この列車がすごい (メディアファクトリーの新書)

  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131490

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道マニア同士の対談だからどうなるのかな、と思ったけど、以外と両者オトナな感じでお互い知らないことは知らないと言ったりできる。
    ただこの対談が成り立つのは得意分野が異なるからなんでしょうね。同じものが好きでアプローチが違うとただの喧嘩になる。1つ1つ短くて読みやすいし、川島氏の過度なこだわりが食傷気味になることもありませんでした。

  • 鉄道アナリストの川島令三氏と、全駅下車達成者の横見浩彦氏。
    川島氏は『全国鉄道事情大研究』シリーズなど、硬派の評論で知られる論客。
    鉄道の乗客を増やすにはどうすれば良いかの提言を熱つぽく語る人です。
    一方の横見氏は国内の鉄道全駅(その数1万駅!)に下車したことで知られ、マンガ『鉄子の旅』の案内人をつとめた人。
    古い駅舎が大好きで、古い列車や路線を愛してやまぬ人物であります。
    こんな二人が対談して、果たして話がかみ合ふだらうか? といふ興味がまづあります。

    観光列車・寝台列車・私鉄特急・通勤列車・速い列車・乗っておきたい列車・路面電車・記憶に残る列車・鉄道ではない列車の9章からなり、それぞれの分野で「すごい列車」をとりあげてゐます。
    正直たいしてすごくないぢやないかと思ふ列車もありますが、まあ良いでせう。

    横見さんはあまり私鉄特急には興味がない。一方川島さんは関西人だから昔から私鉄特急に馴染んでゐる。JRと私鉄、どちらがすごいかで揉めてゐます。大人気ないところが面白い。
    また、川島さんは速い列車が好きだが横見さんは鈍行とか夜行の座席車が好み。川島さんは「私には絶対無理だなあ」といなす。
    それぞれの得意分野・興味のない分野がはつきりしてゐます。
    改めて鉄道趣味の幅広さが分かります。ま、私は何でも好きですが。故・神風正一さんの言ふ「なまくら四つ」でせうか。ある一分野を極めるのではなく、のんべんだらりと鉄道と付き合つてゐます。

    なほ本書は純粋な新刊ではなく、2008年に同じメディアファクトリーから出た『すごい列車!』を加筆改題のうへ、再刊されたものです。
    では御無礼します。

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-105.html

  • 川島さんと横見さん、この対照的な二人の、鉄道に対するとらえ方の対比がとても興味深かったです。

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著者プロフィール

川島 令三(かわしま・りょうぞう)
1950年、兵庫県生まれ。芦屋高校鉄道研究会、東海大学鉄道研究会を経て「鉄道ピクトリアル」編集部に勤務。現在、鉄道アナリスト。小社から1986年に刊行された最初の著書『東京圏通勤電車事情大研究』は通勤電車の問題に初めて本格的に取り組んだ試みとして大きな反響を呼んだ。著者の提起した案ですでに実現されているものがいくつもある。著書は上記のほかに『全国鉄道事情大研究』(シリーズ全30巻)、『関西圏通勤電車徹底批評(上下)』『なぜ福知山線脱線事故は起こったのか』『東京圏通勤電車 どの路線が速くて便利か』『鉄道事情トピックス』『最新 東京圏通勤電車事情大研究』『関西圏鉄道事情大研究(将来篇、ライバル鉄道篇)』『首都圏鉄道事情大研究(将来篇、ライバル鉄道篇、観光篇)』『最新 新幹線事情大研究』(いずれも草思社)、『全線・全駅・全配線』(シリーズ全52巻)、『日本vs.ヨーロッパ「新幹線」戦争』『鉄道配線大研究』『全国通勤電車大解剖』(いずれも講談社)、『全国未成線徹底検証(国鉄編、私鉄編)』『全国鉄道なるほど雑学』(いずれも天夢人)など多数。

「2022年 『名古屋圏鉄道事情大研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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