超訳 菜根譚 人生はけっして難しくない (知的生きかた文庫 さ 37-6)
- 三笠書房 (2013年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784837982234
作品紹介・あらすじ
『菜根譚』は、中国明代末期の人、洪自誠による処世訓。
儒教や仏教、道教のエッセンスが詰まった「人生の教科書」です。
本書は、その中から“これだけは知っておきたい言葉”を厳選し、
「超訳」で読みやすく、わかりやすく紹介します。
◎「何の変哲もないこと」に、喜びを見出す
◎「勝つこと」以上に価値があるものに気づく
◎お世話や親切は“しっぱなし”でよい
◎あいさつができない人は「何もできない人」
◎「自分以外の何ものにもなろうとしてはいけない」
◎一見「無駄に思えること」の中に元気の素がある
◎「ないはないなりに、また楽しい」という生きる知恵
……この至言・名言が、あなたの“生きるチカラ”になります!
感想・レビュー・書評
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儒教・道徳・仏教の教えを融合し、生き方の極意をまとめているのが菜根譚。
以下のように各章でテーマを割り振り、菜根譚の教えが紹介されていた。
・欲やお金から「一歩」距離をおく10の言葉
・いまの「働き方」を見直す13の言葉
見開きページに、菜根譚の教訓がワンフレーズと、著作の視点から現代的に要約された例が紹介されている。
わかりやすく要約し過ぎたのか、著者の例文の内容が薄すぎて教訓として学べなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生って難しく考えないで、ありのまま生きる。
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「菜根譚」の入門書。
中国明代末期の人、洪自誠による処世訓。いわゆる人生の教科書。
「菜根譚」の「菜」は、野菜。「根」は、大根。「譚」は、お話。
つまり、「菜根譚」は、野菜や大根のように、身近で、気軽に打ちとけて、親しく読めるお話のこと。
温かい人情を大切にして、人生がうまくいく幸せの道を、やさしく説いたもの。
いろんな場面での人生訓が書かれています。
心に沁みる言葉がぎっしり詰まっている一冊です。
何度も読み返す一冊になると思います。 -
菜根譚、久しぶりに読み直してます。最近疲れることが多く。
生き方を改めて教えてくれる本です。
この文庫は字が大きくて読みやすく、何回でも読み返すことができます。 -
中国の古典で有名な「菜根譚」について、日本人にわかりやすくかみ砕いてくれた入門書です。今年は年初に立てた目標にあるように、古典の分野についても何冊か読みたいと思っていて、これがその1冊にあたります。
かなり昔に書かれた人生訓ですが、時代が変わっても為になる部分がありますね。具体的にどうすると紹介されている場合には、具体的に効果があるかがすぐにわかりますが、ここで書かれているアドバイスは、自分ならどのように活用していくか、と考えることから始めなくてはなりません。
この考えるプロセスが良いのでしょうね。ここに多くの教訓が紹介されていますが、その中でも特に印象に残った部分について、自分のこれからの生活に活用していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・菜根譚は、儒教・道教・仏教の教えを融合して、生き方の極意を、前集222、後集135に要領よく纏めている。洪自誠の著であり、明の時代(1368-1644)の人(p4)
・一日も喜神なかるべからず=一日一回、必ず「笑う時間」をつくる。(p23)
・有余不尽の意思を留む=ゆとりの心、が怒りと憎しみを消す。ゆとりの心を持って生活すると、どんな意地悪をされても相手を憎まず、許してやる気持ちが生まれる(p31)
・父母兄弟の間愉色婉言=おだやかな顔と、やさしい言葉をつねに保つ、まわりの状況をどんなものにするかは、自分自身(p33)
・心伏すれば、群魔退く=自分本位を捨てれば、すべてが好転する、女性は自分のことばかりしか考えていない男からは遠ざかっていく。エゴの心はなくす(p53)
・倹なる者の貧にして余りあり=すぐに求めるから、いつも不足がちになる(p64)
