おじいさんならできる (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 301
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834015270

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な絵本で、涙が出ました。
    おじいさんと孫を描いた絵本、意識して探しているのですが、今のところ私のBESTは内田鱗太郎さんの「なきすぎてはいけない」でした。でもこの作品はおじいさん死んじゃうので、おじいちゃん(うちの父)にプレゼントするには向いてないなー、もっといいのないかなぁ…と思っていました。
    で、図書館の特設コーナーで発見したこれ、おじいちゃんにも喜んでもらえそうな、「おじいちゃんと孫」の絵本です!

    まず、孫から見て「おじいちゃん」は、なんでも知っていて、どんな要求にもたいてい答えてくれるすごい人。(なきすぎてはいけない、のおじいちゃんもそんな感じ)。この絵本のおじいちゃんは、ヨゼフがあかちゃんのとき、ブランケットをぬってくれる。そして、ヨゼフのお気に入りブランケットはどんどんボロくなっていくんだけど、その都度おじいちゃんはなんとかしてくれる。ジャケットになり、ベストになり、ネクタイになり、ハンカチになり…
    そろそろ無理じゃない?と思うんだけど、最期、くるみボタンになります(素敵!)ところが、いつの間にかボタンなくなっちゃうんです。ここでかなり切ない気持ちになります。お気に入りの小さいものが、いつの間にかなくなっちゃうっていう経験、みんなするよね。うちの子もよく、ピン止めとか、友達からもらった可愛い鉛筆のキャップとか、失くして泣きます。
    あと、ヨゼフが成長するにつれて、おじいちゃんも年をとるはずで、まさかおじいちゃん、ついに何もできなくなったり、死んじゃったりしないよね?と思って切なくでドキドキしますが、最後まで死ななかったから良かった(笑)。ボタンは見つからなくて、ついにおじいちゃんのブランケットは形がなくなってしまうけど、ヨゼフはおじいちゃんのブランケットがどんな歴史をたどったかを物語にする。そしておじいちゃんのブランケットは永遠になる。
    なんて素敵なお話なのでしょう。
    とっても感動しました。

  • ヨゼフが赤ちゃんのとき、おじいさんがブランケットをぬってくれた。そのブランケットが古くなると、ヨゼフは「おじいちゃんなら、きっと何とかしてくれるよ。」とおじいさんを頼る。すると、ブランケットを、ジャケット、ベスト、ネクタイ、ハンカチ、ボタンへと、おじいさんは次々に素敵なものへリフォームしてくれる。最後にそのボタンをなくしてしまうが、今度はヨゼフがブランケットの話を作文にする。(27ページ)
    ※ヨゼフとおじいさんの信頼関係がいい。全部受け止めてもらえるってすごく安心するよ。だから自立できると思う。それから床下のねずみの家族の様子もほのぼのする。

  • ユダヤの人々に伝わるお話をもとにつくられた絵本です。
    古い人の知恵・物を大切にする心・子どもの成長と人生の移り変わりが描かれているように思います。
    今で言うリフォームですね。

    中心のお話以外でも、集合住宅の中で起きている様々な生活が垣間見え、おもしろいです。軒下ではネズミたちの家族が布の切れ端でおしゃれに生活しています。

  • おじいさんにめっちゃ頼りっぱなしだなーと思いました

  • 話が長いし、代り映えしない内容の繰り返しだからか、途中で飽きてしまいました。内容はいい話でした。

  • 良かった

  • ヨゼフが赤ちゃんのとき、おじいさんが毛布をつくってくれた。毛布が古くなると、ジャケットにつくりなおしてくれた。ジャケットからベストに。ベストから・・。
    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より)

    おじちゃんがブランケットをリフォーム!

  • Z会 年少9月おすすめ

  • お気に入りの誕生のお祝いのブランケットが、少年の成長とともに贈り主のおじいさんの手によって次々リメイクされていく。

    このくりかえしがいいんです。
    またか、って思いながら、でも今度は何に?!ってやっぱり気になっちゃう。

    床下のねずみ一家の暮らしが同時進行してること、言わないで読んで子どもに発見してほしいです。
    見つけたとき、大喜び。

  • 1-1 2019/01/09

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著者プロフィール

フィービ・ギルマン フィービ・ギルマンニューヨーク生まれ。ニューヨーク、イスラエル、ヨーロッパで美術を学ぶ。1972年、カナダに移住。オンタリオ美術大学で15年間教えた後、絵本創作に専念。作品多数。トロント在住。芦田ルリ東京生まれ。幼少の頃英国で暮らす。聖心女子大学卒業。トロント大学大学院修士課程修了。共立女子大学講師。東京在住。

「1998年 『おじいさんならできる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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