます。あえてそういった事例を取り上げたり、高めに書いているのかもしれませんがそういった数字上はちょっと実感の湧かない内容でした。

  • 評価を気にせずに仕事に打ち込むこと。メモハラには気をつけること。尖った専門性と丸い繋がりが大事。使いやすい部下より、上司の後継者になれるか?目指すべきは部長ではなく常務。40代からは周囲の人たちに助けられながら成功することを目指す。自分は何ができる人なのかを一言で表す。経営者の視点を持つ。マネジメントは経営資源の使い方。遅咲きの社長、言い訳しない、失敗から学ぶ、人を育てている。

  • 自分自身の軸
    視点の高さ(会社→ブロック→部)
    何が出来るのか
    行動様式で評価(結果や能力は❌)
    成長7 2 1
    7行動 2誰かに教わる 1自己研鑽
    将来に向けた人脈作り

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著者プロフィール

セレクションアンドバリエーション代表取締役
1969年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。アクセンチュア株式会社、アーサーアンダーセン、日本総合研究所を経て独立。企業の人事マネジメント、組織体制の改革を手がける。     

「2020年 『給与クライシス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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