セブン-イレブンのおにぎりは、なぜ、1日400万個売れるのか

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 93
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837924883

作品紹介・あらすじ

かつて「1日1個」しか売れなかったおにぎりに、力を入れ続けたのはなぜか?なぜ、鈴木敏文会長は「市場の流れに逆らう」決断をあえて行なったのか?セブン‐イレブン流お客のニーズのつかみ方から美味しさの追求、商品力アップの秘訣、マーケティング戦略まで、この1冊で"ビジネスの極意"がつかめる。

感想・レビュー・書評

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  • セブンイレブンのおにぎりは、美味しい。だから、おにぎりを買う時は、セブンイレブンで買うことにしている。なぜ、他のコンビニと違うのか。ということに、なんとなく関心を抱いていた。そんな時、この本のタイトルを見て、読んでみることにした。読んでみて、なるほどと理解できた。やはり、いかに商品価値を高めるために、こだわるかという点に尽きるのではないかと感じる。このことは、あらゆることに通じることであろう。美味しさの秘密がわかったので、早速、明日のお昼は、セブンイレブンのおにぎりにしたいと思う。

  • 肝心なことが書かれていない。たとえば、セブンイレブンの協力工場の3社はねじ一本に至るまでお互いにオープンに見せ合っていて他社では決して見られない関係が垣間見れるが、重要なのは、どのようにしてライバルである会社同士がそのような関係を築くにいたったプロセスこそが核心なのに、さっぱり書かれていない。
    そして、批判意識がない。おにぎり開発担当者は1日平均30個、週平均100個のおにぎりを食べるそうだが、それが幸せな働き方だろうか?個人店主ならともかくも雇われサラリーマンに求められるべきものなのだろうか。また、あるいは、全国で同じ味が食べられるというのは、ある種異様ではないだろうか。そこに疑いを持ってもいいのではなかろうか。
    これまでの経歴著作をみる限り著者は批判的にセブンイレブンを述べられる立場ではないようだ。
    全体はコンパクトにまとまっているが、なんとなく本質の部分は抜け落ちちゃって、臨場感が伝わってこない1冊だった。綺麗に美麗字句が書かれた広告伝聞を読まされてるような感じに陥った。

  • セブンイレブンのおにぎりは普段よくお世話になるので、気になって読んでみた。

    そもそものソウルフードであるおにぎりをいかにして、今のようなカジュアルな食べ物にしていったのかの軌跡がわかる。

    おにぎりの開発ベンダーの話、特に理不尽なまでの高いクオリティ要求に対して音をあげないで対応した話だったり、開発における担当者の執着心などのこだわりがわかってよかった。
    100円セールの意図なども知りたかったが、それについてはあまり触れられてない。

    やっぱり日々の改善を熱心に行っているからこそのクオリティで単純に値段を下げるなどではダメなのだと改めて思った。

    ちょいちょい入る著者のネタがちょっと冗長だったw

    目次
    1章 「もうこれが限界」という限界を何度も突破!―セブン‐イレブンのおにぎりは、なぜすごい?
    2章 消費者の前に、聖域は一切、存在しない―注目すべきは、その「工場のクオリティー」
    3章 「商品力を高める」ために徹底していること―おにぎりをつくるプロフェッショナルの仕事
    4章 「定番商品」ほど常にレベルアップを目指す―1個のおにぎりに詰まった絶妙の美味しさ!
    5章 お客さまのニーズをどう見極めるか?―これが業界No.1、セブン‐イレブン流マーケティング戦略
    6章 ドキュメント 東日本大震災とおにぎり―試された「社会インフラ」としての役割

  • 牽強付会?~売れる工夫をトップダウン・ボトムアップで積み重ねたからだ。バイヤーの事をマーチャンタイザーと呼び,NDF:日本デリカフーズという協同組合を作らせ,711の本社に置いて,各地のメーカーをファミリー企業に育てたから~巧い四字熟語が浮かばないな。余計な事や,ヨイショ的な記述が多い。1日400万個売れるという情報だけを知るためには,タイトルを読めば充分

