HURTLESS/HURTFUL (MF文庫 J し 2-7)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2009年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840126595
感想・レビュー・書評
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安心の清水マリコさん。
今回は色々と若め。フレッシュ。
主人公の描写がやたら上手くて素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脱子のイタイっぷりに不安を感じたが、
最後は少し寂しい気持ちになった。
いつもよりどろっとしてた。
蓉さんがいい。 -
HURTLESS…無害の/傷のない
HURTFUL…(感情を)傷つける/有害な
清水マリコさんの(MF文庫Jでの)三年ぶりの新刊
深層世界と現実世界の間あたりに漂っている、清水マリコさん独特の雰囲気。
清水マリコさんの書く話は不思議が散りばめられているのですが、現実世界の書き方がしっかりしているのでリアリティがあって、それが現実に紛れ込んだ異種を際立たせて独特の雰囲気を出していると思います。
今回の作品の不思議少女は、本当の(?)不思議少女でしたね。 -
「――脱獄してきたよ。心の中から。行くところがないから、逃亡先を見つけて?」
あらすじの一文を見て、こりゃ駄目だな、と僕はそう思った。もうそこでノックアウト。レジへ直行、千円札を出したらお釣りが返ってきた。
つけ上がるな、のいじめのシーンとか好きじゃないし、日常の中に紛れた非日常ものである話なのに、主人公が置かれた状況がすでに非日常的であるところも、どうなの? って思った。でも、そこを除けば結構好き。蓉さんとかいいよね。惑わされ、進む道を見失ったり、謝りにきたおばさんはムカつくし、ゆずるがどういう人間なのかちょっとだけ知りたくなったり、事実の先に真実があったり、敬語を話す蓉さんの意味深な告白だったり、語りつくせない。
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表紙がいいなって思ったのと
脱獄という言葉に吸い寄せられました。
なのに画像が出ないのがとても残念