- Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834083576
作品紹介・あらすじ
アデルは海辺の村でカフェを開いています。週に2回、八百屋のリュカが持ってきてくれた花で、花たばをつくって店のテーブルをかざるアデル。お客さんたちはみんなアデルが大好きです。そんなアデルがただ一つ苦手なのが、雨の日でした。雨がふると、アデルはなにもやる気がせず、店にとじこもってしまいます。雨の日には、気持ちがしずんでしまうのでした。ある雨の日、カフェを店じまいした後におかれてあったものは……。
感想・レビュー・書評
-
ちょっと長いけれど、絵も文も温かくて、すてきな絵本。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期せずして朝から雨の土曜日に、週末に限って早起きしてくる子ども達に読み語り。私が表紙の美しさに惹かれて借りた絵本。5歳長女が寝起きに持ってきた。
ベタな感想だけど、終わり方にほっこりした。
私も雨の日が苦手なので、アデルに共感しながら読めた。語り手としては、海外の作品だから仕方ないけれど、「リュカ」という名前が若干発音しにくいし、子ども達も聞き取りにくい様子だった。
とにかく絵が優しいタッチで、眺めているだけでじんわり温かい気持ちにさせてくれる一冊。
ちなみに、意外と文章量があり、本自体もやや重いので、寝転んで読むにはツラい。と言うわけで、就寝時に布団に入って読む絵本としては選ばず、朝イチ読む約束をしていた。 -
きゅんとする絵本。
アデルを喜ばせようとするリュカの愛情がすごく素敵。 -
図書館本。私の選定本。明るい太陽のようなアデルは雨が大の苦手。ある日、雨の日の置き忘れたレインコート、長靴、傘に気がつく。。さぁ、誰の仕業?
-
絵もおはなしも素敵だった。
晴れている日だけでなく、雨の日も楽しく過ごしたいもの。
見つめてくれる人、気にかけてくれる人がそばにいるって幸せだ。 -
アメリー・カロ (著), ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー (イラスト), 野坂 悦子 (翻訳)
-
2020.7
幸福感に包まれる色遣い。雨の日には雨の日のよさがある。雨の日もいいと思ったのはそばにいた人のおかげ。教えてくれる人がそばにいるのは幸福なことだね。 -
みずたまエプロンというカフェで働くアデル。
みんなの人気者だけれど、雨の日だけは憂鬱になり、お客も少ないので、ベッドにもぐっている日もある。
野菜や花を仕入れてくれるリュカとも仲がいい。
あるとき、バラ色の長靴の忘れ物があり、その次はバラ色のレインコートの忘れ物がある。
長靴の裏には太陽の模様がついていて、珍しい。
どっちもアデルにぴったりのサイズだった。
最後にバラ色の傘が置いてあり、その日はカフェを最後に出たのがリュカだったので、犯人も分かる。
アデルは長靴、レインコート、傘をさして外に出てみる。
雨の中で泥に埋まったリュカのトラックに追いついて、カフェで雨宿りするように言う。
二人の足音には4つの太陽があったのだった。
想像はつくけど、いい話。
雨の日に、ベッドに鬱ぎ込むアデルがそこまでなのか…と思った。