「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう? (単行本)

  • 三笠書房
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本棚登録 : 501
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837927648

作品紹介・あらすじ

「論理的になるため」のとびきり楽しい10のレッスン

NHK・Eテレ人気番組『ロンリのちから』書籍化第2弾!
舞台は、とある高校の演劇部。劇の台本をみんなで協力しながらつくっていきます。
演劇部が「論理のちから」を使って紡いでいくストーリーを、論理の基本を学びながらお楽しみ下さい!

★『論理トレーニング101題』の野矢茂樹先生が完全監修!
本書だけの書き下ろし「解説」もたっぷり収録。ユーモアあふれる軽快な文章を楽しみながら、ものの見方・考え方が変わっていく!

★アリスと不思議の国の住人が論理についてやりとりを繰り広げる「不思議の国のロンリ劇場」コーナーも楽しい!
本編とは少し違った角度から「論理的ってこういうことだったのか!」という気づきが得られます!

すぐにでも生活や仕事に応用できる「論理のちから」がたちまち身につく本。
仕事・人生の問題もロジカルに解決!

感想・レビュー・書評

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  • 世の中は見せかけの論理にあふれているなと最近思う。
    そんなのに丸め込まれたくないし、論理的に話や議論ができるようになりたくて、手にとった本。とても易しくてわかりやすい。

    書いてあることはすごくシンプルだけど、論理的に話をしたり、物事を考えたりする上で基本的で大事なことが書かれている。

    複数の問題をいっしょくたに考えるのではなく、ひとつずつ分解して整理していくっていうのは、基本的なことだけど、意外にできていなかったりするなと思うし、気を付けようと思った。
    論点のすり替え、よく行われているよ。(私もまあまあしている。。。)

    ニセモノの論理にだまされずに、また自分もニセモノの論理を振り回さないようにしたいなあ。

  • とても重要なのに使いこなすのが難しい、それが論理。
    相手の意見が理解できない、何故か会話が噛み合わない、「常識、当たり前」と言われたら反論できない…。
    このような経験をお持ちの方は、一読の価値あり。

  • 久々の読書。
    論理の本を前に読んでいたので、なんとなく忘れてないか確認するために読んだ。
    内容が簡単すぎるので、物足りない。
    けれどもきちんとポイントを押さえてわかりやすく書かれているので、うちの高校生、中学生の子供にはちょうどイイかも。

  •  伝わる話し方には、原則があります。それは、あなたが言いたいこと(意見)が、はっきりしているか。そして、なぜそう考えるのか(根拠)が、明確であるか。根拠に「より強く、より確からしい」証拠を集めることによって、意見自体を強いものにし、相手に伝わる確率を高めます。いつもなんだか伝わらないなぁと感じている人。『「ロンリ」の授業』って本、おすすめ!めっちゃおすすめだから!とか言っちゃう人。「意見」と「事実」を混同して話してしまう人(大多数)に。あなたのコミュニケーションに明確さと方向性を与えてくれるでしょう。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:634329 請求記号:116||Nhk

  • 理系、文系を問わず、物事を論理的に考え、説明する力を養う必要があります。本書は、会話形式で「ロンリ」についてわかりやすく解説されています。事実を客観的に理解し、相手に「伝わる」話し方ができるようになるために、論理的な思考を習得する入門書として推薦します。

  • 論理的に話す、考えるための入り口にちょうどいい。

  • ●見せかけの根拠。堂々巡りの循環論法。
    「神はいる」「聖書にそう書いてある」「聖書は神の言葉だから正しいんだ」
    ●東京ディズニーランドは浦安市にある。だから東京ディズニーランドは千葉県にある。このように、前提を認めたらもうここで示されている結論以外の可能性は絶対にないと言うもの、このような推論を「演繹」と言う。これに対して、ある事実をもとにそれを説明するような「仮説」を提案する、このような絶対確実とは言えない推論を「推測」と言う。
    ●このレストランはおいしい(しかし)高い。このレストランはおいしい(ただし)高い。しかしとただしはどちらも逆のことをつなげるときの接続表現。けれど受ける印象が大きく変わる。しかしで繋いだもの方は「高い」と言うことが強調されていて、おいしいけど高いから食べるのはやめようか…と言う感じ。一方ただしは高いから覚悟しておこうねと言う感じ。伝わり方は全く違ってくる。
    ●だから。AだからBが言えるのであれば、BなぜならAであるからと言える。つながっているようでつながっていないインチキの「だから」には気をつけよう。
    AであってもBでは無いかもしれない。あるいはAではなくてもBかもしれない。と言うことを言う必要がある
    ●ある事柄が原因で別の事柄をその結果として引き起こした時、こうした関係を「因果関係」と呼びます。
    ●見逃されやすいのが「Aと Bの共通原因Cが存在する」と言うもの。例えば、クーラーの販売台数が増えると、アイスクリームの販売量が増える。これは平均気温が高いなどと言う原因が存在する。
    ●まずは相関関係と因果関係の違いを理解し、共通原因の可能性にも注意を払って、間違った因果関係を決めつけてしまわないように気をつける。
    ●ニセモノの説得力。そんなの常識だろ、そんなこともわからないのかなど。声が大きい、威圧的など≠説得力
    ●「事実」を述べているのか、「自分の考え」を述べているのか。さらにそれには推測と意見がある。
    「事実」と言うのは客観的に既に確かなこと。それに対して「推測」はまだ不確かで事実とは言えないこと。そして「意見」は物事の良し悪しやどうすべきかに関わる判断を言います。
    ●今まで論法→なぜそうしなければならないのか?が突破口となる。
    ●意見の対立を人と人との対立にしないこと。誰が言ったかは考えないで、内容そのものを冷静に検討する必要がある。

  • 論理的な思考・反し方に関する解説書、といえると思います。
    「見せかけの根拠」「インチキな❝だから❞」「ニセモノの説得力」「横ならび論法」「ずれた反論」など、まがい物の「論理」についての説明が充実している点が、この本の特長であり、特徴だと思います。

    個人的には、論理も大切ですが、論理を組み立てる際の前提が、より大切だと思っています。
    前提がおかしかったり、すれ違っていると、どんなに論理が正しくても、おかしなことになりがちだからです。
    おそらく、この点は、この本の最終章の「異なる意見を尊重する」に近い考え方なのだと思います。

  • 分かりやすいが、結局はどうしても小難しい内容になってしまう。結局は最後の「異なる考え方を理解しようと努力する」に行き着く。

  • 自分も横ならび論法やってるな、と反省。

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