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- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837908883
感想・レビュー・書評
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ユダヤ教、ユダヤ民族について論じることによって人生論を語る。それだけでなく、その他の哲学者や思想家も引用されており、著者の懐深さを感じる。
内容は他の啓蒙書でも取り上げているような「理想的な人間像になるためのノウハウ」といったものが多いが、その原点がユダヤ発であるものが多いということには新鮮な驚き。宗教の教えはただ厳しいだけのものだけではなく、その習慣を反復することによって人間性を形成することに役立つものがある。聖書はもちろん仏典、コーラン、その他の教典にもそういうものがあるのだと思う。
宗教は対立するにしても補完するにしても、思想や哲学との深い関わりがある。多くの人にとってはあれこれ小難しいことを言われるよりも、聖典の物語に即した言葉のほうがしっくりくるだろう。ユダヤのジョークならばさらなる親近感も出てくるに違いない。宗教もジョークもお伽話も、難解で生きるうえで欠かせない言葉をわかりやすく語る手段としての一つの言語変換なのではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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