- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837306955
作品紹介・あらすじ
・貴重な写本のデジタル化を進める現存する世界最古の図書館・砂漠の過酷な気候と戦いながら貴重書を守り続ける日干しレンガの図書館・チベット大蔵経を収める僧院の図書館・地域のリビングとして機能する人を繋ぐ図書館・年齢や障害の有無を問わず誰もが安心して集えるインクルーシブな図書館・イベントスペースがあり結婚式やパーティーもできる荘厳な修道院建築の図書館・視点を変えると建物の違う部分が見えてくる発想力を刺激する図書館・宇宙船のような超近代建築の図書館・情報規制と戦う国境なき記者団が作ったマインクラフト内のウェブ図書館などなど、世界の53の図書館を写真とともに紹介。見た目の美しさだけにとどまらない、それぞれの図書館の唯一無二の魅力を伝えます。図書館の歴史や建築様式に触れながら、図書館の使命や役割、これからの図書館のあり方についてあらためて考えさせられる1冊。
感想・レビュー・書評
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世界中(又はWeb)に存在する様々な特色を持つ図書館の写真集です。
見た目が綺麗なだけの建物を集めたものではなく、地味であったり寂れていたりしても機能している図書館にも焦点を当てている素晴らしい一冊。
1500年前から収集されてきた資料をデジタル化することに尽力する「聖カタリナ修道院図書館」、国境なき記者団が検閲を回避するべくマインクラフト(ゲーム)内に設立したデジタル図書館「ジ・アンセンサード・ライブラリー(検閲なき図書館)」、図書館の守り人たちによって保護される朽ちつつある貴重な資料を残す「シンゲッティの図書館群」、が印象的でした。
「シンゲッティの図書館群」は聖地巡礼時に立ち寄られる場所に点在していたもので、30館以上あったものが現在は5館まで減り、砂漠化により今にも消え去ろうとしています。
そこで働く“図書館の守護者・守り人”と呼ばれる人々は、ボロボロの室内でボロボロの手袋をして資料の保存に努めています。
荘厳な建築物としての図書館も良いですが、彼らの仕事はそんなものとは比較にならないほど立派です。
私はここに本物の司書の姿を見ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1448056 -
この書籍は、世界中の53の図書館を鮮やかな写真で紹介しています。各図書館は独自の魅力を伝え、特有の視覚的な美しさが際立っています。本書は図書館の使命や役割、未来における役割について考察し、同時に図書館の歴史や建築スタイルに触れています。移民や障がいのある人々、美食家のために建設された図書館も紹介され、どの図書館も独自性に富み、唯一無二の存在となっています。美しい写真とともに、図書館が異なるコミュニティにどのように貢献しているかを深く垣間見ることができ、読者は世界中の知の宝庫である図書館の多様性に感動することでしょう。(ZY)
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非常に夢があってワクワクする本だった。紹介されてた図書館のうち数カ所は機会があったら行ってみたい。早速グーグルマップに登録した。
それと日本の図書館が一つも紹介されてなかったのは意外。敢えて世界に標準を合わせたのかそれともそれだけの価値のある図書館が日本には無いのか。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/790916 -
いつか、海外の図書館にも訪れてみたい。