おりこうにトゲ抜きされてるライオンと、抱っこされてる一角獣。
タイトル通り、思わず「うふふ」と笑みがこぼれるような、愛らしい動物たちが登場する1冊です。
コラントニオの『ライオンとヒエロニムス先生』は、ヒエロニムス先生に、前足に刺さったトゲを抜いてもらってるライオンが微笑ましいです。
ライオンは決して穏やかな表情ではなく、絵を見ている者に対して睨みをきかせている錯覚すら起こるけれど……黒く柔らかそうな肉球の持ち主だと思うと、緊張もほぐれます。
他にも、動物が描かれた絵に対して、分かりやすい説明がなされていて、ちょっとしたコラムもあり、楽しみながら勉強できる1冊でした。
個人的に、一番可愛かったのは、ラファエロの『一角獣をだく女の人』です。以前、この絵を別の本で見かけたのですが……女の人に抱っこされて、両前足をちょこんと指の間に入れている一角獣が可愛くて、可愛くて、悶えます!