得手に帆あげて: 本田宗一郎の人生哲学

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 226
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837918547

感想・レビュー・書評

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  • ホンダを築きあげた本田宗一郎の自著。
    本田技研工業株式会社を設立したのが42歳という
    ことに驚きました。
    (もっと若い時だと思ってました)
    社長業をやっていて一度もハンコを使ったことがない、
    金勘定はできない、
    それは得意な人に任せる。
    得手に帆あげて、です。

  • 2022/09/20
    2022年22冊目。
    本田宗一郎氏の為人を知れる一冊。
    世界に誇るブランドを築き上げた技術者・国際人として時代を先取りした先見性を感じることができる。

  • 本田さんの考え方は、ぶっきらぼうなところもあるが、真っ直ぐで、簡潔で、わかりやすい。人間として大事なこと、価値のあることを追求し、結果を出しているので、学ぶところは多いと思う。

  • 本田宗一郎の人生哲学。本田技研創業者の考え方
    戦後の混乱期に会社を立ち上げ、一代で大きな自動車企業に育て上げた本田宗一郎には、自己の経験に基く強力な思想がありました。ぶっきらぼうな文章ですが、言いたいことがよく判ります。例え話を上手く使って人に伝える彼の能力を感じさせる。現代の企業運営にも多くの示唆を与える本だと思います。この中にある「わがイデオロギーの断片」は短い箴言集です。人生の良いアドバイスになると思います。

  • 本田の親父が存分に吼えた書。タイトルの通り、得意なことに集中せよというのがやはり印象に残る。

  • 本田さんの情熱を実感できる本。

  • 【本田宗一郎の人生哲学をまとめた一冊】
    世界的な自動車メーカーとなったHONDA。その創業者である、本田宗一郎の考え方をまとめた一冊である。

    彼がどのような幼少期を過ごし、最終的に本田技研工業株式会社を作るに至ったのかを垣間見ることができる。

    彼の話はビジネスに限らず(というか、本書はあまりビジネスの話は出てこない)、教育、政治、経済、戦争、文化など多岐にわたる。

    本田宗一郎という人物は、自分の中で本当にバイクいじりが大好きで、正月に従業員が出社しないのを疑問に思って、妻に「かあちゃん、従業員は辞めたのかね?」と聞いて、「馬鹿だね、今日は正月だよ」と言われ、そっかとまた仕事に戻ったと言われるくらい、自分の好きなモノを追求していた人物のイメージだった。

    実際そのとおりだったのだが、それ以外の分野への意見もしっかりしているし、やはり経営者なんだなと思わせられる。

    自分が好きなコトを仕事にする方が、間違いなくいいに決まっている。それが間違いなく自分が成長するのには一番の近道なのだから。

  • 家の本棚を整理しようと、数年ぶりに読み返してみました。当時、社会人になったばかりの頃に読んで感銘を受けた箇所に山ほど印がついていました。私自身は「得手」を見つけて職業にすることができましたが、育児に追われ、仕事から遠ざかっている今、再び「帆をあげて」仕事を再開したいと、少し奮い立たせてくれるものがありました。ずいぶん古い本ですが、本田さんの独特の人生哲学、現在でも通じるものがあります。

  • 本田宗一郎をよく知らなかった
    本田という会社を立ち上げ、経営者というよりも技術者として著名なイメージを持っていた
    確かに、この本で述べられていることは経営という視点ではない。ではどういう視点かというと人間であろうか
    もちろん経営としての感性は並々ならぬものがある
    需要ははじめからあるものではなく、メーカーのアイディアと生産手段が作り出すと言い放つ点はさすがだ
    内容としては非常に幅広く、その一言一言に感心させられる本だった

    メモ)
    ・見当がつかないのにモノはつくれない
    ・自分が不得意なものをやるのは間抜け。得意な人はいくらでもいる
    ・命令系統をはっきりさせるために符丁がある
     人間の価値とは無関係。いかに世の中に奉仕したかが
     人の価値
    ・常識は人間が考えたこと。それを破る
    ・日本人はパーティを知らない。なぜやるのか
    ・人にとって価値は真理。過去ではない
    ・歴史を知れば無駄骨を折らなくて済む
    ・他人は全員教師であり教科書
    ・基礎理論は必要、社会に出て痛切
    ・見たり、聞いたり、試したり。
     試したりが最も重要
    ・くじける心を支えるのは自分の誇りだけだ
     自分の得意分野をみつけ育てることが大事
    ・人間は最終的に自分の意思が全てを支配する
    ・日記は消せるが、人の言動は消せない
    ・生産メーカーは販売に商社ルートを使ったが、本田は直接海外ルートを獲得した
    ・日本人にある、他人に右へならえの精神
     不満がたまる。だから、ねたみで発散する
     足をひっぱる
    ・過去の教え方で「可能性」を潰すことはしたくない
    ・自分の主張をはっきりと示す、自分の価値を理解させる有効なデータを能率よく示す
    ・目撃者はそんなに信用できない。人の目は曖昧なもの
    ・流行は人によってつくられ、人をひっぱり、やがて消えていく。現在だけ人を満足させればよい
    ・真のエキスパートは不可能の壁を打ち破ることに無上の喜びをもつ
    ・古い日本人はパイオニア精神に欠ける。人に教えてもらう、もしくは無断で真似る
    ・日本人は人の名前を覚えない。優れた国際人は人の名前を覚える習慣がある。だから会話が楽しめる
    ・マーケットリサーチ。大衆は作家ではなく批評家
    作家であるべき企業が批評家にアイディアを求めた時、
    企業は作家でなくなる
    ・われわれの生活そのものを変える激しいエネルギーを発明と言う

  • 結構前の話なのに言っていることが現代に向けてのメッセージの様だ。

    本田の判子作りの話、昔も読んだなぁ。
    需要はつくりだすものという考え方がいい、今のHondaにこの精神は受け継がれているのだろうか。Honda philosophyとして言語化されているが、言語化されると空洞化してしまった気がする。言語化しないと伝わらないのだけれども。

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著者プロフィール

本田技研工業創業者

「2016年 『会社のために働くな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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