アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方: 一人ひとりの能力を100%高めるマネジメント術 (知的生きかた文庫 よ 19-2)

  • 三笠書房
3.74
  • (41)
  • (68)
  • (55)
  • (10)
  • (4)
本棚登録 : 771
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837983415

作品紹介・あらすじ

こんなに泣けるビジネス書はなかった!

海軍一のダメ軍艦(誘導ミサイル駆逐艦)「ベンフォルド」に配属された艦長が、
成果の上がらない組織を立て直し、柔軟で自主性にあふれる「強いチーム」
をつくり上げた、その驚きの手法とは?

初めて管理職に就く人から企業のトップまで、
これはどんな職場でも活かせ、一人ひとりの能力を引き出すマネジメント術だ!

◆強く心優しく、型破りな艦長、その驚異のリーダーシップとは
◆アイデアがどんどん生まれる風通しのいい組織づくり
◆「前例がない」をくつがえす方法
◆最低数日はかかる仕事を、二時間半で終える「超効率化術」
◆ライバル軍艦の度肝を抜いた「チームワーク」
◆「失敗しない人」とは「何の挑戦もしていない人」である ……etc.

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おもしろかった。まねはできないけど、すごい方。

  • 感想
    情景がリアル。後書きにもあるがリーダーの基本が
    しっかり詰まっています。
    そして、リーダーの背負うリスクや臨場感が
    海軍だからこそ?伝わってくる。
    リーダーになったらまた読みたい。

    評価
    ポイントはわかりやすくまとめてある。
    時代に左右されない姿勢のようなものが書かれている。
    特殊な環境や、業界やレベルに合わせた
    マネジメント、組織づくりまではいかないかもしれないが、
    要諦は理解できると。


    ◆部下を引き出す工夫
     ・君が艦長だ(全員がリーダー)
     ・部下の方がよく知っていると言う(信頼と権限)
     ・アイディアを褒める(改善・創造の重視)
     ・部下の成長と幸せを願う

    ◆仕事を任せる(指示)
     ・目標を明確にし、時間と設備を与え、適切な訓練を受けたか確認して、指示を出す

    ◆意思決定の唯一基準
     ・明日の朝刊で記事になって、誇りに思うか、恥じるかどうか
     ・自分の意思に反しても、議論で負ける、決定されたことで有れば、もっとも成果を上げる行動を考えて実行する

    ◆深くチームを理解する
     ・部下の能力を把握してアイデアに耳を傾けて実装させる
     ・マネジメント自身の批評を公にさせる
     ・派閥や覇権争いをさせない、チームの成功に唯一のチャンスがあるとする。負け組は居ない
     ・悪い知らせをよくするには、事前に信頼関係を作っておくこと
     ・できるチームに仕事が回るのは、優れていること、責任があることだと、認め感謝する

    ◆上下関係の壁を壊す
     ・トップは自ら現場の声を拾いにいくことで、リアルな課題が見える
     ・自分が正しいと思うことを、何を差し置いても判断して実行する姿を見せる

    ◆失敗しない人は挑戦しない人
    ・自発性を持たせるのは、責任の状態(権限委譲)

    ◆上司に従いたくない時には、間に合わなくなるまで部下は仕事をしない

    ◆いつものやり方をすてる
    ・日頃から自分たちの本分を忘れてはならない
    ・部下がどれだけ成果を出せるかは、上司の準備に掛かってる
    ・改革にはしつこさと根回しが必要
    ・自分のために働くとは、自分の会社を案内できること
    ・成果を上げるためには、どれだけ部下を信頼するか
    ・他人の成功は素直に認めて、誰かを蹴落とすのではなく全員を引き上げる術を考える

    ◆頭を使って遊べる人
    ・人を否定するのではない、場に問いを投げて全員を当事者にする

    ◆最強のチームワーク
    ・あなたなら、私が何を考えて感じているかわかるだろう。(後は任せた)と言えるチーム
    ・指導者の真価は、自分が去ってから1年後である。(仕組みをもたらす)
    ・新しくすることは、嫉妬や敵意の多くをもたらすことを理解すること。

    ◆あとがき
    3つのポイント
    ・オープンでフェアな職場の環境
    ・一人一人が責任をもち、常識力、分析力、判断力を駆使する(日本では情意:義理人情浪花節を信じてしまう)
    ・万全の準備として、体力、能力、意欲を備える



  • 元アメリカ海軍大佐。機能不全に陥っていた軍艦ベンフォルドの艦長として、同艦を海軍No.1と呼ばれるまでに大変革を成す。
    と、まぁ素晴らしい経歴をお持ちの著者によって記された一冊であるが。
    頷ける内容であることは間違い無いのだが、この手の本はどうも穿った見方をしてしまうのは自分だけだろうか。
    いや、どれも企業に置き換えても実践できる素晴らしい方法だとは思う。が、とは言えさ...と素直に咀嚼できないのは何故だろう。

