巌窟王 3 (MF文庫 J こ 1-3)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2005年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840112550
作品紹介・あらすじ
未来都市パリ-。ついにその激しさを増す、モンテ・クリスト伯の復讐の炎。貴族の家に生まれ、これまで何不自由なく暮らしてきたアルベールも、今では自分も巨大な災禍に巻き込まれ、逃げ出せないことを思い知る…。友人、恋人、そして家族…。大切な存在が失われたとき、絶望の底で、人がその胸に刻みつける真実とは?登場キャラクターの心情を浮き彫りに、物語は怒涛のクライマックスへ!話題のハイクォリティアニメノベライズ、ついに感動の最終巻が登場。東京都国際アニメフェア2005東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞授賞。
感想・レビュー・書評
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これは、あまりにも重い……でも強い、若さが持つ可能性の物語。アルベールは強くなった。だがそれは、伯爵との一幕によりできたものではなく、元々彼が持っていた性質なんだろう。愛を知った彼は、ユージェニーといい関係を築くに違いない。
何もなく、退屈な思いを抱えたままユージェニーと結婚し、そうと気付かず幸せな日々を過ごすのと、どっちがよかったのだろう。父を亡くし親友を失った今の方がいいとは言い切れないが、アルベールならどちらでも強く生きていけそうだ。それも若さが持つ強さか。彼本来の思いやりがそうさせるのか。理解ある友人に支えられ、自分の物語を歩み始めたアルベールなら、この先何かあっても乗り越えるだろう。ユージェニーを幸せにしてやって欲しい。
伯爵の物語は、彼自身でないと本当には分からないものなんだろう。3 巻という短さが悔やまれる。じっくりねっちり10巻くらいまで続けば、濃厚な物語になっただろう。原作を読めってことか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
GONZOの巌窟王の小説版。非常に面白いものの…アニメより淡々と進んでいる傾向があるような。それでも私は好きです。というか、近未来という設定にワクワクします!アルベールの成長にも注目。
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あの話がたったの3巻になってしまうとは!!怒涛のストーリー展開です。せめてもちっと量が欲しかった一冊。楽しいっていうよりアニメの補完と萌かなと。あと、やっぱりアニメよりもアルベールがけっこう冷静。