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- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833546010
感想・レビュー・書評
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1350年、ヨーロッパがペストや飢饉、戦争に苦しんでいたころ、イングランド王国のヨーク近隣にある、とある修道院では、預けられた多くの少女が清らかな毎日を送っていた。5歳の時から12年間そこにいるジネヴラもその一人。しかし、平和な日々は不意に終わりを告げた。一人の身なりの立派な男性客を見かけたその日、院長様から、ここを出て家に帰るようにといわれたのだ。ジネヴラは理由も分からないまま、荘園の管理をする兄の家に戻ったが、両親は二年前に亡くなり、すでに我が家に彼女の居場所はない。折しも荘園の領主ジェイス卿が、領地の視察に訪れるという。ジネヴラは驚いた。修道院であった、あの横柄で失礼な人だわ!何と、ジェイス卿はジネヴラを妻として連れて行きたいと申し出る。ペストで人手が減り、荘園の地代がかさんでいる兄には断れない。ジネヴラの運命は、自分の意志に関係なく大きく変わろうとしていた。
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