読めば読むほど恐ろしい原典『日本昔ばなし』 (王様文庫 D 12-13)
- 三笠書房 (2016年2月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837967798
作品紹介・あらすじ
(こ、これはッ)
女房の首が、串に刺されて囲炉裏の灰に突き刺されていた。その目は夫を見上げ、ぽたぽたと涙を流している。
夫は凍りついてしまったかのように身じろぎもできなかった。
「おまえさん、なあ」
再び女房の首が口を開いた。そのときだった。女房の首がひょいっと串から飛び離れ、夫の首にしっかりと食らいついた。(〈女房の首〉より)
そのほか、
【瓜から生まれた…】全裸で柿の木に吊るされた〈瓜子姫〉
【なさぬ仲】大釜で煮殺された兄妹の復讐〈継子と笛〉
【マントを被ると…】美しい娘から醜い老婆へ変身!〈婆皮〉
【仲良し姉妹】菜の花の下には姉が埋まっている〈お銀小銀〉
〈三枚のお札〉〈鬼の子小綱〉〈油取り〉〈蛇女房〉〈大工と鬼六〉〈犬婿入り〉…全11話
毒をたっぷり含んだ“この怖さ”に、目をそらしたくても、そらせない――!
感想・レビュー・書評
-
昔話一話に対して、もっと深く味わうために、という解説付きで、全十一話を楽しく読めた。
ただ、解説はサラリと書かれているので、もう少し突っ込んだ事を知りたくなるきっかけを与えてくれる。
もっとポピュラーな昔話は、大人もぞっとする原典日本昔話、に収録されているらしく、この著者の他書も含め読んでみたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(こ、これはッ)
女房の首が、串に刺されて囲炉裏の灰に突き刺されていた。その目は夫を見上げ、ぽたぽたと涙を流している。
夫は凍りついてしまったかのように身じろぎもできなかった。
「おまえさん、なあ」
再び女房の首が口を開いた。そのときだった。女房の首がひょいっと串から飛び離れ、夫の首にしっかりと食らいついた。(〈女房の首〉より)
そのほか、
【瓜から生まれた…】全裸で柿の木に吊るされた〈瓜子姫〉
【なさぬ仲】大釜で煮殺された兄妹の復讐〈継子と笛〉
【マントを被ると…】美しい娘から醜い老婆へ変身!〈婆皮〉
【仲良し姉妹】菜の花の下には姉が埋まっている〈お銀小銀〉
〈三枚のお札〉〈鬼の子小綱〉〈油取り〉〈蛇女房〉〈大工と鬼六〉〈犬婿入り〉…全11話
毒をたっぷり含んだ“この怖さ”に、目をそらしたくても、そらせない――!