- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834018172
感想・レビュー・書評
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はっとするほど美しい、などという陳腐な表現が憚られるほど美しい絵本。
福音館の「かがくのとも」の一冊だが、その美しさは際立っている。
表紙に描かれているのは、分かっているだけで約180種くらいはあると言われているすみれの中の、「すみれ」。
小さくて可憐な姿からは想像も出来ないほど、強い生命力を持っている。
コンクリートの隙間や石垣の割れ目にまで、しっかり花を咲かせるたくましさ。
その命の不思議を、丁寧に解き明かす絵本で、ひと役買っているのは種の運び手である「あり」たち。
どうしてありが運ぶのだろう?
どこまで運ぶんだろう?運んでどうするんだろう?
小さな花と昆虫との協力関係を、美しい絵で追っていく。
「かがくのとも」のシリーズらしく、ストーリーの運びは謎解き形式。
いくら子どもの眼線が低くても、すみれの種をくわえて運ぶありたちの姿までは、なかなか肉眼で見られない。
まして大人は新鮮な思いでこの本を読むだろう。
実は私も、「なんでこんなに庭じゅうにすみれが増えたの・・・?」と思っておりました、ハイ。
種が飛んだだけにしては、あまりにも広範囲。不思議、ふしぎ。
不思議だなぁと思うのがかがくの入り口だとしたら、この本は間違いなく観察し、仮説を立て、立証していくという確かな手順を踏んだかがくの本。
すみれの花の美しさとともに、しっかり印象に残る一冊。
約6分。読んであげれば3歳くらいから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブクログのおすすめにあったので、読んでみた絵本。
春になってすみれが咲き出した。
コンクリートの割れ目にも、石垣の隙間にも。
蜂が蜜を吸って、やがてすみれの花は実になって、種になる。
すみれの花を見つけると得したような気分になる春先。
でもすみれの実も種も見たことがない!
そして、蟻と種の関係にもびっくり。
これはチビちゃんと読まなくては!
え?マジ?これって本当?
すみれって種あんの?S18 -
すみれとありにこんな関係があったとは知らなかった。
たねのはじける音ってどんなだろう。
春に庭を観察してみたくなる一冊。
1年生向け。 -
2年教科書掲載本。
花の種を運ぶのは鳥だけだと思っていたら、ありも運ぶんだってわかって新鮮でした。 -
「不思議」がわかりやすく描かれていた。
種のなかの白いものって、いったい何だったんだろう?
それがなくても発芽するっていうことなのかな?
っていう新たな疑問は出てきたけど…笑 -
UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
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この絵本は、点図が豊富に挿入されています。
家族の人や先生と一緒にお楽しみください。 -
「石垣のすきまに咲いているスミレを見つけたよ。種はどこから、どうやって来たのかな?春の終わり、はじけたスミレの種を運んでゆくアリを発見! どうしてアリが種を運ぶんだろう?じっと観察していると・・・。小さな植物と昆虫の不思議な協力関係を見つけたときの驚きを、みずみずしくあたたかい絵と、謎解き形式のストーリーで描きます。観察すること、推理することの楽しさとともに、子どもたちを科学の世界へいざなう絵本です。]
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すみれとありの共生に絵本。こどもは結構好きみたいだった。
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身近な題材の科学の絵本。ダイナミックな構図と植物に生えた毛まで描く繊細な描写が好き。特に種が飛ぶシーンの絵に惹かれる。