  • テーマ自体に問題はなくて、全面的に礼賛なのはギリギリ。でも、ビジネス書なのに、この書き方はいただけないです。重複説明、くどいレトリック、自己満足な喩え話。

  • セブンイレブンのおにぎりの歴史書。

    わかりやすいが、
    歴史を教わった時の「はい、そうですか」感でいっぱい。

    私の感性が足りないのかもしれないけど。

  • 基本コンビニフードは食べないようにしているが、それでも自分はコンビニといえばセブン派、そのセブンのおにぎりに特化された本なので興味深く読めた。『おでん部会』も既読なので知っている話も多かったが、2012年に製造ラインが新しくなっているのは初耳。
    まあ添加物やトランス(セブンは低減化を謳っているが)には触れてないだろう、と思っていたが、今はまが使用されている植物油脂やph調整剤不使用にも取り組んでいる、との記述があり、最低限でも言及すべきことには言及している部分に好感。
    ただ、時々文章がおかしな方向に脱線したり、おにぎりがおしゃれなアイテムとの認識が見受けられるのはいかがなものか。著者の年齢にしては軽い文章も、本全体の印象をライトなものにしているのが残念。

  • セブンイレブンのおにぎりがなぜこんなに売れるのか。現状の売れ行きに至るまでの、歴史とその過程のこだわり・情熱について、書きしるした本。本当に美味しい商品を目指して、企業本位ではなく真にお客様起点で改善を進めている「姿勢」が本当に凄いと思う。

    以下、参考になった点、引用、自己解釈含む。

    ・発売前、コンビニという洋物に、おにぎりという和物を持ち込むことに誰もが反対。実際に売り出しても、全く売れなかった。が、日本のソウルフードである「おにぎり」、本当に美味しいものが出来れば、絶対に売れるという信念を持って諦めなかった。実際に売れなかった時に、その数字をどう捉えるか。マーケッターの信念が問われる。

    ・競合するベンダー同士が、自由に互いの工場を行き来し、お互いの良いところを吸収しながら、ともに成長できる体制まで昇華されている。真に美味しいものを提供し、セブンが成長することで、ともに成長できるという信頼関係を長年にわたり築いてきたからこそ。

    ・赤飯おにぎり。あらゆる試行錯誤の結果の役員プレゼンで美味しくないと一蹴される。赤飯は本来「蒸す」という工程があってふっくら仕上がるが、赤飯の為だけに新たなライン投資をためらい、費用対効果を考え、既存のおにぎりラインで対応しようとした為。ここを見透かされた。役員ストップが入り、赤飯用のラインも新設したうえで、発売に漕ぎつけている。リスクを取ってでも、本当に美味しいものを追求するという姿勢。

    ・隔週火曜日に、全国のSVやMDが本社に集まり、トップスから直で直近の動向や今後の社の方向性を聞く機会を儲けている。コストはかかる。が、コスト以上にベクトルを合わせることを重視している。トップスと現場で必死のコミュニケーションがある。

    ・低価格のおにぎりが横行している中で、高くて美味しいおにぎりを出せ!と指示が出せる。消費者の「安くてそこそこ旨い」というニーズと、「そこそこ高くて美味しい!」というニーズの両面があること見抜き、単純な価格競争だけでなく「質による競争」という土俵を新たに創出させている。

  • 年間15億個を販売するセブンイレブンのおにぎりの
    開発についての話だが・・・、一切の批判の無い提灯書籍なので
    とくにこれと言って役だつ内容は、無し。

  • セブンイレブンの「おにぎり」物語。

    ●マーケティング戦略
    ●生産ラインの競争化
    ●美味しさの追求

    日本一の販売力のあるおにぎり誕生の背景をつづっています。

    セブンイレブンのおにぎり誕生話に終始しているので、
    その点に興味がない方は読んでも面白くありません。

    商品価値を高めるために、品質に徹底してこだわる。
    高品質を実現できるために、素材、生産ライン、マーチャンダイジングをどのようにしてくか、セブンイレブン流の方法を学べます。

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