  • p.65 私は部下たちに、艦を訪れるすべての人に対して、その人物と目を合わせ、握手をし、微笑み、「海軍で最もすぐれた艦へようこそ」と言って迎えるようにしてほしいと伝えた。私は部下に自信を持ってもらいたかった。
    →ゴールを先に宣伝することで望む未来を組織的に引き寄せる。「世界でもっとも充実した読書会へようこそ!」

  • OODAループを調べていて、この本の存在を知った。

    リーダーのあるべき姿がよくまとまっていて、定期的に振り返りたくなる内容だった。

    軍隊らしからぬ、オープンでフラットな組織作りに成功した艦長のお話。

    筆者も書いているように、どの組織でも通用する内容だと思う。

  • アメリカ海軍のダメ軍艦の艦長となり、わずか2年間で海軍最強にしたリーダー論。
    軍隊も会社組織も同じ考え方ができるのではないかと感じさせる本である。

    大変読みやすい内容で、どの会社も抱える課題提起とその課題解決に繋がる参考にできのではないかと感じた。

    ■It's your ship!(君が艦長だ)
    ■ベンフォルド元艦長の倫理観判定方法
    「もし、このことがワシントンの一面に載って全米中に知られることとなったら、それを誇り思うだろうか?それとも、恥ずべきことだとおもうだろうか?」

    ■軍艦を離れていく理由TOP5(ビジネス世界でも共通)
     1.上司から大切に扱ってもらえないこと
     2.積極的な行動を押さえ込まれること
     3.意見に耳を貸してもらえないこと
     4.責任範囲を拡大してもらえないこと
     5.給料への不満

  • 先輩のオススメにて読了。米軍の話ではあるのですが、企業でもどこでも日々チームで仕事に取り組む全ての人間を勇気付けて、テンションを高めてくれる良著でした。
    加えて、本編を読み終わってからも「訳者解説」がついていて、「訳者が解説するってのは何だか珍しいな」と思ったら…あのトリンプの元社長で「デッドライン仕事術」著者の吉越さんじゃん!!と(今更)気付いてびっくり。著者も訳者も凄いなこの本…と改めて感服した次第です。

    原著タイトルは"IT'S YOUR SHIP"で、ミサイル駆逐艦ベンフォールドの艦長がその着任時から取り組んだことをまとめた本です。
    最初は機能不全とまで言われていた艦を、最後には海軍トップにまで引き上げた秘訣は、まさに原著タイトルどおり「きみが艦長だ」と乗組員一人ひとりにやる気を出させて、考えて行動させるということを実行してきたからで、じゃあそれを具体的にどうやったの?というのが書かれている訳です。
    非常に読みやすく、筋も面白いので超高速で読めてしまうのですが、身につくまで読んでいきたい次第です。こんな上司になれたら格好良いし、こんな機転を利かせられるようになりたいという事例がたくさん。海軍だからといって、規則でがんじがらめになるのではなく、基本的にはしっかりルールを守りつつ、上手いやり方(逆に取って利用したり、うまく切り抜けたり)を考えるというのが興味深い限り。
    「懸命に」ではなく「賢明に」働け、というのもその通りだなぁと肯かされました。

    もちろん、この本を読んだからといってすぐに完璧なチームメーカーになれる訳ではないと思う(艦長は少なくとも独立した艦のトップで、予算も褒賞権も人事権も持っている訳で…)のですが、もし後輩にビジネス書を一冊勧めてほしい、と言われたら今のところこの本をベストチョイスとして推します。

  • アメリカ海軍の軍艦ベンフォルドを、ダメ軍艦から最高の軍艦に変えた手法、チャレンジの軌跡を書いた本です。自身の組織にも活かせそうな話しが多くありました。

    組織の中堅職員にもぴったりです。

  • 方針 部下の身になって何が一番大事か考える
    職場のモットーは君が艦長だ
    辞める原因 第一は上司から大切に扱ってもらえないこと
    第二は積極的な行動を押さえ込まれること
    第三は意見に耳を貸してもらえないこと
    第四は責任範囲を拡大してもらえないこと
    給料の不満は五番目
    どんな小さな提案でもいいアイデアは惜しみ無く誉め、実績として高く評価する
    提案を大事にする
    命令では動かない
    目標を明確にしたか?十分な時間と資金を与えたか?十分な訓練をさせたか?

  • 読みやすい文章

全63件中 1 - 10件を表示

マイケル・アブラショフの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×