未来をつくった人々: ゼロックス・パロアルト研究所とコンピュータエイジの黎明
- (株)マイナビ出版 (2001年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (575ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839902254
感想・レビュー・書評
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GUIやコンピューターインタラクションに関わっている人は、一度は読んでおいたほうが良い。1970年代の物語だが、現在使われている技術のコンセプトは50年前にもう完成していたのだ。
後からあれこれいうことは簡単だが、当時の管理者やビジネス部門の人間が、勃興しつつあったコンセプトを正しく理解して、ビジネスに結びつけることは困難であっただろうと実感した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書に於いて登場するシーンは少ないが、スティーブ・ジョブスが如何に革命児だったかがうかがい知れた。
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wired・コンピューターとデジタルライフ・4位
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【要約】
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【ノート】
(wired)
いまや伝説ともなった研究所での、開発者たちの苦闘を活写したノンフィクション。彼らがコンピューターに賭けた「夢」とはなんだったのか、今改めて知ろう。
◆ユーザーからのコメント
パロアルト研究所がなかったらいまこのツイートはない/普通に使っている技術のほとんどがパロアルトからという事実/原書『Dealers of Lightning』ももってるしこれしかないでしょ!!/発明家は自分で予言を実現してしまうといいますが -
PARCの設立と研究内容を克明に紹介
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1970年代ゼロックスは、最先端のパソコンのための研究所をスタンフォード大学の近くパロアルトに造った。そこでは、現在のパソコンの基礎となる画期的な技術が生み出された。そのままパソコンを製品化していれば、ゼロックスは、IBM,マイクロソフト以上の組織になっていたのだが、開発した技術の中でわずかレーザープリンターのみを製品化しただけにとどまった。挙句の果てに研究所に見学にきたスティーブ・ジョブズにアイデアを盗まれてマッキントシュに先を越されてしまうことになった。上層部の能力の乏しさが残念な結果の原因といえるであろう。
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ゼロックスのパロアルト研究所の最初から崩壊するまでの歴史を、そこにいた人たちを中心に書かれている歴史書。
有名人が次々出てきて、話が暴走したり、くっついたりはなれたり。
今につながる技術はここから始まるのに、親会社のゼロックスはまったく儲けられなかったところが新技術たるゆえんか。 -
ソフトウェアの業界に携わっていて、30代後半に近い世代なら知っている人も多いと思うゼロックス・パロアルト研究所の話。ひらりんの中のコンピュータは、ここがスタート地点。当時、今ほどコンピュータやソフトウェアについて分かってなかった。今、振り返ることで新しい発見がたくさんあるんじゃないだろうか。
パロアルト研究所から生まれたものは、今の世の中を創ったといっても過言ではない。なぜ、これだけ良いものを、創り出せたんだろう?ここで活躍した人たちを知りたい。
自分の精神的原点もこの雰囲気に近いのではないかと思う。 -
Xerox PARC からは、今日のコンピュータ技術の基本的な内容がドンドン出てきていて、その内幕を探った本。有名な技術とその発明者、それにマネジメントが出てきて、ともかく面白い。
巻末のINDEXなども充実していて、迷わず買い。