- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834081138
作品紹介・あらすじ
1969年にアポロ11号が月面に到着して以来、12人が地球からロケットで月へ行きました。でもじつは、月へ行く方法はロケットしかない、というわけではありません。 満月の夜、男の子は、月へ行く方法を、あれこれと考えはじめました。巨大な橋を月へわたそうか、風船でとんで行くのもいいなぁ……。さてさて、そんなことで月へ行けるのでしょうか。人類が旅したいちばん遠い場所、月まで38万キロの旅へ、いざ出発!
感想・レビュー・書評
-
月へ行く科学的方法について具体的に紹介した本。
私たち人間の身体感覚を尺度にして書かれているため実感がわく。
月には「小学生が3億人つながってようやくたどりつく」らしい。私などは「ようやく」ではなく、たったそれくらいの人数でいけるのか、と思った。
感じ方も人それぞれ。
かかる時間を尺度にすれば、階段でいけば100年、ジェットコースターなら3ヶ月、新幹線で55日、ジェット機で15日、戦闘機で6日、光なら1.3秒。
しかし相手は宇宙の時空。飛行機は大気のないところでは飛べないし、やはりロケットで行くしかない。このへんのこともかなり詳しい。
しかし、詳しく分かれば分かるほどに、月への有人飛行がほとんど自殺行為だったことがわかってゾッとさせられた。全人類が見守る中での高所綱渡りみたいなものだ。
例えば探査を終えた「月着陸船」を「司令船」にドッキンググさせて司令船に乗り移る場面など、もう読みながらひやひやした。よくもまあ無事に帰ってきたものだと思う。
こうした事実をしってもなお宇宙飛行士になりたいと思う人たちのメンタルは想像が及ばない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半は色々な手段で月まで行くとどれだけ掛かるかが書かれている。
一番早いのは飛行機だけれど、普通の飛行機では地球の引力に引っ張られて宇宙に出られないし、飛行機は空気を前提としている。
空気を使わない、引力を振り切れる、などの条件を満たすのがスペースシャトルだ。
後半はスペースシャトルの構造や中での生活について書かれている。
宇宙エレベーターというのも発想としてはいいけれど、それに耐えられる素材がなかなかなくて夢のまた夢だったのが、近年日本で強い素材が発明され、夢に一歩近づいたのだとか。
さて、どんな方法で月へ行きたいかな。
月へ行くのって本当に大変なんだなあ、と実感出来る。
スペースシャトルの中では8日間なので、お風呂は我慢だとか。
おしっこやウンチは持って帰る。
寝るところはそのあたりの床。
あまり快適じゃなさそう…。 -
子どもに借りたがまだまだ難しい本だったので母のみ。どうやったら月に行けるかを描いた科学絵本。
-
子どもたちの宇宙探査の入門書として最適。月へ行きたい、どうやって行こう、というところから話をはじめるので、多くの子どもたちが受け入れやすい展開になっている。
「たくさんのふしぎ」としては2011年刊の本だが、今の子どもたちも十分楽しめる。 -
図書館本。長女、この本を持ってキッチンまで来て「月へ行くための大事な条件 1重力をふりきって地球から飛び出せる…」と話し始める。その箇所が特に興味深かったようで。朝の慌ただしい時間に頭の中が本でいっぱいになっちゃってる長女が可愛くってたまらない。
-
中・県・長:
-
「1969年にアポロ11号が月面に到着して以来、12人が地球からロケットで月へ行きました。でもじつは、月へ行く方法はロケットしかない、というわけではありません。 満月の夜、男の子は、月へ行く方法を、あれこれと考えはじめました。巨大な橋を月へわたそうか、風船でとんで行くのもいいなぁ……。さてさて、そんなことで月へ行けるのでしょうか。人類が旅したいちばん遠い場所、月まで38万キロの旅へ、いざ出発!」
-
図鑑感覚。でも、ストーリー性もあり。
難解なイメージの宇宙のことが、ほのぼのとした優しい線の挿絵のおかげで、易しく感じられる。
宇宙好きの子には必読書!? -
初めはおとぎ話かと思ったけど、
だんだん現実の話になって行くのが面白い。
スペースカウボーイ
という英語で
エンディングに
フライ・ミー・ツー・ザ・ムーン
という曲がかかる。
中々洒落たエンディングだ。
ネタバラシはしないよ。 -
僕はどんな方法で月へ行こうかなって考えた。