「私らしく」働くこと ~自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方~

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839954987

作品紹介・あらすじ

「生き生きと働くためにはどうすればよいのだろう?」

『暮らしのおへそ』『大人になったら着たい服』(主婦と生活社)の
ライター・一田憲子さんによる、「自分らしく働く」をテーマにしたエッセイ集。

仕事に漠然とした不安を抱える人、これからの働き方を模索したい人など、
生き生きと働くためのヒントが詰まった一冊です。7人の女性の仕事の話を収録。

・主婦からのスタート。自分の仕事を見つけるための最初の一歩は?
 CHECK&STRIPEオーナー/在田佳代子さん

・人生の後半で仕事の第2ステージの見つけ方は?
 蔦屋書店勤務/勝屋なつみさん

・仕事と家事と子育てを機嫌よく両立させるには?
 BEAMS勤務/中田順子さん

・「好き」を仕事にするためにはいくらかかる?
 出張料理人/後藤しおりさん

・会社に勤めながら自分だけの仕事を始めるには?
 広告代理店勤務&tonton&tokotoko主宰/葉山万里子さん 

・「誰でもできる」から「私にしかできない」仕事へシフトするには?”
 文筆家/小川奈緒さん
 
・ずっと飽きずにひとつの仕事を進化させ続けるには?
 リベスト勤務/山田妙子さん

・私の働き方
 編集者・ライター/一田憲子

感想・レビュー・書評

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  • この本も、フォローしている方のレビューを読んで借りてみた。
    最近、読む本はブクログ頼みで、こんなことでいいのだろうか?いや、いいだろう…多分。

    20代〜50代のフリーランスや会社勤め、会社勤めをしながら別の活動をしている…など様々な女性達の、その仕事に至るまでのことや、仕事とプライベートの両立などについて、著者が丁寧に取材している。

    著者自身の心持ちや経験とも照らし合わせつつ、取材対象者に光を当てているところが読んでいて心地いい。最後は著者である一田さん自身について書かれているのだが、彼女が編集している他の書籍についても読みたくなった。

    20代、30代で今の仕事を続けるか悩んでいる人、一度はベストだと思って仕事を辞めて家庭に入ったけれど、やはり仕事をしたいと思い始めている人などが読んだら、何かキッカケを与えてくれるかもしれない。2020.4.17

  • 今までのわたしは
    「働くことは稼ぐこと」と無意識に
    思っていて、

    だから
    仕事とはキツいもの、がんばるものと
    考えてきました。

    けれど
    職場でうつのパニックを起こし、
    上司に話をしているときに
    わたしの口から出てきたのは
    「楽しく働きたかった」でした。

    仕事をしているわたしは
    自分ではありませんでした。

    看護師の自分は
    本来の自分とはちがう自分で、
    求められるであろう看護師像を
    演じていたのです。

    そんな自己不一致の状態で働いていて
    仕事が楽しいはずがありません。

    うつがだんだんと回復してくるにつれ、
    仕事をしたいと思えるようになりましたが、
    同時に、自分のままで仕事をしたいとも
    思うようになりました。

    なにか自分らしく働くヒントはないか…。

    そう思って手にとったのが
    『「私らしく」働くこと』という本でした。

    この本には7人の方と、著者自身の働き方が
    紹介されています。

    読み終えて感じたのは
    仕事している自分とプライベートの自分を
    切り離していたこと自体がおかしいこと
    だったんだ、というこでした。

    「中田さんの仕事は、中田さんの暮らしの中にあった。」(62ページ)とあるように、
    「仕事はわたしの暮らしの中の、ほんの一部なんだ」と、感じました。

    だから
    「ワークライフバランス」という考え方を
    している限り、

    つまり「ワーク」と「ライフ」を切り離して天秤にかけ、
    バランスをとろうとしている限りは、
    自分らしく働くことはできないのです。

    仕事と暮らしは切り離せないもの。
    自分と暮らしも切り離せないもの。

    自分を切り売りして、
    仕事用の自分を作り出していたことが
    そもそも「楽しく働くこと」から
    遠ざかることだったのです。


    『「自分らしく」働くこと』のなかでは
    自分のまま、仕事をおもしろがりながら
    生き生きと暮らしている方々の姿を
    見ることができます。

    仕事をしている自分に
    なにかズレを感じたとき、
    無理している自分に気づいたときは、

    『「自分らしく」働くこと』という本から
    自分のままで楽しく仕事をするヒントを
    見つけてみませんか。

  • 仕事が好きな女性って、すごく難しくて、いっつも100点がないんですよね。
    だって、仕事だけ頑張ってても、プライベートや人生の色んなライフイベントは止まっちゃうし、かと言って、恋愛したり、青春したり。なんてしていると、男の人の世界からは置いていかれるような気持ちになっちゃうからです。
    だから、仕事を頑張ってても、家事を頑張ってても、どこか不安になるんだと思います。
    それは、私も一緒だから、こう言う本をたまに読んで、安心したくなります。

    女性は結婚や出産、育児もあり、ほんとーに働き方がそれぞれで難しいです。

    この本は、自分なりのこだわりを大切にして仕事に向き合う女性たちにインタビューした本です。
    好きを仕事にするために、お金とどう向き合うか、結婚や出産と、どっちをいつ優先するか、いろんな選択や決断が詰まっていて、女性の書く本って、シビアでリアルで面白いです。

  • 「暮らしのおへそ」の一田さんのインタビュー本。
    やっぱり、人のチョイスが私好みでおもしろい。
    「どこで見つけてきたんだろう??」という人ばかり。
    きっと、一田さんご自身が、よく観察される方で、自分の感性を信じている方なんだろう。
    ちょうど会社と自分の思いのバランスの取り方で迷っていた時期だったので、参考になった!

