ハンガー・ゲーム

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840130639

作品紹介・あらすじ

大都市キャピトルが治める独裁国家パネム。12に分けられた地区からは毎年少年少女が1人ずつ選出され、最後の1人になるまで殺し合うゲームに参加させられる。ゲームは全国にテレビ中継され、生き残った1人には名誉が、23人には死が待っている-。

感想・レビュー・書評

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  • 続きものとは知らず、最後に第一巻 完 とあり、続きも気になるーと思ってしまった。
    おもしろかった!

    ピーターせつない!
    今後の、カットニスとピーターの関係も気になる。
    パネマのハンガーゲームという仕組みに対して、今後どのように立ち向かっていくのかも、楽しみ。

  • 普段読まないジャンルの作品でした。社会的格差、大人対子どもの描かれ方がえげつないです。ただし、それらの要素と同等、あるいはそれ以上のウェイトを占めるのが「恋愛」かな、と思います。1巻の時点ではヒロインに恋愛感情が芽生えるくらいで終わってしまうのですが…。普段の生活から飢えと戦い、家族を養っていかなければいけない重圧を担い、ハンガーゲームでは極限状態まで追い込まれるヒロインが生き延びようと知恵と身体能力をフル活用して戦っていく姿がかなり細かく描かれています。それでも年頃の少女と同じように異性の好意に戸惑い、恥ずかしがったりする姿からは純朴な普通の少女であることを思い出させます。歪んだ社会構造とヒロインの恋愛感情の芽生えがどのような展開をむかえるのか楽しみです。

  • 映画がとてもよかったので原作も読んでみた。全てカットニスの一人称で語られているため彼女の心情がだだわかりで面白かったです。それとルーとの関係は原作のほうが詳しく描写されているので、よりルー、そしてカットニスに感情移入できます。詳しく描写されているといえばピータとの関係も。生きるか死ぬかの状況下で、確かに伝わるピータのカットニスへの恋慕と芽生えてくるカットニスのピータへの気持ちが少女小説っぽくてよかった。二巻借りてきますー!!!

  • 断然映画より小説の方が面白かった。
    12地区の暮らしぶりなど映画より細かく分かり良かった。

  • 映画で公開されていた『ハンガーゲーム』の原作本です。
    CMで見る限り、最近流行りの「殺戮ゲーム」がメインの血まなぐさいお話だと思っていたのですが……。

    久しぶりに本を読み飛ばしました。
    あまり期待していなかったせいもあるのかもしれませんが、とても良かったです。
    殺戮ゲームをしなければいけない、という状況の中ですが、主人公はほぼ殺戮をしません(苦笑)してもせいぜい食料のために動物を殺すぐらいでした。
    割と主人公の遠いところでばたばた人が死ぬという感じです。凄惨なものがないとはいえませんが、そこまでドロドロもしていません。。

    私としてはもっと裏切り等あってもよかったのではと思いますが。。。友人とかね。
    メインはどちらかといえばゲームではなく主人公の乙女の目覚めと葛藤だと思います。殺戮を期待している方は戸惑われる可能性が高いです(苦笑)

    ゲームをきっかけに知り合ったパートナーとのやり取りが萌えました(笑)
    主人公は劣悪な環境下で育ってきており、若干ひねくれていますが、良心もあり、自身に対する葛藤もあって心理描写はいかにも女の子という感じでした。乙女な部分は最初は全くないものの、後半になるとまぁパートナーとの糖度が高くなるというか(苦笑)
    ただ、だからと言ってハッピーエンドで終わるわけではない終わり方も好みでした。彼女は良かれと思ってしてきた態度が……という感じ。

    最近は大抵最初から相思相愛系が多いので、こういう主人公の葛藤がよく描かれている(若干状況がよく行き過ぎている感は否めませんが、児童文学?ですし)本に久しぶりに出合えましたし、続きが素直に気になったのも随分久しぶりでした。

    王道シンデレラストーリーですので、そういったものが好みな方は読んだら間違いなく楽しいと思います。血生臭くはないので、そこが心配で読もうか検討されていた方は読むべきです。恋愛面多めです。むしろそっち注意です(笑)
    殺戮面はあまり重要ではありません。。。少なくとも今回は。

