かのこん 7 (MF文庫 J に 1-7)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2007年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840118712
作品紹介・あらすじ
高らかに鳴り響くウエディングベル。バージンロードを共に歩くのは-ちずると耕太。いよいよ誓いの儀式のその時、式場にあらわれたのは-望。ちずると望の耕太をかけた争いが、今始まる!!なんていうことはなく、小山田耕太はいつも通り先輩彼女・源ちずる、自称「アイジン」の同級生・犹守望とただれた日々を送っていた。そんなある日、偶然ちずるがいないときに望は耕太に迫りだした。今までは、「アイジン」だからという理由で、ちずると一緒にしか耕太に迫ってこなかったのに-?仁義なき戦いのゆくえはいかに!?の第7巻です。
感想・レビュー・書評
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これまでなにかとメイン・ヒロインであるちずるを立てて、みずからは愛人枠に甘んじてきた望でしたが、耕太と二人きりになったのをきっかけに彼とキスを交わして、「耕太にとって、わたしはなに?」と尋ねます。そんな彼女の問いかけに耕太は返答できません。その後、望のことを「姫さま」と呼ぶ、人狼のマキリとレラが現われます。ちずるが人狼に攪乱されているあいだに、耕太は人狼たちの暮らす秘密の場所へと連れていかれてしまい、望と結婚することをせまられます。
いわゆるハーレムものの作品では、サブヒロイン以下の心情をどのように処理するのかということが、どこかで直面しなければならない大きな問題になるわけですが、本シリーズのような典型的なハーレム作品では主人公は優柔不断なキャラクター造形になっていることが多いので、しばしば不遇なあつかいをされるサブヒロインが出てきてしまいます。本作も、メイン・ヒロインであるちずるとサブヒロインの望の格差がやや大きいので、そのあたりに引っかかってしまう読者がいるかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示