タイムチケット (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 82
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834024425

作品紹介・あらすじ

マサオは、めずらしいキップのコレクションをしている。昭和四四年四月四日という4ならびが、究極のターゲットだ。そこで、たまたま拾った「タイムチケット」という紙切れに遊び半分でその日付を書きこんでみたら、なんと、一瞬のうちに過去に到着!いろんな人との出会い、予測もしなかった体験、そして、タイムリミットはぐんぐん迫る。ああ、もう、キップを手に入れる時間がない…!

感想・レビュー・書評

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  • この本がきっかけで、きっぷを集めています。
    でも、もしこの本のきっぷの集め方だったらお金がかかるだろうな。

  • マサオは、珍しいキップのコレクションをしている。昭和44年4月4日という4並びが究極のターゲット。そこで、偶然拾った「時間旅行への招待状」に遊び半分でその日付を書きこんでみると、なんと、一瞬のうちに過去に到着! いろんな人に出会い、思いもかけない体験をするうち、4時間というタイムリミットはぐんぐん迫る。ああ、もう、キップを手に入れる時間がない! スリリングなSF仕立ての中に、少年の純な思いを描く。

    読んであげるなら ―
    自分で読むなら 小学中学年から

  • キップ収集が趣味のマサオは、自分の誕生日が4月4日なので4が並ぶ昭和44年4月4日のキップを探している。ある日、タイムチケットと書かれた紙を拾ったことからマサオの冒険が始まる、夢のあるお話。

  • 思いがけず手にしたタイムチケットで過去にいき、子どものお父さんと友達になります。
    そこでの出来事で変わっていく様子に心温まります。

  • (読んだ時期:9歳)

  • タイトルそのまんま、切手の収集が趣味の小学生が不思議なチケットでタイムトラベルする話。このタイムチケットは自分で行き先の年月日が指定できるので、切符収集家として憧れの「昭和44年4月4日」を選ぶ。この話の「現在」は2006年。このチケットは時間は飛べても場所は移動しないので、37年前の自分の部屋へ飛ぶ。と、そこには10歳になる自分の父がいて、街に出ると昔ながらの商店街が並んでいて……という、子どもには新鮮で大人には懐かしい世界が広がっている。
    若干回顧モノ?という気がしないでもないが、この話が秀逸なのは過去と現在を非常にうまくつなげているところ。あの時のやんちゃ坊主が今では……とか、あの時のお姉さんが今でも若いまま?と思ったら娘さんだったり、時間の流れと人々の変化をつなげてみせることで、読者の視野がぱっと広がる感じがいい。

  • よくできている。児童書だけど、私の頭にはちょうどいいみたい。

  • ふと図書館で見かけて、そのまま読みふけってしまった。 タイムチケットを手に入れた少年が過去にタイムスリップする話。とても素直で楽しくて、伏線もよくできていて、最後はホロリと涙がこぼれてしまった。

    友情や家族愛など、押し付けがましくなく、じんわり感じさせられる。

    児童書だが、これは大人が読んだほうが感動するような気がする。

  • 切符を集めているマサオにはどうしても欲しい切符がある。ある日「タイムチケット」と書いてある紙を拾ったマサオが、その切符を売っていた日づけを書き込んでみたら、なんとタイムスリップしてしまった・・・・
    子どもの頃の父親に会い、父親が今の職業についたきっかけを知ることで成長していくというありがちな展開ながら、父親の年代が自分とかぶっているので妙に懐かしかった。

  • タイムチケット(書いた日時に行ける)を手にしたマサオの物語。
    ワープ先では、欲しかった切符を手に入れるために奮闘する。子どもの頃のお父さんに会ったり、猫を助けたり・、剣道を体験したり・・・
    それらが、今の時代に戻ると、何らかの影響を及ぼしているわけだ。

    至って想像通りの展開だったけど、児童文学だとこんなものなのかな。

    中学年程度の漢字あり。難しい漢字にはふりがな。
    字が小さいため、小4くらいから。

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著者プロフィール

「五本目のろうそく」で2001年第2回グリム童話賞優秀賞受賞、04年「冬の龍」で第10回児童文学ファンタジー大賞奨励賞を受賞(06年、福音館書店より刊行)、07年同作で第17回椋鳩十児童文学賞を受賞。主な作品に『時計塔のある町』「サッカク探偵団」シリーズ(KADOKAWA)がある。

「2020年 『からくり探偵団 懐中時計の暗号を解け!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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