  • やりたいことを自分の生活(時間)にどう組み込んでいくか。持続可能なシステムを考えようと思いました。ありがとうございます。

  • 著者の自我がすごい!!(苦笑
    インタビュー記事でも「私は」「私が」「私も」
    最終章でも「私の働き方」を語りまくる。

    もっとフラットに色々な人の話を載せてもらいたかった。著者が自分のことを語りたいのであればそういう本を作ればよかった。
    インタビューというのは聞き手と話し手の相互作用から生まれるものだとは思うけれど、ここまで聞き手の自我が強すぎると話の内容も著者の聞きたいこと伝えたいことだけが誘導されているような気がしてしまい、読むのに疲れた。

    言葉の受け取め方やどこに面白さを見出すかなどは、「私は面白いと思った」と直接的に書くのではなく、読者が自由に感じ取れる余白を与えてくれても良かったのではないか…。

    しかしほんの一瞬、インタビュイーの言葉の中にキラリと光るヒントがあり、それを見つけられただけでも読んで良かったと思えた。蔦屋書店の勝屋さんの章が面白かった。






  • 読みたいところだけ読んだ。蔦屋書店の勝屋さん。自分の好きに正直に、今までのキャリアにとらわれず、職を変えるっていうのは、また仕事に新鮮に向き合えていいかもなって。

  • <感想>
    「私らしく」と言っているだけあって、出てくる方皆さんが自分のやり方・ペースで働いている。そしてなにより"頑張りすぎてない"。肩の力がほどよく抜けていて、余裕があるように思う。そんな人達にも、うまくいかないことや思い悩む時期があったと知ることができて少し救われた気持ちになった。何でも完璧に常にうまくいく人なんていないから、自分のできる範囲で最大限の力を発揮しよう!そんな後押しをしてもらった気分。

  • 著者を含め8人の生き方、人生の選択、それが今の仕事にどうつながっているかのそれぞれの取材をまとめたもの。
    取材している相手の言葉の合間に、著者の主観の文章がいっぱい入っているのだけど、それが、なんというか、いい。誰かの人生や生き方を聞いてるときって、自分はこうだったな、私だったらこうしてしまうな、ってつい自分のことを振り返りたくなるもので、それが自然だと思う。それは、読み手が個々に感じて突っ込めば?いいのだろうけど、著者の一田(いちだ)さんの人生や時代背景的なものが入ってくるのが、私は読んでて心地が良かった。

    著者以外の7人はすべて女性。あ、著者も女性だけど。
    私より年上の人もいれば、同世代、年下の人もいて、結婚、独身、離婚経験者など、1つの生き方にとらわれていない。みんな違って、人生って色々あって当たり前で、仕事がうまくいかなくなった時もあって、でもそれもまるごと包んでしまって「人生」だよね。それも味わい深く感じてしまう。

    私は、ナチュラル系の雑誌とか好きで、10年くらい前に「ナチュリラ」とか「ハナカゴ」とかのムック本をよく購入して読んでいて、最近は付録付きの「リンネル」ばかりが目立つけど、広告の少ない自然派雑誌(どうカテゴライズしたらいいのか…)、生活に密着した写真付きエッセイとか好きでよく読んでた。小川奈緒さんの本もよく読んでたけど、バックグラウンドを全然知らなかったから、この本のなかで、小川さんの経歴を知れて、親近感がわいた。

    「クロワッサン」の編集長を務めていたという現在60代の勝屋なつみさんの働き方は、私には刺激的で、自信を持たせてくれる言葉のオンパレードだった。いきなりかっこよく仕事してる人なんていないんだよね。みんなその場その時で必死に目の前のことを積み重ねてきたから、次のステージへのチャンスをつかめている。そのチャンスに気づくか、気付いたとき、考えすぎると動けなくなってしまうらしいので、すぐ動いちゃう!(私は石橋叩いて進むタイプの人間であるため、これはあこがれる。)

    ちょうど仕事で悩んでたときにたまたま読んだ箇所から得たアドバイスもあり、私にとってベストタイミングで読めた本でした。

    本ってほんと出会いだよなぁって思う。
    どんな本に出合うか、それも、ピピピとアンテナが働くかどうかなのかなぁ。
    私も大いなる期待を持って、仕事に挑んでいこうと思います!

    そうそう、著者の一田憲子さんって、あの「暮らしのおへそ」や「大人になったら着たい服」を編集してる方。本のレイアウトも、余白の使い方といい、写真の入れ方といい、すごく好き☆背表紙の背景が黒に白文字なのが、ちょっとハードっぽくて、でもページを開くと優しさとエネルギッシュがにじみ出てて、20~70代まで幅広く読んでほしい。
    今度「暮らしのおへそ」を買ってみよう。

  • 初めての一田さん。暮らしのおへそを読みたいと思いつつも購入にいたらず、図書室にあったこの本を借りました。文章が優しくて、心地よかった。

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著者プロフィール

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。編集者・ライター。
OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターに。暮らしまわりを中心に、書籍・雑誌で執筆。独自の視点による取材・記事が幅広い層の人気を集めている。『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)では、編集ディレクターとして企画・編集に携わる。著書多数。近著に『明るい方へ舵を切る練習』(小社)、『人生後半、上手にくだる』(小学館クリエイティブ)がある。


「2023年 『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

一田憲子の作品

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