みちとなつ (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 235
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (44ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834086171

作品紹介・あらすじ

都会のマンションで、母と二人で暮らす物静かな少女・みち。そこから遠く離れた海辺の町で、大家族と暮らす活発な少女・なつ。環境も性格も正反対の二人には、ある共通の趣味がありました。それは、きれいな石ころやガラスの欠片を集め、並べて眺めること。そして夏休み、その趣味が二人を結びつけることになります。友だちになるきっかけは、どこにでもある。爽やかな出会いの物語です。

感想・レビュー・書評

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  • イラストレーターとしてはお馴染みでしたけど、絵本も書いているんですね。

    暮らしも性格も違う2人の少女が、ふとした出会いで友達になるという爽やかな夏休みの物語。

    ちょっとした共通点があるだけで、すべての壁をとっぱらって一瞬で友達になってしまえる子どもの逞しさって素晴らしい。

    当たり前ごとではあるが、我が家の息子、娘もクラス替えや進学していく中で、せっかく仲良くなった友達と離れてしまうことがあったのだが、親の心配をよそにすぐに新しい環境でしれっと友達を作ってくる。

    年を食うにつれ、合う/合わないセンサーが発達し、あの人とはこの自分、あの人にはこの自分までと、ストレスのない(と思っている)暮らし方が出来ている気がしていたけれど、やっぱり子どもたちの良い意味での無警戒さに触れるとほっとする。

  • この時間に、他の場所で別々に生きている違う誰かと、知り合うことがあるかもしれない。SNSなどまだなかった頃の懐かしさと郷愁も相まって、すごく素敵な作品。

  • 手に取る機会があってよんだ。

    みちと なつ。
    はなれた まちで くらす、ふたりの おんなのこ。
    なつやすみの おはなし。

    表紙でふたりは出会うんだろうな、と予感させます。
    なつが男の子っぽいのがいい。
    ふたりの生活環境はぜんぜん違うけれど、あるところで共通している。
    そういうのがきっかけで、仲良くなったりするもの。
    みちとなつは小学生。
    5歳くらいから低学年まではもちろん、大人まで響くと思いました。
    こういうおはなしを私もつくりたいなぁ、と感じました。

  • 遠い場所で、全く違う環境で育った2人がこうやって出会うこともあるからおもしろいですね。
    みちとなつのように、何か一つでも共通点があれば仲良く遊べたりもして。
    そう考えたら世界中にたくさん出会いの種がありそうで、わくわくしますね。

  • 出会うべき人にはいつか必ず出会う。どこかで繋がる。引き寄せ合う。そういう風にできている。と私は心の底から思うのです。だから私も出会うべき人にはちゃんと出会うし繋がっていく。縁。運命だね。

  • みちとなつ。

  • 「都会のマンションで、母と二人で暮らす物静かな少女・みち。そこから遠く離れた海辺の町で、大家族と暮らす活発な少女・なつ。環境も性格も正反対の二人には、ある共通の趣味がありました。それは、きれいな石ころやガラスの欠片を集め、並べて眺めること。そして夏休み、その趣味が二人を結びつけることになります。友だちになるきっかけは、どこにでもある。爽やかな出会いの物語です。」

    シンプルな絵なのだけれどあったかくて、ずっと見ていたくなる。
    あったかいけれど、海と、夏の絵がさわやか。
    しずかな話だけれど、いつみちと夏が出会うのかな。もうそろそろきっと。だって、ふたりとも宝物がちょっと似ているもの。そう期待してわくわく読んだ。
    ・絵がきれいで見やすく読み聞かせにもむく。

  • 別々のところで生活している女の子2人が、出会うまでを淡々と描いている。ー違うけど同じようなセンス 出会いまでのそれぞれの必然性

  • 2歳7ヶ月の娘には早いかな?と思ったけど
    とてもハマった。
    絵が大人な感じでおしゃれ。
    そういえば、、と自分も子供の頃好きだった
    ガラス?の色石やキレイな貝殻を見せると喜んでくれた。

  • 6歳〜。
    夏に読みたい絵本。ストーリーも絵も素敵です。

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著者プロフィール

東京都生まれ。絵本作家、イラストレーター。本の装画や挿絵を数多く手掛ける。絵本作品に『てのひらおんどけい』『みちとなつ』(福音館書店)、『12人のいちにち』(あすなろ書房、日本絵本賞大賞受賞)、『ゆうだちのまち』(アリス館)などがある。

「2023年 『ほしまつりがやってくる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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