炎の街 (ハーレクイン・スーパー・ロマンス 204)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 3
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833592048

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不動産会社社長のヒロインと元刑事のヒーロー。
    ヒーローはとある事件を担当していた際に撃たれて後遺症によりリハビリ三昧の日々を過ごしている。

    2人は15年前に付き合いがあったが、ヒロインのとある過去を受け入れることのできなかったヒーローが頭を冷やす為に家を出て、2週間後に戻るとヒロインの姿はなくなっていた。
    これに関してヒーローもヒーローなのに、全てヒロインのせいになってたことに疑問しかなかった。

    ヒロインが経験したことはとても悲惨なことで、それを乗り越えて成功したヒロインは強い女性だ、と思っていたけど読み進めていくうちに乗り越えたというより必死で忘れている(隠している)というのが分かって、そんなヒロインの弱さが胸にきた。

    作中でヒロインは自分と同じ境遇の少女を救うんだけど、その少女が成長していく姿がとてもよかった。

  • 元刑事(42?44)+不動産会社社長(37)[more]<br />重い。周りに振り回されたりとかはなく、H/Hの葛藤を丹念に描いている。<br />つか、一人で抱えてないでさっさとカウンセラーのとこへ行けって話かも…。いや違うけどさ。自分から手を伸ばさない限り手をとって貰えることはないって話です。<br />ヒーローの元相棒がいい味。管理人も隊長も引き取られる娘もいい人。<br /><br />ねたばれあらすじ(手元にないのでうろ覚え):<br />舞台はトロント。<br />ヒロインは社会的地位のある実父に性的虐待を受け、のち娼婦になった過去がある。<br />21歳の警官ヒーローは、暴力を受け倒れていた16歳の娼婦ヒロインを助けたことがある。<br />15年前、更正したヒロインが囮捜査に協力した際にヒーローと親しくなり、数ヶ月同棲する。喧嘩で部屋を出たヒーローが2週間後に戻るとヒロインは姿を消していた。<br />悲嘆にくれ酒びたりのヒーローは2ヵ月後に出会った女性とその7ヵ月後に結婚し、2年で離婚。<br />ヒロインは妊娠がわかって消えたのだが、出産した娘は先天的心臓欠陥のため6時間しか生きられなかった。<br />現在ヒロインは不動産会社の社長として成功し、青少年更正の慈善事業に積極的に出資している。14歳のストリートガールの更正に手を貸そうとし、自分を信用してもらう為、誰にも言わなかった過去・自分が11歳のときから父親に性的虐待を受けていたことを彼女だけには話す(ヒーローは知らない)。<br />2年前、ヒーローは潜入捜査中に内通により全身を撃たれ死にかけ、3ヶ月昏睡。<br />現在は退職し一人暮らしで、右脳の損傷による左手足の神経障害のリハビリを受けている。<br />高額なリハビリプログラムの出資者(ヒロイン)の名と住所を元相棒から聞いたヒーローは、怒りに駆られ不自由な身体でヒロインに会いに行くが、倒れてヒロインのマンションで看病される。<br />もうリハビリを受けないというヒーローを、ヒロインはこれは貴方のためだけじゃなく、成功すれば色々な人の為になるからやめないで欲しいと説得する。<br />口論中、15年前何故あっさり姿を消したのかヒロインを問い詰めたヒーローは、ヒーローを愛していて、妊娠したからだと言われ、その娘のことを知る。<br />やがて互いの部屋を訪ねあうようになり、事故でヒーローが不能になったことを知るヒロイン。その時ヒーローは、ヒロインにとって大切だったのはヒーローがヒロインを欲しいと思う気持ちだったと知り、ヒーローにとって大切だったのは自分にはヒロインをかき立て満たす力があると自覚することだったと気づく。<br />更正中の少女は学校に行き始め、元々不安なところにクラスメイトからの嫌がらせがあり、ヒロインと一緒に暮らすことになる。<br />ヒーローは15年前、ヒロインの過去の男のことを考え嫉妬してしまう自分が嫌で荒れ、ヒロインと離れてしまった事を後悔し、同じ轍を踏みたくないので、機能が回復してもヒロインには告げずにいた。<br /><span style="color:#ffffff;">だがヒロインに半ば無理やり連れてこられた山小屋で回復がばれる。途中、身体の痙攣で続けられなくなったヒーローにかわり続きをヒロインがした。事後冷ややかになったヒーローに、「昔と同じく、理想は清純な乙女なのに私は使い古しのお古だから私を許せないのだ」というヒロイン。<br />ヒーローは、ヒロインはヒーローの「相手をした」だけで、自分は過去の客と同じだ、ヒロインは以前も今も自分自身を道具と見做し自分で自分を娼婦に貶めている、そんな自分を見つめ直し、彼に秘密を打ち明け、二人の絆を深める努力をしていれば、ヒーローも蟠りを捨てることができたかもしれないと告げる。<br />怒り、逃げ出したヒロインは、自分にも非がある事を認めるがヒーローに顔向けできず、ヒーローはヒロインを傷つけてしまったと酒に溺れる。<br />少女は自分のせいでヒーローが来なくなったかと思いヒーローのアパートを訪ね、ヒロインに聞いた話をする。それでもヒーローは、彼女が見たくないもののひとつは自分だから会わないという。ヒロインのマンションに帰った少女は逃げ続けるヒロインを説得する。<br />ヒロインはヒーローのアパートを訪ねて、カウンセラーに一緒に会って欲しいと頼む。</span><br />二人は結婚し、少女を養子にする。<br /><br /><blockquote>内容(「BOOK」データベースより)<br />今でこそ不動産会社の社長として大成しているシドニー。だが、10代のころの彼女の人生はみじめで悲惨なものだった。悪い大人に操られ、夜ごと街角に立っていたあのころ。しかし、彼女は自力で夜の街からはいあがり、必死に人生を立て直した。そんなときに出合ったのが、若い刑事ニックだった。ニックのおかげでシドニーは人に愛される幸せを知り、やがてふたりは一緒に暮らしはじめた。束の間の幸福な生活―。だが、破局は前ぶれもなくやってきた。愛の巣をとびだしたニックが2週間後に頭を冷やしてもどってみると、シドニーはいなかった。それっきりだった。15年という長い年月を経た今、思いがけない情況で再会したふたり。ニックの胸の中には、シドニーの想像以上の恨みと憎しみが…。</blockquote>

  • あるHPで絶賛されていたので読んでみた。
    図書館で借りたのだが、
    うーん、もう表紙でドン引き。
    ハーレクインなんで、ロマンスなんで、と言い訳しても
    他館からわざわざ取り寄せてもらった本がこれか~ orz

    内容的にはヒーローヒロインの葛藤がよく描けていると思うし、
    ちゃんと地に足をつけている物語だけれど、
    何でかなあ、入り込めなかったなあ。

    たぶん日本語で読んだからだめなんだと思う。
    ロマンスを洋書で読み始めてから
    邦訳ロマンスではどうしてもセリフが胡散臭く感じてしまって
    のめり込めなくなってきた。

    どっひゃーなセリフも洋書だとなんとも思わない。
    なにかもうそんな脳内フィルターが出来上がっているように思う。

全3件中 1 - 3件を表示

ジュディス・ダンカンの作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×