小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838730131

感想・レビュー・書評

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  • 子育てに行き詰まった時に見ると気が楽になるかもしれない。ただ、エビデンスがあるというよりはたくさんの子供を見た小児科医である作者の所感といった内容だと思った。

  • 他の子供と比べてしまい、心配になってしまう(なりすぎてしまう)お母さん、お父さんのための本。
    子供のありのままを受け入れ、どう受け入れていくかが書かれていると思います。

    きっと著者は、小児科医を通して、心配しすぎるお母さんを心配して書かれた本なのかなあ、と思います。

  • 「こども一人ひとりに備わっている遺伝子の力を信じて。大丈夫」と優しく励ましてくれる本だった。

    ただ、遺伝子の力を信じるからと言って親は何もしないわけではない。
    子どもの才能の芽を見逃さない、どの方法が子どもに合うかを一緒に試行錯誤していく。そうやっておおらかに信じて見守っていく。

    小児科医の経験から、難病や障がいを持つ子、早くに亡くなる子たちのエピソードがある。
    その章を読むと、本当に一人ひとりの命は輝いているんだな、その輝きを奪わないようにだけ気をつけよう、と思わされた。

  • 「子どもの遺伝子のチカラを信じる」
    親ができない事は子どもにも難しい。
    親の能力を基準にしつつ、上振れ、下振れする程度。
    早期に教育費にお金をかけたり、無理なプレッシャーを掛けるのは逆効果。
    沢山のことを経験させてあげる事は効果あり、気付かない才能が発現するかも、
    親も子どもも楽しく過ごすことが1番大切。

    平易な文章で子育てに関する、経験に裏打ちされた力強い意見と親達へのメッセージが沢山綴られていた。
    遺伝子に任せる、という考え方は子育てへの不安を取り除いてくれるもので、子育ての指針を変え得る目から鱗の考え方だった。

  • むりに親が焦って何かさせてあげないと!と思わなくていい、子供の能力は遺伝で大体決まっているからそこを引き出してあげるだけでいい。少し心が軽くなった。

    子供の能力は遺伝子で決まっている。ただ遺伝子で決まっているからと言ってサジを投げるのではなく、遺伝子が決めた個性と認めた上で色んな角度からその子に合うやり方を探り、試してみることが大切。

    命の危険がある時、周りに迷惑をかけるときはその場で短いセンテンスで的確に伝える。叱るのではなく教えるのが基本で、いざという時に叱るためには9界誉めておく。ほめ9叱り1

    子供は何にでも興味を持ち飽き性なのは当たり前、無理に根性を受けなくてもあえて挫折感を味わせてもいい。プロを目指す必要ないので、いろいろ経験したことが後で役に立つこともある。やめる子供に腹を立てる理由がお金の問題ならそれは親の投資ミス。

    勉強しないのは、勉強の先が見えないことや勉強の仕方がわからないからかも。自分から勉強しようかなと思わせる余白を心に持たせてあげることが大切。

    今やらないと手遅れかもと焦るより、今の毎日を楽しく過ごす。

    遺伝子には必ず振れ幅がある。思いがけない特技が見つかるのも、アドリブ部分の仕業。自分のペースで見つけていく。
    何歳になっても遺伝子スイッチがオンになることはある、速さを競うのではなくいつか花開く日が来るまで見守る。

  • 読み終えてメモしておきたい点を記録。
    ・共感、意思決定、自己肯定感が大事
    ・トンビがタカを産むのは遺伝子的にありえない
    →受け継いだ遺伝子の特徴を上手く活かし、引き出してあげることが教育の効果
    ・子供のために無理な早期教育、習い事など
    →親がそうなりたかったけどできなかった事を子供に押しつけていないか?
    英会話に親が今から挑戦してみたっていい!
    ・早くと急かすことは考える時間を奪う
    →たまにはゆっくり〇〇してみよう、と提案

  • 目新しいことは何も書いてない。
    時々著者の家族のエピソードがでてきて、要は自分は子育てに成功したって言いたいんだろうなーって伝わってくる。
    悩んでるときに読むとモヤモヤする。

  • 良い本と出会えた

  • 父親、母親とも必読の書。共感力、意志決定力、自己肯定力が子供を幸せにする。子供を褒めて意志を尊重することが重要とのこと。子供のチカラを信じましょう。

  • 複数の子育ての専門家さんから推薦されていた本書。親はでっかく構えておおらかに。子どもがどんなことするかに興味をもって、楽しんで子育てできれば、子どもはハッピーなんだと理解しました。人と比べず、子どもに求めすぎず、ですね。自分は英語ができなくて苦労したから、子どもには小さいうちから習わせようみたいな、自分ができなかったからという理由で子どもにやらせようとしているなら、自分が英語習いに行ったり、スポーツ始めたりしなさいってのは、ほんとそうだなと。自分が苦手なことは、子どもも遺伝的に得意でない可能性があり、苦痛を強いてしまう。子どもがとにかく、生きてていいんだ、生まれてきてよかったんだと思えるように、いっぱい可愛がろう!
    最後の方の、高橋先生が出会った病気のお子さんたちのお話はほんと泣けた。子どもって親を幸せにするために生まれてくるんだな。子どもに負けないように、いっぱい幸せをあげないと!!

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著者プロフィール

慶應義塾大学医学部小児科教授。医学博士。専門は小児科一般と小児神経。日本小児科学会会長。1957年、8月生まれ。1982年慶応義塾大学医学部卒業。1988年から米国マサチューセッツ総合病院小児神経科に勤務、ハーバード大学医学部の神経学講師も勤める。1984年帰国し、慶應義塾大学小児科で、医師、教授として活躍している。趣味はランニング。マラソンのベスト記録は2016年の東京マラソンで3時間7分。別名“日本一足の速い小児科教授”。著書に、『子どものチカラを信じましょう』(小社)などがある。

「2023年 『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て (マガジンハウス新書)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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