ばらいろのかさ (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 165
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834083576

作品紹介・あらすじ

アデルは海辺の村でカフェを開いています。週に2回、八百屋のリュカが持ってきてくれた花で、花たばをつくって店のテーブルをかざるアデル。お客さんたちはみんなアデルが大好きです。そんなアデルがただ一つ苦手なのが、雨の日でした。雨がふると、アデルはなにもやる気がせず、店にとじこもってしまいます。雨の日には、気持ちがしずんでしまうのでした。ある雨の日、カフェを店じまいした後におかれてあったものは……。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと長いけれど、絵も文も温かくて、すてきな絵本。

  • 期せずして朝から雨の土曜日に、週末に限って早起きしてくる子ども達に読み語り。私が表紙の美しさに惹かれて借りた絵本。5歳長女が寝起きに持ってきた。

    ベタな感想だけど、終わり方にほっこりした。
    私も雨の日が苦手なので、アデルに共感しながら読めた。語り手としては、海外の作品だから仕方ないけれど、「リュカ」という名前が若干発音しにくいし、子ども達も聞き取りにくい様子だった。

    とにかく絵が優しいタッチで、眺めているだけでじんわり温かい気持ちにさせてくれる一冊。

    ちなみに、意外と文章量があり、本自体もやや重いので、寝転んで読むにはツラい。と言うわけで、就寝時に布団に入って読む絵本としては選ばず、朝イチ読む約束をしていた。

  • きゅんとする絵本。
    アデルを喜ばせようとするリュカの愛情がすごく素敵。

  • 図書館本。私の選定本。明るい太陽のようなアデルは雨が大の苦手。ある日、雨の日の置き忘れたレインコート、長靴、傘に気がつく。。さぁ、誰の仕業?

  • 絵もおはなしも素敵だった。
    晴れている日だけでなく、雨の日も楽しく過ごしたいもの。
    見つめてくれる人、気にかけてくれる人がそばにいるって幸せだ。

  • アメリー・カロ (著), ジュヌヴィエーヴ・ゴドブー (イラスト), 野坂 悦子 (翻訳)

  • 2020.7
    幸福感に包まれる色遣い。雨の日には雨の日のよさがある。雨の日もいいと思ったのはそばにいた人のおかげ。教えてくれる人がそばにいるのは幸福なことだね。

  • みずたまエプロンというカフェで働くアデル。
    みんなの人気者だけれど、雨の日だけは憂鬱になり、お客も少ないので、ベッドにもぐっている日もある。
    野菜や花を仕入れてくれるリュカとも仲がいい。
    あるとき、バラ色の長靴の忘れ物があり、その次はバラ色のレインコートの忘れ物がある。
    長靴の裏には太陽の模様がついていて、珍しい。
    どっちもアデルにぴったりのサイズだった。
    最後にバラ色の傘が置いてあり、その日はカフェを最後に出たのがリュカだったので、犯人も分かる。
    アデルは長靴、レインコート、傘をさして外に出てみる。
    雨の中で泥に埋まったリュカのトラックに追いついて、カフェで雨宿りするように言う。
    二人の足音には4つの太陽があったのだった。

    想像はつくけど、いい話。
    雨の日に、ベッドに鬱ぎ込むアデルがそこまでなのか…と思った。

  • 海辺の村にあるカフェ「みずたまエプロン」。村で暮らす人たちにとってカフェは憩いの場であり、そのカフェを経営する愛らしいアデルはみんなに好かれています。しかしそんなアデルは雨の日が苦手、気持ちが沈み布団に潜り込んでしまいます。そんなある日、閉店したカフェで、ばらいろのレインブーツを見つけ──。淡い色づかいでおはなしと合っていますが、まん丸の黒い瞳は少々怖い。76頁と絵本にしては長いことと、オチから大人向けの絵本と感じました。

  • 手にする機会があって読んだ。

    アデルのカフェ「みずたまエプロン」。
    アデルはみんなの人気者です。
    けれど雨が苦手で、雨がふると気持ちがしずみ、店にとじこもってしまいます。
    ある晴れた日、アデルは、店のなかで ばらいろのながぐつを みつけました。
    そのながぐつは、アデルのちいさな足にぴったりで…。

    内容や表紙をみて期待していなかったのですが、とてもすてきな絵本でした!
    中学年くらいから、YA女子におすすめです。
    デザイン性が高い絵が あざやかで、はっとしました。
    短編の物語なのですが、全ての見開きでフルカラーの絵がおはなしをよく語っているので、やはり絵本です。
    しっかりした造りで ずっしり重く、2,300円の価値があると思いました。

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著者プロフィール

アメリー・カロ アルプス地方で子ども時代を過ごしたのち、フランス南西部で暮らしている。仕事は助産師で、書くことが趣味。カナダのケベックでの数ヶ月の旅を、ブログの記事にして発表するうち、書く楽しさを発見した。『ばらいろのかさ』は、そんなカロの初めての本である。

「2019年 『ばらいろのかさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野坂悦子の作品

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