4-8401-1112-X
C0097\1400E.
タラ・ダンカン
若き魔術師たち
2004年7月2日 初版第1刷発行
2004年8月5日 第2刷発行
著者:ソフィー・オドゥワン=マミコニアン
訳者:山本知子(やまもと ともこ)
発行所:株式会社メディアファクトリー
------------------------------
帯より
「仲間の命が危なくなるなら、私がサングラーヴに捕まる!」
怒りとともに、どんどん強くなるタラの魔術!悪魔との壮絶な戦い!
フランスの売れ行き第1位ファンタジー「タラ・ダンカンシリーズ」翻訳刊行!
カバーイラスト村田蓮爾
---------------------------
帯より
煉獄で悪魔に呪いをかけられ、ボロボロになったタラは、治療を受けるため、オモワ帝国へ向かった。果たしてタラは完全に治るのだろうか…。
オモワ帝国での魔法の発表会、次々と行方不明になる子どもたち。戦いにつかれたタラはついにサングラーヴの要塞に捕まってしまった。タラと六人の仲間たちの命を懸けた脱出が始まった!
J,K,ローリングの作りあげた魔法使いに触発された多くの人たちが、ハリー・ポッターのクローンを増産している。しかし、「タラ・ダンカン」が、そうしたライバルたちを完全にノックアウトした。フランス「レクスプレス」誌より
-------------------------------------------------------------
この本を手にしたきっかけ
本棚の整理をしていて、処分のために手にしました。
著者さんについては、上巻のほうに記載してあります。
タラ・ダンカン のタグをつけてあります。
----------------------------------
目次
8 死の旋風
9 素晴らしきタンガプール
10 サングラーヴの要塞
11 脱出の扉
12 悲しみの沼
13 アクロバット飛行
14 アトランティデの戦い
--上巻目次--
1 力とウソ
2 夏の夜の悪夢
3 トラヴィアの王宮
4 バンパイヤ
5 煉獄の悪魔
6 行方不明!
7 高等魔術師と呪い
---------------------------
下巻は敵対勢力に連れ去られ、そのアジトで行方不明になっていた友達を発見。
死んだと聞かされていた母親(セレナ)にも合うことができた。
とらわれていた友達を含む仲間たちと力を合わせ、幾たびのピンチにも都合よく様々なアイテムが与えられ、無事に仲間と一緒に戻ってくるまでの冒険のお話。
アイテムや街の様子などは詳しく書き込まれていて、きっと作者の頭の中には昔訪れた旅先の町のようにそれがあるのでしょう。
ハリポタのような映画にすれば面白い作品になる一冊でもあると感じます。
アニメだとキラキラしすぎてしまったり、画面が暗すぎて目が疲れそうですが実写版だと面白そうです。
装丁もカバーのタイトルだけですが他の部分とは異なる印刷になっていました。
敵は、悪魔やそれらの周りにいるだけでなく、タラと同じ(側の)初等魔術師や脱出という同じ目的のために協力する小人にもハラハラさせられたり、アンジェリカという嫌われ者が登場します。
作者さんは作家一族の方だそうで、さらには王族の血筋だとか。
この作品はこの時点で五か国で翻訳が進められているそうです。
宗教観や、持っている神話が大きく異なるけれど、楽しめます。(例えば、小人のイメージは多くの日本人が持つそれとは違ったキャラクターだったように)
移民の受け入れは日本よりも断然多いけれど、たとえ英語を知っていてもフランス語で話しかけないと、相手にされないとかってことも聞いたことがあります。
血筋に由緒のある人たちの特徴なのか、フランスの人たちの常識なのか作者の紹介にも作者さんは王族であることを名刺に(つまりは初めてあった人に渡すものに)記載してあるそうで、そういうお国柄のところの作品。
結局のところ、主人公のタラは地球で祖母と暮らしていた少女という設定から、実はどえらい王族の末裔で、その血筋によって他の人たちが持ちえない強大な魔力を潜在する。
帯にはハリポタ云々と合ったけど、ハリーは両親をはじめ様々な人の愛に守られているが、タラは王族の血がなければ仲間もパワーもどうだったんでしょうね?同列には見れないけどなぁ・・。
帯の 危なくなるなら の翻訳、 危険になるならのほうが 声に出しやすいきがする、なくない、なくなくない なくなくなくないって言葉遊びを思い出したw