  • 映画が先でした。
    読んでみたらかなり忠実に映画は作られたようです。
    ハードカバーの装丁が児童書を思わせ、中の仕様もふりがなつきにイラストつき。そう思えば内容もサバイバルゲームの割りに残虐さは抑えてある感じです。十分子どもでも楽しめると思います。
    その世界観はわかりにくい面もありますが、映画が先だったお陰かすんなりと読めました。
    少年少女によるサバイバルゲームは、広大な自然を模した競技場で行われ、最後の一人になるまで戦い続けるのです。
    それはあくまで自分で志願するというよりは、各地区からの半ば強制的な義務。もちろん志願する者もいるのですが、志願する者がいようがいまいが十二の地区から男女一名ずつは選出されるわけです。
    その十二の地区を管理する(反逆の罪として奴隷的な管理)中央政府の二度と反逆する気を起こさせないようにするための策なのですが、どうやら続きでは少し不穏な匂いがします。
    映画の続きも忠実に作ってくれるなら、それも楽しみだなと思いますが、どうでしょうね。

  • 図書館で予約したら文庫本ではなくこちらの本だった。表紙が…子供向け?でちょっと恥ずかしい。ジェフリー・ディーヴァーが読んだと言うので面白そうだと思って借りたが、ティーン向けの内容。子供同士が殺し合うサバイバルなストーリーの割には、案外残忍なシーンが少ない。残りページ僅かでも話がつかない展開にどう収めるのか心配してたら、2巻へ続く。

  • 12の地区から少年少女が一人ずつ贄として差し出され、飢えと戦いながら死闘を繰り広げる。巨大な闘技場に閉じ込められ数週間にわたって殺し合いをさせ、その一部始終をテレビで放映する。最後に一人生き残った贄が勝者となるハンガーゲーム。勝者を出した地区には賞品が穀物や燃料が与えられる。
    炭鉱を産業にしている12地区の中でもシームとよばれる貧しい地域に住むカットニス。狩りをして母と妹を養っているが、今年のハンガーゲームに妹が選ばれたため、自分で志願して妹のかわりに参加することになった。同じく12地区からは裕福な地区に住むパン屋のピータ・メラークが選ばれた。ピータは昔、カットニスにパンをくれた少年だった。

    困った時に物資を援助してくれるスポンサーをつけるために、悲劇の恋人同士のふりをするカットニスとピータ。キスばっかりしてますね。ちょっと読んでてうっとおしくなってくる。
    24人の中で一人だけが生き残る。殺し合う場面を喜んでTV観戦している、出場者の苦しみが長引くほど盛り上がる、なんでもボタンひとつで出てくる裕福なキャピトルの人々。怖いね。1巻完結かと思ってたら続巻があるらしい。

  •  首都キャピトルと周辺の12の地区からなる国家パネム。キャピトルに対して周辺の地区が反乱を起こし敗北を喫した。反乱の再発を防止するために、毎年“ハンガー・ゲーム”が開催される。12の地区から男女1名ずつが贄として選ばれ、飢えと戦いながら死闘を繰り広げ、最後に生き残った1人が勝者となるサバイバル・ゲーム。第12地区に住む16歳のカットニスは、贄に選ばれた12歳の妹プリムを守るため、贄に志願する。同じ第12地区の少年ピータ、プリムに似ている第11地区のルー、ハンガーゲームで勝利すべく訓練を受けてきた“プロの贄”たち…最後に生き残るのは…。
     “北アメリカと呼ばれた地の廃墟から…”とあるから、近未来設定?第1巻完とあり、続きがあるようだ。意味ありげなブローチとか、反逆罪を犯した(?)アボックスの少女などの話は、たぶん続きの巻でもっと何かあるんだろうな。子ども同士で殺し合うという設定がアレと重なるんだろうけど、残虐とかエグイとかいう意味では、そこまでひどくないかな。続きの巻で話がどう展開するかによりけり。映画になって興味を持っている子がいても、これ1冊だけを小学生の前にポンとは置きたくはないな。

  • ジェフリー・ディーヴァーがインタビューで今読んでいる本としてあげていた3部作の第1作目。なんか『バトル・ロワイヤル』見たいな話だが、こちらのほうが背景や主人公たちの行動に深みがある。逆にエグさが薄い。こちらのほうが好み。終わり方には不満が残るが、2作目・3作目があることを考えるとこんなものかもしれない。次も読んでみたいと思う。

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著者プロフィール

米国のテレビ脚本家、小説家。2008年から発売された『ハンガー・ゲーム』三部作は、全世界で1億部以上売れたベストセラー・シリーズとなった。シリーズをもとにした映画四作品も大ヒットした。

「2020年 『ハンガー・ゲーム0 下 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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