Web2.0的成功学: 複雑系の科学と最新経済学で時代を読む (MYCOM新書)
- (株)マイナビ出版 (2006年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839921484
感想・レビュー・書評
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そこそこ面白い。複雑系にかぶれたくなる。
ティッピング・ポイントとか。
ただ、内容も被ってるのでどっちかというと
「グーグル、アマゾン化する社会」
の方をオススメします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフトウエアアプリケーション開発主体のWeb1.0から、Web上のオープンソースを使ったソフト時代Web2.0へ。GoogleやAmazonがなぜ成功しているかをWeb2.0というキーワードで紐解く。
この本が面白いのは、そういった単なる一見、技術的な転換にみえるものを、経済的、社会的、ネットワーク論的見地から眺めて分析している点である。『複雑な世界・単純な法則』(マーク・ブキャナン氏)に書かれているスタンレー・ミルグラムが行った研究を紹介、スモールネットワークという考え方を使って、これからのビジネスやネットワークへの示唆を投げかけている。面白い概念が「弱いきずな」というもの。家族や企業など強いきずなのほかに、そのような集団を結び、インパクトやインスピレーションを与える回路になるものが、弱いきずなだという。そしてそのようなネットワークは、SNSやblogなど、Web2.0時代のソフトによってより作りやすくなってきていると指摘している。
その他にも学際的な見地からこれからのWeb2.0的なるものを分析した知的刺激に満ちた一冊。 -
[ 内容 ]
ウェブの新潮流として喧伝される「Web2.0」。
技術的な側面だけを見ても、その本質はあまりよく分からないものです。
そこで本書では、人と人、物質と物質などの関係性に注目する「複雑系の科学」、人間社会やウェブの構造などに共通点を見出す「最新ネットワーク理論」、不確実な状況下における人の行動を描き出す「情報と不確実性の経済学」によってWeb2.0的な世界の本質に迫り、その複雑な世界で見落とされている「成功のための単純な見方」を導き出します。
[ 目次 ]
第1章 Web2.0と複雑系ネットワーク
第2章 情報と不確実性の経済学
第3章 複雑系の経済学
第4章 ネットワーク組織論
第5章 Web2.0的起業学
第6章 Web2.0的流行学
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
読了:2009/12/11 頂き物
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「多様化の末の一極集中はなぜ起きるのか」という現代の謎らしきものに、「人間ちゅうのは、不確実性が高い場合はみんなが流れている方の流れるんじゃよ」と至極当たり前の心理理論で、すばらしく明晰にこたえてくれる。