将棋・ひと目の詰み ~実戦形で終盤力アップ~ (マイナビ将棋文庫)

著者 :
  • マイナビ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839974718

作品紹介・あらすじ

実は詰みがあったのに、詰まし損ねて負けてしまった―。
こんな経験は将棋を指す方なら誰にでもあるでしょう。

将棋は先に相手の玉を詰ました方が勝ちというルールである以上、詰ます、詰まさないが勝敗に直結する場面が多々あります。

そこで、おススメしたいのが本書です。
この本の主眼は「実戦に現れる詰む形を覚える」ことにあります。

一つ目のポイントは「実戦に現れる」ものであること。入玉形やパズルのような詰み形を覚えても速効性は低いでしょう。本書ではあくまで実戦ですぐに使える形だけを一問一答形式で出題・解説しています。

二つ目のポイントは「詰む形を覚える」ということ。詰将棋を解く力をつけるということとは少し違います。具体的には、実戦では最終手を指した時に持ち駒を持っていても構いませんし、相手の持ち駒は必ずしも「その他すべて」の駒というわけではありません。むしろ限られた駒しか持っていないことがほとんどです。

そこで本書は、余詰、駒余り、相手の持ち駒制限などを取り入れ、より実戦に近い状況での玉を詰ますトレーニングとなっています。

さらに、出題される形は矢倉、美濃囲い、舟囲い、エルモ囲い、穴熊など実戦の終盤さながらの局面となっています。そのため実戦で全く同じ形に出くわすことも少なくないはずです。

わかりやすく丁寧な解説で知られる遠山雄亮六段が贈る初級者にも優しい問題集。
本書の問題を解き終わるころには初級脱出は間違いなし、有段の世界へいち早く案内してくれる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 棋書としてかなりの完成度の高さを感じる。

    タイトルにある通りに実戦での終盤力アップに必ず貢献する内容である。

    終盤力を鍛えたい人におすすめ

  • 画期的か。実戦的な力がつく。読み返さなそうな気がする。あとは簡単な手筋のまとめを書いておくとか。繰り返さないと身に付かないんだがな

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著者プロフィール

遠山雄亮(とおやま・ゆうすけ)
1979年12月10日生まれ。東京都練馬区出身。
1993年、6級で奨励会入会。加瀬純一七段門下。
2005年10月1日、四段。2018年六段。
デビュー当時は振り飛車党だったが、現在は居飛車党に転身。
第34期竜王戦ランキング戦3組昇級者決定戦で2組昇級を果たす。
他にも王位リーグ入りや棋聖戦の決勝トーナメント出場を果たすなど、各棋戦で活躍中。
また、長年の間「モバイル編集長」としてモバイル中継の運営に携わったり、棋士会の副会長を務めるなど、普及面でも精力的に活躍中。
Abema将棋チャンネルでは級位者にもわかりやすい解説でファンに人気を得る。
著書に『将棋・ひと目の詰み ~実戦形で終盤力アップ~』、『将棋・ひと目の歩の手筋~将棋上達の入り口~』(マイナビ出版)、『ゼロからはじめる 大人のための将棋入門』(スマート新書)などがある。

「2022年 『イチから学ぶ将棋のロジック 三間飛車編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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