- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838731596
作品紹介・あらすじ
乃木坂46 の1期生としてグループを牽引してきた松村沙友理さんからファンの皆さまへの“恩返し”として、卒業を決意してからのメモリアルな日々に万感の思いを込めて撮り下ろしました!
旅先の自然を前にして、あるいは、部屋で過ごす何気ない日常で……。どんな景色の中にいても、彼女の笑顔や仕草によって、その場所が“松村沙友理色”に染まる。その圧倒的な存在感がなす奇跡のような光景を、“サヨナラ”の想いとともに、いま最大出力でお届けします。
この10年、誰より笑い、おどけ、真剣に企んで、そして仲間との別れを全力で惜しんできた愛しい“まっちゅん”と、これからの歩みを予感させる新たな“松村沙友理”が同居するいまだけのきらめきを、ぎゅっと詰め込みました。
<松村沙友理さんコメント>
「これまで卒業していったメンバーを見送るたびに、寂しい心境になっていましたが、いざ自分が卒業することになると、『サヨナラ』を悲しいことではなく、もっと明るく考えたいと思うようになりました。今回の写真集は乃木坂46としての10年間が詰まった一冊になっています。乃木坂46で生きてきた自分をさらけ出す気持ちで撮影したので、変に良く見せようとせず、“ニセモノではないありのままの私”を見てもらいたいと意識しました。読者の方が『自分だけのまっちゅん』と感じてもらえると嬉しいです。」
感想・レビュー・書評
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2021年に乃木坂46を卒業された1期生・松村沙友里さんの卒業記念写真集です。愛らしい感じの美人・松村さんが、ページを繰るごとにさまざまな装いとポーズで魅せてくれます。巻末にはさゆりんご軍団、からあげ姉妹、そして先に卒業された白石麻衣さんが登場しています。ロングインタビューもあります。
感情豊かな方だとお見受けしているためか(そして僕の勝手な感情移入のせいか)、出だしからどこか寂しそうで切なそうな表情の松村さんに見えてしまいました。スタートから約10年間在籍した乃木坂を去るわけですから。
表紙と、表紙とおなじシーケンスのページ、そしてウェディングドレスの松村さんが今回の写真集ではいちばんお気に入りになりました。前者は普段着のかわいさにあふれているし、後者はほんとうに美しいです。
乃木坂時代は、辞めたいと思うことが多くて、その都度、ファンの方々とのふれあいに救われてきたそうです。卒業後も、ファンを大切にしたいと。松村さんは、もちろんメンバーたちに対してもそうでしょうけれども、他者の体温をちゃんと感じ取ることができる人なんだろうなあと思っています。前に『乃木坂と、まなぶ』を読んだとき、松村さんは遺伝子治療よりも社会のほうが変わって障がい者を受け入れていく方がよい、とする少数派の立場をとっていました。それも涙を浮かべながら。やっぱり情愛が深いというか、人を大切に想う人なんじゃないのかなあという印象を受けますよね。彼女が大好きな白石麻衣さんの卒業曲『しあわせの保護色』のMVでは、白石さんとのわずかな絡みのシーンで表情を曇らせていて、それに白石さんがつられてしまうという名シーンがあるくらいです。
そんな松村さんの個人的なエピソードでは、自分が納得できない話題になると、まったく相づちを打たなくなるみたいです(生田絵梨花さん談)。また、誰かがボケているときにおもしろいと思ったらすごく笑うけれども、そうじゃないときはわかりやすく黙るそう(齋藤飛鳥さん談)。そして、大阪出身の彼女は、テレビといえば吉本新喜劇で育ったということでした。自分の感性が確立していて、自信もあって、妥協をしないのでしょう。
最後に、本作の帯に寄せた秋元康さんの言葉を。
「松村沙友里の表情は、風に揺れる木漏れ日のようだ。楽しそうに見えても、どこかに影があるし、悲しそうに見えても、どこかに光が差す。『次、いつ会える?』と聞いたら、彼女はどんな表情をするのだろう?」
このようなコンテキストのなかで、松村さんと二人、公園のベンチにでも座っててみたいですねえ。
というわけで、夢想しながら終わりです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インタビューの評判が良かったので買って読んだ。めちゃくちゃ良かった。ちょっと久々にインタビュー読んで涙出た。"後悔してること"の話。ファンへの想いが良い。アイドル向いてないと思うけど続けて来れたという話も。推しじゃなくても刺さる。少し松村ファンが羨ましくなった。