- Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834005110
感想・レビュー・書評
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前述した【とべバッタ】とともに、この時期のお話会で人気の一冊。
色鮮やかで大胆な挿絵には太目の黒のアウトラインが入っていて、とても見やすい。遠目も効く。
お祭の準備をするカエルたちの様子も楽しいし、小道具の絵も丁寧に描かれ、細部まで眺める楽しさがある。
沖縄民話の持つ独特の言い回しで、展開はリズミカル。
ちょっと笑えて可愛くて、土臭さもあり、そして最後はちゃんと納得のいくもの。
みんな嬉しそうに沖縄の「手踊り」を踊っているので、読んでいるこちらも嬉しくなる。
約7分。3,4歳から。カエルさんが登場するこの季節にどうぞ。
「ちゃんぐちゃんぐ」「ぱんないぱんない」「ちゃすがやー」などという言葉使い。
「とう うっさ」という終わり方。
沖縄出身のお仲間さんが身近にいたら、ぜひ読んでいただきたいところ。
楽器の擬音語もちょっと不思議で、でもすうっと違和感無く入ってくる。
何より、カエルさんたちが2本足で立つ練習をするところには笑わせてもらった。
生き物と人間の関わり合いが深かった頃の、素朴な味わいの民話。
読み聞かせをしていなかったら出会えなかった本なのだが、お気に入りの一冊だ。
今まさに我が家の回りもカエルさんだらけ。
実はこっそり二本足で立つ練習をしているのかな。見てみたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
虫送りの行事の一端を、生態系の一部であるカエルが担っているという構造にめちゃくちゃ感動して納得した。そして綱引きは世界各地で行われている行事で、ここでは豊年満作を願うお祭りとして描かれている。
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絵が力強く、ユーモラスでよい。カエルのつなひきを応援する人間の足とか、空にかみなりさまがやってくるところの構図も面白い。絵がとても魅力的。
沖縄の言葉や歌も出てくるから読み聞かせするにはたくさん練習が必要だが、全体的にリズミカルでとても楽しい。
小学校中学年、高学年も楽しめるし、カエルとつなひきなのでストーリーはむずかしくなく、5歳、6歳でも楽しめると思う。
「村の田んぼに害虫が発生したので、王様は村人に稲を全部焼き払えと命令します。これを聞いたカエルたちは大綱引きのお祭りをして、害虫を退治する計画を立てました。カエルたちは、縄をない、旗頭を作り、太鼓の皮をはり、はては2本足で立つ稽古もして、祭りの準備をします。稲を焼くという日、村人の前に何百匹、何千匹のカエルが現れて……。沖縄の勇壮な祭りをカエルを主人公にして描きます。」
儀間比呂志
1923年那覇市生まれ。1946〜51年、大阪市立美術研究所で洋画を研修し、その後、上野誠に木版画を学ぶ。1970年から木版画に専念。創作絵本『ふなひき太良』(毎日出版文化賞)を皮切りに絵本を多数出版。『沖縄戦版画集 戦がやってきた』(沖縄タイムス社芸術選賞絵画部門大賞)、『沖縄の鳥人 飛びアンリー』他。 -
低学年から中学年。6分。遠目がきく。
沖縄のはなし。稲をまもるかえる。 -
母が版画、創作絵本で儀間比呂志先生に師事していました。力強い版画と沖縄の風景が素晴らしい。戦争画絵本も皆さんに読んでほしい。
楽しい昔話もたくさん有ります。
沖縄名護駅に先生の絵が飾られています。 -
稲作とカエル。虫の大量発生で稲が燃やされ食料難になり、自分たちカエルが食料にされてしまうのは困ると、カエルが虫を追い出す作戦をする。
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30年度 仲よし低学年
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所々に沖縄の方言が使われているのも味があってよろしい。ある村の稲に害虫がついて、島中の田んぼに広がるのを怖れた王さまは、村中の稲を焼き払えと命令します。困ったのは人間だけではありません。人間は食い物がなくなったらおれたちをとって食うにちがいない。 かえるたちは長老に相談にいきます。長老のだした答えは…
ユーモラスで、いきいきしたかえるの絵が魅力です。
小学校低学年くらいから。 6分。 -
沖縄の話。
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これも楽しい~
日本のお話