辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」 (漫画とリポートでめぐる「死後の世界」)
- マキノ出版 (2017年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837672531
作品紹介・あらすじ
人は死んだらどうなるのか? 死後の世界とはどんなところなのか? 人気漫画家と怪談蒐集家のコンビが、あの世のスペシャリスト12人を訪ねて完成させた「死んでも困らない究極のガイドブック」。
5度の臨死体験で神様に「また来たの?」あきれられたニューヨークの自然療法医、地獄を見たのではなく地獄に住んでいた不食の弁護士、クンダリーニの光によって人の寿命を的中させる奇跡の気功師、過去生や中間生を自由に行き来するセドナのヒーラ−、生まれ変わり現象や過去生記憶を学術研究する大学教授……すてきな天国ライフを送る秘訣を漫画とリポートで大公開!
感想・レビュー・書評
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辛酸なめ子さんの持つ独特な感性をはさんでくれるので、楽しく読了。
かなりスピリチュアルな内容で、そんな考えや世界もあるのだなと、どこか冷めて読んでしまったが、ちょいちょい笑ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
臨死体験をした人たちへのインタビュー集。
あの世や地獄も、一つの共通の場所というわけではなく、人それぞれの世界観が反映されているように感じた。
漫画もあるので想像しやすいが、漫画内の字が小さくて、読みづらかった。 -
表紙が懐かしいガイドブックそっくりで大丈夫かと心配しましたが、、、。活字だけで無くマンガがあると理解が深まりますね。続編期待します。
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借りたもの。
死後世界に詳しい人たちにインタビューし、どういった世界なのか、輪廻転生はあるのかを探る。
多様な解釈で思う「今を生きる」「未練を残さない」という事は、ヨーガ的な考え方のように思った。
紹介されている人々の多くは天国(と地獄)は「ある」と答える。彼らの言葉を総合すると、その天国とは人(魂)が創り出したイメージであり、人のためにある精神世界のようだった。(それこそ、セム系一神教の信者だったら「ユダヤ教の天国」「キリスト教の天国」「イスラームの天国」ってわかれてそうだと思った。)
「天国では創造力(想像力?)があれば、それを再現できて好きなものに囲まれて住める」と……人類史が始まって普遍な天国像だと思った。だからこそ今、生きている私たちは“創造力”を鍛えると良いというのは、現代的でもあると思った。……しかし考えてみれば、その創造性が人類を発展させたので、やっぱり普遍だった。
人によっては天国は「精神のレベルに応じた天国」や「似た魂の波動の人間があつまっている」、地獄は「存在しない」「盗みを働く人の場合、互いに盗み合ってそのスキルを磨いている」「悪者同士で徒党を組み、ヒエラルキーが存在する」など……
ダンテ『神曲』の階層状のイメージや、地獄は罰を与えている場所ではないのか(繰り返していることが罰なのか?)?という疑問を持つ。
語る人々は地獄に行かない人たちだからかもしれない。
実際の臨死体験者に限らず、宗教の世界観に基づく死後世界の説話も紹介。
多様で面白い。 -
怪しげな人の嵐。とはいうものの、最後の住職さんは普通のまともな僧侶さんでした。
ちなみに地獄は存在しない、という人が多かったのは良かったです。 -
意外に真面目な、死生観の本。
いらん世話だけど、広井さんが早く家族を持てるといいなーとか思ってしまった。