Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代 (単行本)

制作 : 伊藤 羊一 
  • 三笠書房
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本棚登録 : 1089
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837958079

作品紹介・あらすじ

「ダークホース(型破りな成功をした人)」たちの最大の共通点は「本来の自分であること(=充足感)」を追い求めていたらいつの間にか成功していたということ。
学歴もこれまでの経験も関係ない!誰でも活用できる新しい時代の「成功への地図」が今、ここに明かされる!


◎すごい本に出会ってしまった。正直、震えた!
変化が激しく、正解がないこれからの時代においては「ダークホース」たちの辿ってきた道こそがスタンダード、つまり「ダークホース」こそが「本命」になってくるのである。(中略)
あなたらしく、あなたにとっての充足感を目指し、あなたの小さなモチベーションを大事にして、自分をリードしていく。それが、あなたらしい最高の人生への第一歩だし、その先には「ダークホース」の世界が待っている。
さあ、踏み出そう。成功に向けて、ではなく、あなた自身の充足を求めて。解説・伊藤羊一(『1分で話せ』著者)

感想・レビュー・書評

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  • 成功に近道はない
    近年の成功者は、起業家であれば「ユニコーン」と呼ぶが、この書の言わんとするところは、今までの成功者とは違った「既成概念を超えた人材」が目立ち始め、その信念は「充足感」を満たした延長線に「成功者」となったことである。だが、依然として「成功者」の必然的なものは「好奇心」「情熱」「努力」「奇抜な発想の転換」「行動力」につながると確信する。

  • 一言で言えば
    選んだ道を正解にしていく
    ということかな。


    ダークホースとは、

    今までまで見向きもされなかったのに
    突然快進撃をはじめ
    勝者となる人を表す言葉



    ダークホースの特徴は
    充足感をなによりも大切にする。




    ダークホース的な成功への過程

    1自分の中の小さなモチベーションを見つける
    2一般的なリスクを無視して、
     自分に合った道を選ぶ
    3自分の強みを自覚した上で、
    独自の戦略を考え出す
    4「目的地」のことを忘れて、
     充足感を今抱いているか自問する





    2「自分が好きなこと」を掘り起こせ



    本当にやりたいことが見つからないのは、
    世の中が標準化されているから


    小さなモチベーションを見つけることが大事


    きめ細かく特定された、
    自分自身の(いわは偏った)好みや興味につき動かされてこそ、充足感になる


    情熱は多次元的で動的でかつ常に本人の意思で制御されるべきもの


    小さなモチベーションを出せたら、
    そのモチベーションを様々な組み合わせで活性化できる、様々な機会を得られるため、
    あなたの情熱は柔軟性を持つことになる





    3「自分に合った道」を選択する

    本当の選択権とは、
    あなた自身の中にある「好きなこと」「小さなモチベーション」がより多く生かされる機会を見つけて選ぶ権利のこと。

    標準化されたシステムでは、選べないものがいくつかある。
    (例えば、大企業の中では、
    選択肢が上昇するか出ていくかのどちらか)



    自分の本当の小さなモチベーションに基づいて
    選択をすれば、
    最初はほぼ間違いなく良い選択になる。

    なぜなら、
    ただほんの少しでも自分を理解した上での選択の方が
    全く自分を理解してない場合の選択より良い結果を生むから。
    また、
    はじめのうちは得るものが多く、失うものが少ない。
    つまり、
    仮に間違った選択をしても、
    そのために何かを失う可能性は比較的低い。



    4独自の「戦略」を考え出す

    唯一最善の方法を見つけるな
    自分に合った戦略を見つけよ



    5人生の目的地に到達するには、
     目的地を探してはいけない

    「習得までどのくらい?」は人によって違う。

    ダークホースたちは目的地を無視する。

    しかし、
    目標は無視しない。


    目標は
    ・常に個性から出現
    ・能動的は選択から生まれる
    ・直接的・具体的に達成可能

    (⇔目的地
     自分以外の誰かが考えた目的に個人が同意し
     目指すと決めた地点のこと)


    自分にとって最も大切なことで
    上達せよ



    6誰でも、何歳からでも「才能」は開花する!


    すべての人間が才能をもっている

    一人ひとり能力や環境にばらつきはある。

    IQが高い=頭がよい
    ではなく、多次元的な能力パターンをみるとよい
    (記号探しが得意、イメージ処理能力が高いなど)

    WPPSIの知能テストでばらつきがあってよいということ


    どんな選択をとるかが大事




    7世界は確実に変わってきている

    平等なフィットのもとでは、
    誰もがその個性に応じた最高の機会を
    受け取ることができる

    (フィット⇔確率)

    効率性ではなく
    適応性が組織に義務付けられる



    本物の選択肢を提示されるとき、
    あなたは自分の人生を本当にコントロールする権利を手にする。


    充足感は個人の権利でもあり市民としての
    義務でもある

    充足感は獲得するもの

  • ダークホースとは、競馬用語で本命ではない「大穴」の馬のこと。
    天文学者やオーダーメイド洋裁師、音大講師などさまざまな業界の第一線で活躍される、ダークホース的な型破りの人物と彼らの歩んできた道のりが紹介されている。

