風花の里 (佐々木丸美コレクション)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835442945

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  • 両親が事故死して以来、愛猫"とら"と幼馴染・丈に守られながら生きる星玲子(れいこ)。祖父が残した幻の遺産を継承したことから、運命を翻弄される。



    八木慶浩 れいこの祖父
    一野木昌夫(高杉昌夫)
    楊子(高杉昌夫と結婚したあおちゃんと過ごす)・郁 自殺

  • 幼馴染の丈(じょう)に連れられ、とある屋敷に忍び込み三人の赤ん坊を見た星玲子(れいこ)。住人に見つかりそうになり逃げる最中、愛猫とらが川に落ちてしまう。その窮地を救ってくれたのは学生服を着た中学生だった。彼は名乗らなかったが忘れ物の本に「一野木昌生」と書いてあり、星玲子は彼にいつか会いたいと考えるようになる。しかしその名はとある企業の継承権争いの火種となる存在、また星玲子の血筋と深い関わりがあった──。『雪の断章』『忘れな草』『花嫁人形』に続く孤児シリーズ第4弾。旧版の講談社版で読了。
    祖父・八木慶浩の遺産を継承する者、そして一野木昌生の正体を見分けられる唯一無二の存在。飛鳥、葵、昭菜の3人より会社にとって厄介な存在かもしれない。特に後者、あの禾田部長の計画を狂わせる悩みの種だよね。本編について。デパート前の風船の件が負の連鎖につながるなんて。曽良さん良い人だったのに。丈君は良くも悪くも気が強すぎるよ、禾田部長はその性格を見抜いて上手く操るつもりだったようですが。少し計画外れたものの、最後は修正されたから万々歳なのか。『花嫁人形』に続き、楊子が密かに活躍。いや、密かどころか主人公の後押ししてるぐらい重要な役割を担ってる。郁も含め何故彼女らが会社の揉め事で犠牲にならねばならないのか……。命を賭して行動に出た楊子らが居るのに、彼女の想い人でもある一野木昌生は星玲子の家でとらと戯れていると。しかも星玲子にベーゼだと?殴り飛ばしてやろうか、と思うぐらい最低な奴だ。星玲子は丈君に乗り換えて正解だよ。それにしても、やっぱりとらは今後転生しないのかな?佐々木丸美さんの作品は手放しに幸せに結ばれるカップルは居ないなあ、なんらかの存在が必ず欠けている。

  • 孤児四部昨の最後の話。両親の事故死の後、愛猫のとらと幼馴染みの丈と共に時に世間から見放され、時に優しさに触れながら生きていく星玲子。前の三部作と絡んでいるけど、やっぱり複雑すぎてもう一回四部作読み直さないと会社の複雑さはわからないなぁ。
    愛は自己満足。与えられないのに求めてしまうという言葉にぐっときた。

  • 小説だけど詩集のような文章だなといつも思います。
    忘れな草よりは好きでした(^ω^)

  • 画像は復刻版です。
    講談社文庫で読みました。

    孤児シリーズの第4弾、最終章です。

    「永遠に立脚し刹那に努力すべし」。
    この本に出てきたこの言葉にはずいぶん支えられました。

    佐々木丸美氏のほとんどの作品は、
    作品(の登場人物)同士がどこかでつながっていて、
    大きなひとつの世界を作っています。
    これがまた読者の想像力を駆り立ててくれるのです。

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