にほんご (福音館の単行本)

制作 : 安野 光雅  大岡 信  谷川 俊太郎  松居 直 
  • 福音館書店
4.01
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007626

感想・レビュー・書評

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  • ひとの「おはよう」と
    おうむの「おはよう」は
    おんなじかな?
    ちがうかな?

    挨拶から始まって、世界、文字、気持ち、お話しと「ことば」が広がっていく。
    挿絵が可愛い。安野さんの絵が文章にぴったり。

    「ことばには いつも きもちが かくれている。」
    ことばの深さがぎゅーっと詰まっていて、チビちゃんたちに読ませたい。
    ことばともじ
    もじときろく
    きろくとふうけい
    ふうけいとひと
    ひとときもち
    きもちとことば
    この本を読むといろんなことが全部つながってるってことがじんわりしみ込んでくる。
    素晴らしい1冊。

    「オウムと人のおはようは違う!違うんだから!」(M6)

  • 幼い頃にプレゼントしてもらった、思い出の1冊です。

    すっかり内容を忘れてしまっているので、また読み直してみたいと思います。

  • 新聞で紹介されてて、そんな素晴らしい本があるのか!と即購入。40年も前の本なのに、写真や挿絵の入れ方も超おしゃれで、もちろん内容も全然古くない。普遍的に素晴らしい「国語」の教科書と言えそう。
    私が教員を目指していた頃から、学習指導要領では「時代の変化に対応できる」人間の育成が重視されはじめていたけど、時代の変化に対応できる人間を教育するには、時代の変化に振り回される教育ではなくて、どんなに時代が変わっても、決して変わらない普遍的な事実や価値を教える教育が大事だと思う。その意味で本書は、40年近く前でも、現在でも変わらない、子供にとって大事な言葉の使い方、言葉や文字を知ることの楽しさがわかりやすく、美しく、芸術的にまとめられていて、本当に価値のある一冊だと思った。
    絵本が大好きで、3歳くらいから年中向きくらいの本を読んでいた息子に買って、一緒に読んでいました。これで小学校の国語の成績ばっちり!(今のところ)。

  • ブックオフで見かけて、めくって三ページで「ええ本や!!」と思ったもの。国語の教科書というつもりで、安野光雅、大岡信、谷川俊太郎、松居直が共同で作ったらしい。初版1979年。


    「こうていにでて、あおぞらをみあげて『そら』といってごらん?
    かぜになったつもりで『かぜ』といったら、どんなきもち?」
    みたいな感じのところが好きでした。


    またなんか大人の勝手な教育的な気持ちから、娘(5)にもこの本に出会ってほしくてさりげなく置いたりこれ見よがしに読んでみたりしたけどぜんぜん興味を示してくれない。そんなもんか。

  • ことばをもじにすると、じぶんになじんでくれる。

  •  「お、また『にほんごブーム』に便乗した本が出たな」そう思って手に取ったこの本。発行日を見てびっくり。なんと、1979年初版発行なんです。そして、この編集の、錚々たるメンバーをご覧下さい。大変な失礼を致しました。この場を借りて深くお詫び申し上げます。
     さて、この「にほんご」、私案の「小学校一年国語教科書」なんだそうです。似たような発想が巷に溢れているきょうこのごろ、このような素晴らしい本が、30年も前に出されていたなんて、驚きです。179ページものボリュームがある本で、内容は、是非是非是非是非、日本語を初めて勉強する一年生に伝えたい内容ばかり。イラストも素敵で、是非一冊手元に置いて、時々読み返したい良い本です。

  • 日本語の学習だけでなく、道徳的な話題に触れたり、外国語の存在にも触れ、子供の世界がぐっと広がる1冊になっている。30年も昔に発行された本なので、写真や表現に多少の古臭さはあるものの、現在も十分通用する、通用するというより、現在にもこんな素晴らしい日本語の本はないといっても過言ではないほど、多くの人に知ってほしい本だ。

  • 指導要領にとらわれない小学校1年生向けの国語の教科書として出版されたそう。
    ことばを教えるだけではなくて、ことばを介して人との関りを築くことの大切さや、ことばを使って自分の頭で考えることの大切さを教えてくれる。しかも小学校1年生に向けたやわらかい言葉で。大人が読んでも、関心させられることがたくさんある。ある種子どもに戻って、自分の身近なひととシンプルなことばでシンプルな考えで真心をもって接したいものだ…。
    子どもにも読み聞かせたいなと思う。

  • 何冊プレゼントしたかなあ。

  • 手元の本は1998年第37刷。
    学習指導要領にとらわれぬ小学校一年生のための「教科書」として提案された一冊。実際に教室で使われることよりむしろ教師や大人が考えるきっかけ、ヒントになることを望んでいる。このような思いを形にしてもう40年余たつわけだが、現場にどれぐらい届いているのだろう(手にとったことがある教師はどれぐらいいるかと考えると心もとない)。

    「こくご」ではなく「にほんご」
    文字にであい、さまざまな文体にであい、いままでいつの間にか身につけていた自分の「ことば」を意識し、興味・関心を深めていく。その入口としての工夫がこらされている。

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