- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840151054
作品紹介・あらすじ
死をも恐れずに怪談を追い続ける男が、忌まわしき怪談実話を厳選執筆。怪談マニアをうならせた『無惨百物語-ゆるさない』に連なる、ひたすらに"怖さ"を追求した百物語、第二弾。体験者から著者へ、そして著者から読者へ。"怖の連鎖"はどこまでも続いてゆく。この妥協なき恐怖から誰も逃れることはできない。
感想・レビュー・書評
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タイトル通り、実話怪談が百話収録されている。
九十七話「蜻蛉」は、父の葬儀の前に似たようなことが起きたので、怖さよりも親しみを覚えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
胸くそ悪いくらい残酷な怪談が多い(褒め言葉)。一話が数ページなのに、切れ味鋭いものが多い。
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どっちかっていうとビリーバー方面の話なので、俺の怪談倫理的にはアウトな話もちらほらあるが、しかしこの文量は満足感ある(前作も)。前作もそうだが、東日本大震災関連の怪談(というか、今作に収録されているのは「敢えての」3.11以前の話なのだが)には、作者(山形在住)の誠実さが現れていて、これは超怖最新刊の作者たちのひどく無神経な(つまり無神経に完成度が低い)怪談とは正反対のものだ。
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目次がほしい。
63 柿のおじちゃん -
ゾクゾクするけど読むのをやめられない。
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67 めざめたら
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最近の実話怪談ものでは最も力がある著者だと感じる。平山夢明ほどの外連味はないが、地道にきちんとした怪談を積み重ねてゆくという印象。
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「かげふみ」「あるカモシカの死」「鹿に会う」
自然の底知れなさと怖さのある話。何がなんだかわからないけど、知らないままで畏怖を感じてる方が、身のためだなと思う。
にがさないっていうタイトルだけに、怪談実話のほっこり話はほとんどないです。
つまり、休まるところがない。
で、ラストの2話の「ヤクメ」はいやだ。怖いとかでなくて、絶望な感じです。