・徳は才の主にして、才は徳の奴なり=自分一人の力など、たかが知れている、いつも人を優しく思いやっていると、不思議と生きる元気が湧いてくる(p93)
・剛腸を動かすことなかれ=相手の無礼に振り回されない、人の世は、ものの見方一つで、びっくりするくらい変化する。同じ現象を見るのも、静かな心で見るか、激怒してみるかで、天国と地獄になる(p95)
・偶会する所、便ち(すなわち)佳境を成す=たまたま出会った人との関係を大切にする、よい人間関係をつくるには、1)自分が相手に与えられるものはなにかを考える、2)相手がどんなことに関心を持っているか考える、3)重ねて、自分はどうすれば相手の力になれるか考える、4)相手が自分をどう思っているか考える(p111)
・機神最も宜しく触発すべし=明るい感情、明るい意欲を爆発させよ、機神とは、生まれたときから持っている天性の活動的能力(p123)
・春生無きなり。何を以って万物を発育せん=いい友と、無駄話をして、元気になろう(p151)
・喜神を養いて以って福を召(まね)く=楽しいことは、自分から引き寄せに行く、日常生活においていつも、喜び楽しみ、なるべく愉快な心を養うように工夫する(p157)
・人を利するは、実は己を利する根基なり=好きなことで、人のためになる仕事を選ぶ、自分の得ばかり考えず、どうやったら人を喜ばせられるか、幸福にできるかを中心に考えて仕事を選ぶ(p165)
・世に在ること百年なりとも、恰も(あたかも)未だ一日も生きざるに似たり=自分の一生をお金の奴隷にしない、幸福な生活にとって大事なものは、寛大な心(p181)
・暖なれば即ち生ず=ひどい言葉には「あたたかい言葉」でお返しする、暖なれば=たとえどんなにひどい言葉を浴びさせられても、にこやかに元気で明るい態度で、暖かい言葉を返すということ(p185)
・人を看るには、ただ後の半截(はんせつ)を看よ=人生は、前半より後半に勝負をかける(p199)
・平民も肯て(あえて)徳を種え(うえ)恵を施さば、便(すなわ)ち是れ無位の公相なり=徳のある人こそ器量のある人(p200)
・発生の機緘(きかん)は、即ち零落の内に在り=いまのあなたを支えているのは昔の苦労(p215)
2017年9月10日作成 -
・自分の人格を向上させていくために、知識や情報はそれほどいらない。
自分で苦労して経験して失敗して自分自身で悟っていくことだ。
・「ありがとう」と言うと苦悩が消える
・良いとか悪いとか気にしない
・競争心はやがて毒になる
・仕事にどっぷり首まで突っ込まない
・人から悪口を言われても動じない。
悪口の大元は人をけなして自分を褒めたいからだ。
したがって、人から悪口を言われたってあんまり気にすることはない。
・人生は前半より後半に勝負をかける
・若い人から多くを学ぶ -
休み時間やら待ち時間やらを使って読了。
見開きの2ページのうち右側のページには大きな文字でフレーズ(言葉)が書かれており、左側のページにその解説のスタイルで最後まで続きます。
文庫本サイズである上に、見開き2ページ完結ですので、ちょっとした空き時間に読むには適した一冊だと思います。
心に響く言葉にいくつも出会うことが出来ました。
付箋は11枚つきました。 -
著者は本当に菜根譚を読んだのでしょうか。
読んだとしても、この著者には菜根譚を語る資質はないと思います。
その前に物書きとしての資質すら怪しい。
文章と読点の打ち方が狂っているし、何が言いたいのかわからない。
本当にすばらしい迷書です。
著者は本書のなかで、菜根譚を抜粋して何事かを語っています。
何を語っているのかというと、解説でもなさそうだし、経験談というほどでもなさそう。
強いて何かと言えば、わけのわからないポエムみたいなものでしょう。
菜根譚は思考停止の書だと誤解されてしまいそうな書き方がされているし、それはもう最低の気分になれます。
出版社と編集者は何をしていたんでしょうか。
これを読むくらいなら、ちゃんとした学術的な本を読んだ方が100倍いいです。
菜根譚は古典にしては難しくはないので、敷居が低いと思いますし。
とにかく良い所がまったくない本でした。 -
仕事以外の話で、昔の友達に会う機会があることは、素晴らしい。
いい友と無駄話をして、元気になろう。
心に積もったストレスやプレッシャーの重荷をおろせば、元気になる。 -
文章がおかしい。
途中で読むのをやめた。