おとうさんをまって (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
4.04
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本棚登録 : 112
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834022988

作品紹介・あらすじ

ぼくのお父さんはよく遠くへ仕事にいく。しばらく帰れないといって出発したお父さんの乗った汽車を、陸橋の上から見送ったぼくは、偶然おもちゃ屋のウィンドーの中に、お父さんの汽車とそっくりの汽車のおもちゃを見つけた。それからぼくは毎日汽車のおもちゃを見にいった。時がたつにつれて、おもちゃの汽車の背景は次々と変わり、やがて雪景色に…。お父さんを待つ男の子の切ない気持を静かに描きます。

感想・レビュー・書評

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  • 異国感のある絵。
    少し不気味さもありつつ、色が美しく、深い青色が特に綺麗。冬の寒さやお父さんの帰りを待つ日々のぼんやりとした不安感が伝わってくる。町の雑多な雰囲気が感じられるのも良い。

    シンプルなストーリーだが、男の子と犬の素直さ・賢さと魅力的な絵で、印象深く心に残る絵本

  • 〝ぼくのお父さんは、よく遠くへ仕事に行く。ぼくと愛犬
    のワンダは、そんな時いつも、駅まで送りに行く。「今度は暫く帰れないな。手紙書くからね」と言って出発したお父さんの乗った汽車を、陸橋の上から見送ったぼくとワンダは、帰り道で偶然おもちゃ屋のウインド-の中に、お父さんの汽車とそっくりの汽車のおもちゃを見つけた。それからぼくは毎日汽車のおもちゃを見にいった。時がたつにつれて、おもちゃの汽車の背景は次々と変わり、やがて雪景色に…〟<片山令子サン>作、<スズキコージさん>絵による、お父さんを待つ男の子の切ない気持を描いた郷愁をよぶ絵本。

  • 3歳5ヶ月
    自分で選んできた本だけど、絵柄的に読まないのでは?と思っていたら案の定読まなかった。

  • 良かった

  • 汽車がほしくてほしくて毎日ウインドーから眺める(犬と)子の脳裏には、いつでも遠くの父がいた。
    汽車と父は不可分なのだ。

  • 創作絵本。
    おとうさんが遠くへ仕事に行くとき、ぼくと犬のワンダはえきまでみおくりにいった。かえりにおもちゃやさんによるとおとうさんがのっていったきしゃにそっくりなおもちゃのきしゃがあった。ワンダと一緒なのでおみせのなかにははいれないけど、まいにちショウウィンドウを見に行った。ときどきショウウィンドウの飾りが変わる。雪の飾りになったひはきしゃのちょうしがわるくてすぐにだっせんしてしまい、おとうさんのことがしんぱいになった。
    おとうさんからてがみがきて、かえってくるひになった。えきにむかえにいくとちゅうでおもちゃやさんをのぞいてみたらきしゃは売れてなくなっていた。でも、おとうさんがかえってくるからもうきしゃがなくてもだいじょうぶだった。
    かえってきたおとうさんのオーバーはけむりのにおいがした。
    文字のない最後のページにうれしい驚きが隠されている。
    油絵風のダイナミックな挿絵で迫力があり、独特の世界観がある。おとうさんがいないあいだのさみしさを、きしゃをみてたのしむことで紛らわせている男の子の気持ちが良く伝わってくる。

  • 2歳9ヵ月
    次々読みたい息子が何度も「読んで」と持ってくるのは
    めずらしい。
    そのめずらしい絵本の1冊。
    少年の背景が多くは語られないけど、
    うかがい知れる、前向きな少年の性格。
    セリフのない最後の1ページ、
    パパがめくり忘れて「おしまい」と
    本を閉じてしまった時、
    息子、泣いてしまいました。
    そこまで息子が楽しみにしていた最後のイラストは
    スペシャルに共感できるものだったようです。

    3歳10ヵ月

  • 5歳。スズキコージさんの挿絵がなんとも良い。言葉遣いもとても美しく、絵本の世界に引き込まれます。

  • 汽車で仕事に出掛けるお父さんを思って、おもちゃ屋の汽車の模型を見る、男の子と犬のワンダ。

    おもちゃの汽車とお父さんの乗る汽車がシンクロしているのかしていないのか、夢が広がる。

  • (読んだ時期:5歳8ヶ月)

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著者プロフィール

1949年群馬県生まれ。詩人。著書に詩集『夏のかんむり』(村松書館)、絵本『たのしいふゆごもり』(福音館書店)、「のうさぎのおはなしえほん」シリーズ(ビリケン出版)などがある。2018年没。

「2021年 『おねぼうさんはだあれ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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