未来をつくった人々: ゼロックス・パロアルト研究所とコンピュータエイジの黎明

  • (株)マイナビ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (575ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839902254

感想・レビュー・書評

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  • GUIやコンピューターインタラクションに関わっている人は、一度は読んでおいたほうが良い。1970年代の物語だが、現在使われている技術のコンセプトは50年前にもう完成していたのだ。
    後からあれこれいうことは簡単だが、当時の管理者やビジネス部門の人間が、勃興しつつあったコンセプトを正しく理解して、ビジネスに結びつけることは困難であっただろうと実感した。

  • 本書に於いて登場するシーンは少ないが、スティーブ・ジョブスが如何に革命児だったかがうかがい知れた。

  • wired・コンピューターとデジタルライフ・4位

    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    (wired)
    いまや伝説ともなった研究所での、開発者たちの苦闘を活写したノンフィクション。彼らがコンピューターに賭けた「夢」とはなんだったのか、今改めて知ろう。

    ◆ユーザーからのコメント
    パロアルト研究所がなかったらいまこのツイートはない/普通に使っている技術のほとんどがパロアルトからという事実/原書『Dealers of Lightning』ももってるしこれしかないでしょ!!/発明家は自分で予言を実現してしまうといいますが

  •  
    ── ヒルツィック/鴨澤 眞夫・訳《未来をつくった人々 ~
    ゼロックス・パロアルト研究所とコンピュータエイジの黎明 200109‥
    毎日コミュニケーションズ》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4839902259
     
     Hiltzik, Michael 19520909 America /
    …… 《1958 Haloid Xerox 1961 Xerox 1962 富士ゼロックス》
     Carlson, Chester Floyd 19060208 America  19680919 60 /
     
    ── 松本 清張《零の焦点 1958 宝石/ゼロの焦点 195912.. 光文社 19610319 松竹》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JAQWNA
     Matsumoto, Seichou 作家 19091221 福岡 東京 19920804 82 /昭和史発掘
     
    ── 吉田 洋一《零の発見 ~ 数学の生い立ち 19391127 岩波新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4004000130
     Yoshida, Youichi  数学 18980711 東京   19890830 90 /北海道帝国大学教授
     
     零の歴史 ~ アナログからデジタルへの革命 ~
     
     紙の大きさには、長方形(ABルート矩形)と、正方形と変形がある。
     もとの大きさを、余らないよう裁断するには、それなりの法則がある。
     箱の大きさには、奥行の寸法が加わるので、無数の組合せが存在する。
     
     文字の大きさは、活字のポイント、号数に、写植の級数で指定される。
     英数字の幅には、書体によって変化したり、隣接の間隔を調整する。
     漢字の「〇」と、数字の「〇」と、英字の大「O」、小「o」がある。
     
     色の三原色とは、青赤緑だが、インキは「空・紅・黄・墨」に分ける。
     インキの濃度は、各々0~100%を、十段階で指定して組合わせる。
     カラー写真には、各色の割合や濃淡を(スキャナーで)色分解する。
     
     実務担当者なら、AB判用紙の定型サイズを丸暗記すべきである。
     文字の大きさの比率も、なるべく暗誦できるのがよい。
     空50%+黄100%=緑、紅50%+黄100%=橙、と覚える。
     
     上記の原則を知ったのは1980年、すべてを知る人に会ったことはない。
     印刷業界の先輩・同輩・後輩に奨めたが、だれも学ぼうとしなかった。
     広告業界の注文主・取引先にも確かめたが、誰も知ろうとしなかった。
     
     もちろん、部分的に知った者は存在し、いっぱし論じる者も存在した。
     しかるに、作品上で実行して、独創的な成果をあげる者はいなかった。
     だれもが、みんな知ってると信じて、内心では自信がなかったらしい。
     
    (20170313)
     

  • PARCでの発明がなされている時代に学生だった。漏れ知る技術は驚きであったことを覚えている。優れた技術であっても,経営層があまりにお馬鹿ばかりでだめになってしまったのが残念だ。

    今のコンピュータで当たり前のことを殆どすべて発明したXerox PARCのことがよく分かる。Appleはいくつかは発明したけど,MSは何も発明していない,といったことが分かるようになるためには必読の書であろう。

    巷で言われているPARCにまつわる種々の事柄の幾つかは正しくないことも良くわかった。

    アルトで実現できていたことが,MSやAppleでは未だに実現できていなかったりして。トホホなことだ。

  • PARCの設立と研究内容を克明に紹介

  • 1970年代ゼロックスは、最先端のパソコンのための研究所をスタンフォード大学の近くパロアルトに造った。そこでは、現在のパソコンの基礎となる画期的な技術が生み出された。そのままパソコンを製品化していれば、ゼロックスは、IBM,マイクロソフト以上の組織になっていたのだが、開発した技術の中でわずかレーザープリンターのみを製品化しただけにとどまった。挙句の果てに研究所に見学にきたスティーブ・ジョブズにアイデアを盗まれてマッキントシュに先を越されてしまうことになった。上層部の能力の乏しさが残念な結果の原因といえるであろう。

  • ゼロックスのパロアルト研究所の最初から崩壊するまでの歴史を、そこにいた人たちを中心に書かれている歴史書。
    有名人が次々出てきて、話が暴走したり、くっついたりはなれたり。
    今につながる技術はここから始まるのに、親会社のゼロックスはまったく儲けられなかったところが新技術たるゆえんか。

  • ソフトウェアの業界に携わっていて、30代後半に近い世代なら知っている人も多いと思うゼロックス・パロアルト研究所の話。ひらりんの中のコンピュータは、ここがスタート地点。当時、今ほどコンピュータやソフトウェアについて分かってなかった。今、振り返ることで新しい発見がたくさんあるんじゃないだろうか。
    パロアルト研究所から生まれたものは、今の世の中を創ったといっても過言ではない。なぜ、これだけ良いものを、創り出せたんだろう?ここで活躍した人たちを知りたい。
    自分の精神的原点もこの雰囲気に近いのではないかと思う。

  • Xerox PARC からは、今日のコンピュータ技術の基本的な内容がドンドン出てきていて、その内幕を探った本。有名な技術とその発明者、それにマネジメントが出てきて、ともかく面白い。
    巻末のINDEXなども充実していて、迷わず買い。

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