「少年ジャンプ」黄金のキセキ

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834253184

作品紹介・あらすじ

653万部という未曾有の記録を達成した週刊「少年ジャンプ」。空前絶後の部数はどのようにして生まれたのか。600万部達成時の同誌編集長が、掲載された漫画作品のエピソードを交えて、その秘密に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ジャンプ創刊当初の話から「幽☆遊☆白書」まで。各漫画家の当初の印象だったりが編集者目線で書かれている。この漫画とこの漫画は同時期だったんだ!とジャンプを読んでなかった人でも面白い。

  • 少年ジャンプの元編集長が、その目から、当時の掲載漫画と作家を語る。

    ジャンプとはなんであったか。
    編集方針とかの話は面白いのだが、方や、漫画家と漫画についての言及は濃淡がある。

    熱血が大好きで、ラブコメとか、繊細な心の機微が・解らないのね。編集方針で取り上げないのではなく、おそらく、心のありようとして、理解することができない。

    その書きっぷりはまた面白いと言えば面白いのだが、ちょっと「文化論」的に偏るところもあって、微妙だ。

    ぼくは子供の頃、全く漫画を買ってもらえず、初めてジャンプを「読んだ」のは、中学2年生、P Lランドのプールに行く途中に友達から借りたものが初めてだったのだが、それにしても大概の主要連載を知っていたことにも、個人的には驚いた。

  • あとがきに「誰が読むのか」と自問自答しているが、
    出版史において、意義ある著作だと私は思う。

  •  担当しただけに『アストロ球団』への思い入れが深い。『アストロ〜』はある時期のジャンプのお手本になったマンガだと思う。原作が途中までしか書かれていないというのは今回初めて知った。
     無冠(賞に無縁)で連載まで漕ぎ着けたのは鳥山明と新沢基栄だけというトリビアを得た。
     熱血漢の著者はストーリーマンガに熱心で、ギャグマンガに冷淡である。ジャンプ黄金期を支えたのは数々のギャグでもあるのだが。

  • <目次>
    第1章  「少年ジャンプ」の編集方針は創刊時にすべて決まっていた
    第2章  創刊誕生期
    第3章  飛躍期~マガジンに追いつき追いこせ
    第4章  常勝期~300万部の壁を越えて400万部へ
    第5章  黄金期~653万部発行を達成するまで
    終章   それからのことについて思うこと

    <内容>
    ギネスに載る雑誌発行数を誇る「少年ジャンプ」元編集用による、「少年ジャンプ」の歴史。著者の立場や考えによる分析が明快で、読みやすい。ただちょっと「偉すぎる」感じが漂う。終章は、出版業界全体の暗澹たる思いがよく分かる。

  • ふむ

  • ・こういう雑誌などの歴史を辿る本は好き。まして、まさに600万部時代のジャンプのリアルタイム読者だったのだから、当然、思い入れも有る。
    ・取り上げられている作品はどれも今や歴史に残る作品ばかりで、こうして見るとジャンプが躍進したのも当然のラインナップに見える。
    ・この本を読んで川崎のぼる『荒野の少年イサム』に興味が湧いた。子供の頃、アニメを再放送で観たことは有るけど、今観るとより面白さが分かりそう。
    ・あとは歴史の分水嶺として『幽遊白書』を挙げている点は「なるほど」と言う感じ。

  • 少年ジャンプの各STEPにおける代表作を振り返り、それらの漫画評や位置付けを規定する。個人的には、本宮ひろしが「男一匹ガキ大将」から最終回を経て。本人も政治に向かっていった動機を推測しているところが面白かった。

  • 浦沢直樹のインタビューを読んだついでに。

    編集長お気に入りだった作品の回顧録って感じで、へえーとなる所はあんまなかったかな。
    ターゲットを固定化して思考錯誤したのが、スポ根はスラダン、バトルものはドラゴンボールで集約されて、以降ターゲットの練り直しなのか、手法の練り直しなのかができていない印象。

  • 「マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?」飯田一史著の後で。たまたまの順番ですが…。今年2018年は少年ジャンプ創刊50周年の年ですが、実は去年2017年はコミックスの売上で電子が紙を初めて上回った年だったりします。ジャンプ栄光の半世紀は、少年の「熱血」の歴史です。1994年の653万部に至る黄金期の中で「聖闘士星矢」の車田正美の変容に「熱血」の行方を案じる述懐に現場の編集者ならではの感覚を感じました。「努力」「友情」「勝利」が編集テーマではなく、ジャンプ読者像そのものなのだ、と力説するあたりも熱いです。そういう意味で、少年たちの「熱血」がいかにデジタル化するのが、がジャンプがジャンプしなくてはいけない挑戦なのかもしれません。

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