この一冊で「中国の歴史」がわかる! (知的生きかた文庫 や 14-3)

  • 三笠書房
3.19
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837972990

感想・レビュー・書評

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  • 中国の歴史について知りたくて読書。

    原本はおそらく香港返還頃に書かれたと思われる。日中戦争や朝鮮戦争についての歴史認識から当時を感じさせてくれる。

    キャセイや満州の由来が興味深い。古代、中世、近世としっかりと通史が説明されていて勉強になる。

    古代史から時系列に朝鮮半島、日本と並べて眺めてみると、日本という国は、唐や清と同じ1つの国となる。つまり、日本は、大和朝廷のころから1つの継続する国だと改めて分かる。中国大陸で例えると隋が現在まで存続しているようなもので、島国という地理的な要因などもあるが、これはすごい歴史だと思った。江戸幕府が倒れ、明治維新で明治政府へ時代が変わるのは、今の政権交代くらいに当たるのだと思う。

    中国の歴史は4000年は正しくなく、(中華)大陸文化の歴史は4000年となる。朝鮮半島も同じく、国号が頻繁に変わっているので、現在の韓国の歴史は、戦後からとなり、朝鮮半島文化の歴史は4000年(5000年?)が適切だと思われる。

    日本には易姓革命はなかったので、絶対権力を握った新しい皇帝や権力者が、前国家の文化、歴史も含めすべてを否定して破壊し尽くしてしまうようなことは歴史上起こっていない。

    繰り返されてきた易姓革命を21世紀の中国は乗り越えれられるのであろうか。

    読書時間:約1時間35分

    本書はバンコクのサンブックスで購入しています。

  • 中国のように長くて変化の多い国は、歴史全体がつかみにくい。それをこの本は一気に読ませてくれた。全体像を把握できただけでなく、記述は結構詳細で、よく分かった。雑学的知識も満載だ。

  • 何年か前に、うちの相方が買っておいた本です。
    中国4千年とも言われる歴史を一冊で分かろうとするのは到底無理な事ですが、少しでも中国に興味のある方にはお薦めです。
    うろ覚えの中国史の年表代わりにもなります。

  • 高校では日本史選択だった俺。
    世界史と言うか、中国史はさわりしか知っていません。
    でも、中国で生きていくには、それなりに知っていないと
    お話になりません。って言うか、お話が出来ません。

    というわけで、タイトルにつられて買ったのがこの本。
    平積みされていたし。

    もともとは、教科書で有名な山川出版社から別のタイトルで
    刊行されていたものを文庫化したもの。

    中国4000年の歴史を12章にわたって、
    時間軸にしたがってまとめた本。
    これから中国にかかわる本をいろいろ読んでいこうと
    思っていますが、これで大まかなバックグランドの
    知識を得ることが出来ました。
    万里の長城だったり、紫禁城のことだったり。
    旅行の予備知識にもなりました。
    もちろん、文庫一冊にまとめているので、端折っている
    ところもありますが、初習者には持ってこいです

    http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2008-05-11

  • 文庫本に中国四千年の歴史を詰め込んでいるので
    各々の時代が簡単な解説になってしまうのはしょうがないですが
    一冊で一気に読んでしまおうとするのには最適です。
    あとは気になった時代の本を読めば深く掘り下げる事も
    出来ると思うので中国史に興味を持ったばかりの方には
    入門書にすると良いと思います。

  • 中国の歴史を少し読もうと思い、陳 舜臣「中国の歴史」を探して比較的大きな書店を廻ってみたが置いてなく、唯一店頭にあったのが本書。
    全体をザラッとでも、と思って買ってきたが、文庫本一冊で4000年の歴史を分かろうなんて、根性太すぎた。

  • 本当に最低限のことが書いてある

  • 2018/01/19 16:38:27

  • 最後の方の現代は読んでない。中国の歴史をコンパクトに説明した本ってそんなにないけど、この本一冊にはそれがコンパクトに無理なくまとめられている。とりあえず、中国の歴史のすごさがわかったので、次はもうちょっと詳しい本を読んでみたい。

  • とても読みやすい。
    ただ、私の場合、その読みやすさが仇になったかも。
    するすると読んでしまうけれど、あまり頭には入らなかった。

    それでも宋代の都市の様子についての記述はとても精彩があったし、文革後、鄧小平がどうやって権力を握ったかといったところは初めてきちんと理解できた気がする。

    ところで、本書にある、「呉」の国=暮れの国という説は本当なのだろうか?

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著者プロフィール

愛媛大学大学院 循環器・呼吸器・腎高血圧内科学講座 教授

「2022年 『循環器診療コンプリート 虚血性心疾患』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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