    ダークホース的な成功過程は以下の通り
    1. 自分の中の小さなモチベーションを見つける
    2. 一般的なリスクは無視して自分に合った道を選ぶ
    3. 自分の強みを自覚した上で独自の戦略を考え出す
    4. 目的地のことは忘れて充足感を抱いているか自問する

    自分の個性と強み・弱みを活かし、働くことにより充足感が得られる仕事人生って素晴らしいと思うと共に、インタビュー記事だけでなく化学的な根拠や事実、数字に裏付けされた論理的な検証結果などを知りたいと思う。(恐らく、ダークホースの研究が進めば、そういったファクターが徐々に明らかになるとは思うが)

  • 自分のキャリア形成、仕事に対するモチベ、何か周りと違うなと思っていた矢先に出会った本。

    ・自分の小さなモチベの探求
    ・自分に合う選択肢の探求
    ・目的(金、名声、地位)ではなく、充足感(やってやたぜ!寝る間も惜しい位に楽しい!)の追求
    ・キャリア形成に関する既成概念の打破

    まさに今の自分の拠り所としている考え方

    この本の中に、仲間が居ました

  • 実際の例え話のところがへぇ~って読めて面白かった。
    そして「好きこそものの上手なれ」を地でいく人たちの成功例でもあるかなと。
    でも好きでも努力の方向音痴は勿体無い、その最短の道筋をいかに見つけられるか?が大きな鍵を握ると。
    話としてはとても面白かった。
    私が充足感を得るのは一体なんだろうか?と自問を始めるのが大事かな。

  • <成功とは:充足感の追求をし続けること>
    そのために、何をどうすればいいのか?
    ・自分の中に小さなモチベーション(複数)を見つけることが大事、情熱は点火剤
    ・個別化の時代において、独自の戦略(複数のモチベーション×自分の強み)
     が必要となる
    ・やり方は無数にあるので、トライアンドエラーを繰り返し違和感を感じたら
     修正して、自分にフィットするやり方を選択すればよい
     そうすれば、充足感を得ることができるはず
    ・才能にはばらつきがあるということに注目。時代が変化し、平等なフィット
     が可能となっている。誰でもやり方次第で、充足感を得る生き方ができる

    以上、備忘録まで。ここから感じたことについて、簡単にメモ。上記の考え方でサイクルを回すと成功へのハードルが下がり、かつ自分軸で生きれるので、すごく生きやすくなるのでは。また子育てという視点から考えると、今後、進路や色々なことを選択するにあたり、環境よりもその子にとってのモチベや強みは何かを考えることの重要性に気がつかされた。個性を尊重するということは、そういうことかもしれない。

  • ダークホース。
    話題作を読み終えた感想を一言で表すと、
    『やりたいことを探し続けろ』という気持ちで腑に落ちました。

    たくさんの方々の体験談が聞けたが、
    表現の解釈はわからないところが少々あった。

    だが、
    充足感を求める。
    フィットする環境
    目的地は忘れろ
    自分自身がどういう人間か知る
    目的地は無視し、目標は無視しない。
    最終的に個人の幸せを追求すれば周りも幸せにできる
    など。
    名言は多く、タメになり。
    今後もこれらを意識して生きていこうと思った。

