となりの外国人 (マイナビ新書)

著者 :
  • マイナビ出版
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本棚登録 : 67
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839969721

作品紹介・あらすじ

本書はいまや普通になった「となりの外国人」のことをもっと知るための本であり、彼らとの付き合い方を考えるための本です。

2019年4月に改正入管法が施行されましたが、改善するべき点が数多くあります。

私たちの心のありようも時代に沿うようにバージョンアップさせていかなければならないように思います。

本書は分厚い専門書ではありませんが、外国人とともによりよく生きるための方法を一緒に考えていきたいと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 少子高齢化などにより、日本のこれからを考えることはより一層大切になると思います。

    "私たちは、これから、いままで誰も見たことのない日本を見ようとしている"

    本書の中の言葉です。

    日本では、アジア人の見た目で日本語を話す人を日本人と受け取りがちですが、その認識では非常に視野、考え方が狭いことを痛感しました。

    日本のこれからを考える上で欠かせない、外国人の存在。
    島国は閉ざされた環境という捉えは今はもう古い言い訳だと思います。

    "外からの意見や刺激を受け入れることを拒む者は、人間もきっと同じですが、だんだんと頭が固くなって、新陳代謝がなくなり、除け者にされていくように思います。"


    国際交流から多文化共生へ。
    自分自身、成熟した国際人になりたいです。

  • 技能実習制度は、建前としては人道的援助、国際貢献のために作られた制度。ところが実情は雇う方も働く方も国際貢献などとは全く考えていない。実際には低賃金の外国人労働者をサイドドアから受け入れる便利なシステム。留学生の多くは労働目的で来日している出稼ぎ留学生。労働環境は劣悪であり、技能実習生が働く事業所のうち70%に法令違反がある。技能実習生には転職が認められておらず事業主のパワハラが罷り通り最低賃金以下で働かされ、残業代や給料もきちんと払われていない。1年間で7000人が失踪し、死因の多くは溺死。日本で暮らす外国人への日本語教育に関しては、現在は法律も環境も整っていない状況。このままでいいわけがない。

  • 本書は近年増えている、技能実習生を中心とする外国籍の人たちのことを扱っている。

    「移民」という言葉に、明確な(というより統一的な)定義がないということを、初めて知った。
    日本政府の定義では、永住権を持って入国する人、となるそうだ。
    この定義のよれば、日本には移民はほぼいないことになる。
    こうして日本の中にいる「働く外国人」は、制度的に見えない存在となるそうだ。

    過酷な生活を強いられる実習生のことは、聞くたびに心が痛む。
    他国から働きに来てくれる人に魅力的なところに何とかできないものか、と思わされる。

  • 法律の解説、制度上の課題を事例を交えながら説明してくれているので、読みやすい。自分の職場に外国人がいることやコンビニで外国人が働いているのが当たり前になった今、身近な問題として考える良いきっかけになった。

  • 最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00548155

  • 東2法経図・6F開架:KW/2020//K

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601880

    【スタッフコメント】
    「どこへ行っても外国人を見かけるな」と思ったことはありませんか?
    時代に沿って私たちの心のありようもバージョンアップしていくことが大切です。

    この1冊で「となりの外国人」について知ることができ、どう彼らと付き合っていけば良いかが分かります。

  • 約2% 50人に1人 カナダでは20%以上 群馬県大泉町 新宿区大久保地区 技能実習生が年間で数千人も失踪するような国(残念ながら日本のことですが)の悪評は既に全世界で広まっており 浜松市は90年代から日系ブラジル人などを多く受け入れてきた より裾野の広い 「ウーバーイーツ」の収入は週給の歩合制で よそ行きの美辞麗句で飾られていてわかりにくいのですが いぶか訝しってしまうわけです ダイバーシティ(多様性)のある大学 別府市は外国人留学生人口の割合が京都市に次ぐ日本第2位 世界基準の9月をスタートに加えることで 既に90年代後半には高田馬場駅近くにミャンマー料理店がちらほらとできはじめていました 日本にもそうした「ボートピープル」が次々に漂着しました 低賃金で働く「ガストアルバイター」によって 所謂ポピュリズム政党の躍進もみられるようになりました メルケル首相の任期は2021年まで続きますが 近隣の川口市や蕨市にはクルド人のコミュニティがあるのです クルド人の故郷の呼び名であるクルディスタンと蕨をかけて"ワラビスタン"と呼ばれているのです 国を持たない世界最大の民族 JR埼京線でクルド料理店「メソポタミア」を仕切っているワッカス・チョーラクさん 葛飾区の四つ木周辺は「リトル・エチオピア」 文法なども合わせた体系的な学習が必要と言われていて 中国でも景気が良いのは上海とか北京とか深圳とか大都会だけです 彼女は母国でポル・ポト派による内戦の悲惨さを語ります かねてから"現代の奴隷制度''と揶揄されてきましたが 技能実習生の悲惨な労働環境については 日新窟

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著者プロフィール

1973(昭和48)年、沖縄県生まれ。茨城県育ち。横浜国立大学経済学部卒。ライター、編集者、構成作家。NHK国際放送の番組制作にも携わる。日本在住の外国人の問題から、がんの最新治療法まで取材範囲は広い。著書に、外国人留学生の実態に迫ったルポ『コンビニ外国人』(新潮新書)、共著に『本の時間を届けます』(洋泉社)などがある。多文化社会研究会所属。

「2019年 『となりの外国人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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