- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840138833
感想・レビュー・書評
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水曜どうでしょうチーフディレクター、藤やんこと藤村忠寿の単独著作。
いわゆるエッセイなのだけど、どちらかと言うと自己啓発系に寄った内容。
いや、やっぱり面白かった。
あれだけのオバケ番組の制作を担当し、HPでもあれだけ面白い文章を書いてる人
なのだから、つまらなかったら悪だと思う(^^;)。どうでしょうマニアなら、
まず間違い無く納得の作品。でも・・・。
何度も言うのだけど、これはやっぱり天井人の語り。
超低予算で始まった番組に火が点き全国的なブームを巻き起こした、という事実はもちろん認めるし、
その結果を引き寄せたのもこの人の手腕だと思う。でも、ちょっとハナにつくんだ、文章が。
例えばこの本を読んだテレビマン志望の若者が、ここで語られている藤やんを真似出来るのか?
というと、絶対にそんなことは無いと思うし、楽にやりなよとか言われても実際無理だと思う(^^;)。
鈴井貴之・大泉洋という類い希な才能をこの世に出した功績は認めるが、ちょっと
結果に頼りすぎてるような気がしちゃうんだよなぁ・・・。
鈴井さんの著作を読んだ時に感じたのは、どうでしょうの成功を偶然と捉え、その事実に
感謝しながら事を進めている、という割と謙虚な感じ(^^;)だったのだけど、この本からは
そういう部分は全く感じない。オレはずっとこれがいちばん面白いと思っていたという、
ちょっとイヤミな部分が迫ってくる(^^;)。正直、僕的に藤やんの好感度はちょっと下がったかも(^^;)。
ただ、もしかしたら藤村忠寿としてはその姿勢が正解なのかもしれない。
ヘタにファンとかに媚びを売る様な本だったら、それはそれでショックな気がするので(^^;)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤やんこそ現代に生きる真のテレビマンだ
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いいこと書いてあるんだけど、ためにはならないなー。
根本がもうまったく違うから。
語り口調で書かれてるのが最初ちょっと慣れない。 -
藤やんが読者に語りかける「道」。でもそれは武道とか茶道とかの極める道ではなく、自分が無理せず歩いて来た&歩いて行ける道。「水曜どうでしょう」の画面ではあの4人が楽しそうに笑っているが、そう言うシーンを選んで編集している、4人がそれぞれ大人の落としどころをわきまえているということに目から鱗。確かにそうだよな。でも、どうでしょうが続いているのは、彼らの阿吽の呼吸がビシッと合っているからだろうな。
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「水曜どうでしょう」を見ていて面白いディレクターとしか思っていなかったのに、すごく客観的に物事を見ていて番組の編集にもこだわりを持っていて、どうでしょうが何回見ても面白い理由がわかった気がした。
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ディレクターの仕事は細かい指示を出すことではなく、ひとが本気になれる場を作ること。会社でも同じだな、と。
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藤村さんの人柄がにじみ出てる。
こういう考え方ができる人間に
自分もなりたいものですなあ。 -
何とも読みやすく、かつしみてくる。
なるほど、と思う。
そういうやり方があるよね、とうなづく。
けもの道、いいじゃない。ただまっすぐに突き進んで当たって砕けるだけが能じゃない。組織で仕事をして人間関係や仕事のやり方で悩まない人はいないだろう。この本は、そんな経験を持つ人に、とても心強いエールをくれる。 -
じわーっと目の前のことを一生懸命にやる、と。