  • Introduction そんな古い「成功法則」をまだ信じているのか
    型破りなルートで活躍するようになった「普通の人々」の共通点
    「ダークホース的な成功法則」は特殊すぎて真似できない?
    仕事で成功したのに不幸な人生を送っている人
    1 自分を縛る「見えないルール」に気づくこと―なぜ、「人生が順調」でも満たされないのか?
    「他の皆と同じでいい。ただ、他の皆より優秀でいなさい」
    「なんか違う」人生への“小さな違和感IIはサイン
    ダークホースたちの「人生の転機」はいつ、どんな形で訪れた?
    北欧に伝わる「ヤンテの掟」
    「個性はムダなもの」、世界の価値観が変わった瞬間
    ゆりかごから墓場まで「標準化された人生」
    「どの高さまで上った?」―“出世の階段"は狭い一方通行
    未経験で「人気フラワーデザイナー」になったダークホース
    スティープ・ジョプズを動かした大学院中退のダークホース
    シカゴを「緑鮮やかな庭園都市」へと一変させたダークホース
    “標準化の眼鏡”を外せば「見えなかった道」に気づく!
    2 「自分が好きなこと」を掘り起こせ―ルール1 大事なのは、「大きな情熱」よりも「小さなモチベーション」
    ”あなたの帆“に最高の風を吹き込むのは何か?
    なぜ、「本当にやりたいこと」は簡単に見つからないのか
    アドラー、ユング、フランクル・・・・
    人間を突き動かす「普遍的な欲求」とは?
    「自分が好きなこと」を組み合わせれば、可能性は無限大!
    「判定ゲーム」で自分の隠れた願望をザクザク掘り起こせ!
    「ちょっと変わった嗜好」でも堂々と好きと認めよう
    「自らの情熱には従ってはいけない!」その理由
    永遠に消えない!「やる気の炎」を燃やし続ける方法
    3 「自分に合った道」を選択する―ルール2 一般的なリスクは無視していい
    なぜ、ダークホースたちは、大胆な行動を取り、困難な道に全力で挑み続けられるのか
    「人生の選択権は自分にある」は盛大な勘違い
    「どの大学へ行くかj 」—“選択”ではなく”指定“しただけ
    「選択のパラドックス」を一瞬で解決する方法
    自分の「好き」を羅針盤にして人生を切り開く
    チャンスは「待つ」ではなく、「歩き回って見つける」
    「ダークホース的な生き方」は「博打的な生き方」ではない
    「敷かれたレールの上を走る」のは本当に安全か?
    未経験からの大転身ーなぜ、彼は自分の成功を確信していたか
    「すでに手にしたものを失いたくない」選択に迷うとき
    「これが、私の進む道です」
    4 独自の「戦略」を考え出す―ルール3 一見風変わりな方法も自分には「正攻法」になる
    何かをマスターしたいなら、まず「自分自身についてマスター」せよ!
    初心者の常套句「どの戦術が一番良い?」が愚問な理由
    自分の「強み」を自覚する
    「なんでできないの」あなたの自信と意欲を奪うモノの正体
    「あなたはどれくらい上手にカバに乗れるか?」
    「盲目の少年」がルーピックキュープを解くために編み出した戦術
    「自分の強みに適した戦略」を選べばどんな困難も越えられる
    「やり抜く力」を支えるもの
    「素晴らしいパフォーマンス」を叶える”最後の鍵II
    5 人生の目的地に到達するには、目的地を探してはいけない―ルール4 「目的地」のことは忘れて、充足感を今抱いているか自問する
    あなたはどこにでも行けるし、何にだってなれる!ただし・・・
    スーパーコンピュータが示した「目の前のことに集中する意義」
    合う・合わないは当然!「既存の成功」はまるで”既製服“
    「習得までどれくらい?」この質問に疑問を抱かない人は要注意
    平均年齢、適齢期・・・「時間」から自由になる考え方
    「大人になったら何になりたい?」は呪いの言葉
    ”タイガーペアレント"に育てられた優等生ジェニーの物語
    「目的地」と「目標」はどう違う?
    成功したければ、「最も険しい急斜面」を登って行け!
    ダークホース的「個人軸の成功」の処方箋220
    6 誰でも、何歳からでも「才能」は開花する!―「何かを達成できる機会」は無限にある!
    誰もが主役になれる時代。「オ能を伸ばすため」に知っておきたいこと
    「私には特別なものはない」と誤解しているあなたヘ
    われわれの社会を支配する「才能の定員制」
    本当に「大学入試は公平で公正なもの」なのか
    社会の矛盾をごまかす「才能エカント」という概念
    「誰もが才能をもっている」ということを公式化すると
    IQテストの不都合な真実
    「誰もが何かに秀でている」はキレイゴトではない
    「選択」ひとつで世界は変わる
    7 世界は確実に変わってきている!―「充足感」の追求こそ個人の使命
    あなたらしい「最高の人生」へ踏み出そう
    「ダークホース的成功」の世界へ!
    現在の「能力主義」は「才能の貴族主義」
    わずかな勝者と大多数の敗者が生まれる「不公平な人生ゲーム」
    「少数が成功する社会」から「万人が成功する社会」へ
    私たちには充足感を追求する「権利」だけでなく「義務」がある
    「機会均等」から「平等なフィット」へ
    組織は「効率性」ではなく「適応性の追求」の責任を負う
    SFではない!このままでは「超・監視社会」が訪れる
    「サミット学習プログラム」ー平等なフィットを提供
    「CfA」―学年と単位を廃止。画期的大学プログラム
    「NAPo」—定員枠も才能エカントもない組織
    あなたは、もはや機械の歯車ではない
    Conclusion 「個人の幸せ」を追求すれば、周りも幸せにできる
    「幸福の追求」は「生存」と「自由」に並ぶ至高の権利
    「全能の神ですら、幸福になる必要がある」
    なぜ、ダークホースたちは「ギバー(与える人)」になるのか

  • 時代に合った生き方のヒントが得られる本
    標準化の仕組みに自分がどれだけ影響されているかを見直すいいきっかけになった。「個を尊重」して生きる、そんな生き方をしたいと思わせてくれます。

  • ・まず大事な事は「小さなモチベーション」この積み重ねで人は動く。「大きな情熱」「大きなモチベーション」ではなく自分の中にある「、ちょっとやってみるか」程度の「小さなモチベーションがスタートである。

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著者プロフィール

心理学者。誰もが活気ある社会で満ち足りた人生を送れるような世界の実現を目指すシンクタンク〈ポピュレース〉共同設立者・代表。ハーバード教育大学院心理学教授として〈個性学研究所〉を設立したほか「心・脳・教育プログラム」を主宰した。著書に『ハーバードの個性学入門――平均思考は捨てなさい』(早川書房)、『Dark Horse――「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』(共著、三笠書房)がある。

「2023年 『なぜ皆が同じ間違いをおかすのか 「集団の思い込み」を打ち砕く技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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