季節七十二で候。 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840152105

作品紹介・あらすじ

セイコ流子どもと味わう暦の楽しみ。イラストで綴る、七十二候に根ざした心地よい生活。

感想・レビュー・書評

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  • 一年を15日毎に分けて季節を表した「二十四節気」。
    更に5日毎に分けたものが「七十二候」。
    中国由来でも、日本の気候に合わせられた暦。
    私が馴染んでいるのは「半夏生」の頃、花を想い出しています。

  • コロナが流行りだしてから、イベントもなくなり、買い物も必要最低限(>_<)ぼーっとしていたら、もうこんな季節!?(゜゜;)と思う事が多い(^^;)そろそろこの状況に慣れて、心に余裕をもって季節を感じながら暮らしたい(*´∇`*)

  • カレンダーに書いてあるから
    二十四節気までなら
    なんとなく聞いたことあるけど
    それをさらに細分したのが
    この七十二候。

    セイちゃんの思い出や
    家族の暮らしのことなどを
    候の言葉とともに描いてあって
    楽しく読めました。

  • 「七十二候」は中国由来の季節を分けた言葉です。五日ごとの季節にわけ、作者がわかりやすく解説しています。五日間でも、周りの風景は変わります。普段流れていくその風景をこの本を読んだ後にじっくり見てみることも楽しいかも。

  • 恥ずかしながら七十二候はこの歳で初耳でした。
    二十四節気ですら、単語は知っていても主だったもの(立春とか)くらいしか意識したことなかったのでとても新鮮でした。

    わかりやすく手短な解説に加え、大田垣さんのかわいらしくてカラフルなイラストがとても楽しく「細やかな季節感」をどっぷり楽しめました。
    自分の誕生日の頃は「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」。最近ではまだまだ猛暑たけなわなイメージだけど、幼かった頃は夕方頃の空気感がほんのり秋めいてた印象も確かにありますね。

    読みながら、今年は季節の移ろいに鈍感にならず能動的に感じる手始めの年にしたいし、食べる物なんかも季節感を大事にしていきたいなぁと思いました。

  • 七十二候は馴染みがなくて憶えにくい~イラストとエッセイを書く生活。夫は深夜仕事。娘は2歳半。寒いの苦手~季節感のあるものを書きたかったのだろうけど,まとめて読むと季節感ゼロ。雑誌の連載だから良かったのかな

  • 大田垣さんのカラーはかわいい。
    でも、実は白黒の硬い線のぎっちり書いていた画文が好きだったファンとしては少々物足りない。
    文庫に落ちることを想定しているとすればこれくらいが適量か。
    後、違いとしては昔の大田垣さんは彼女の頭と感性だけで書いていたが、今は旦那さんや娘さんの影響を受けてまた違った視点で書いていると思う。
    それをトーンダウンしたと取るか、逆に視野が広がったと取るべきかは人それぞれだと思います。
    かわいい大田垣さんを求めるならおすすめ本です。

  • 歳時記の数はこんなにも多かったのだな、と驚いた。手元において、今週は何の行事だろうと楽しみたい。いつ読んでも、期待のはずれない作家だと思う。

  • 1

  • 季節の移ろいを感じる
    今日で八月も終わり。
    暦の上では既に秋とはいえ、9月からは本格的に秋、という気分になる。
    天地始粛、これが九月一日頃まで、二日からは禾乃登だと区分けされている。
    食欲の秋。

    人気のイラストレーターである著者であるが、本書の画は見ていて本当に面白い。
    雷神の絵もあり、『あさきゆめみし』の雲居雁や末摘花あり。
    主に描かれるのは動物や植物、風景なのだがこれがとても美しい。
    細密画ではないのに、そのイメージ通りだし、香りや感触が伝わってくる。

    季節を描いた本であるからそれらは当然のこととしても、時折でてくる著者の娘が何ともかわいらしい。
    子供がいるから行う季節の行事もあるし、子供によって気づかされる季節の移ろいや楽しみ方がある。
    わが家の子供はまだ歩けないが、雨に面白みを感じ、風に笑い、花や木に興味をいだく。
    全てが目新しくてわくわくさせるものなのだろう。
    当たり前になってしまっているけれど、季節を愛でることを楽しみたい。

    どの季節に親しみを感じるかは人それぞれだと思うが、こんなに季節はいろいろあるのかと思うと、一日一日がとても大事に思えてくる。
    五月の蚕の季節は今年実家に蚕がいた(どこからかもらって来たらしい)のでこれか!と思わず納得。
    蛾はあまり好きではないが、カイコガはぽってりしていてかわいらしかった。
    繭を作る様子が面白かったのを思い出す。

    台風の季節もまた、飛ばされる感じが面白かったっけ。

    こうしてみると、古人は周囲の小さな変化に敏感だったことに気づく。
    いま、七十二候が色々と取り上げられているのは、ナショナリズムの一環と言ってしまえばそれまでだが、進みながらもいろいろ考え直す時期にきているからかもしれない。

    しかし何はともあれ、自分の生きている毎日がこんなにも美しくて繊細だということを感じられる。
    難しい言葉ではなく、心のうちで考え、触れる。
    早速お気に入りの季節を探しにいこうか。

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著者プロフィール

イラスト:大田垣晴子

画文家、イラストとエッセイが融合した「画文」というスタイルを確立

著書にベストセラー「オトコとオンナの深い穴」をはじめ

「四十路の悩み」「うちの香草 育てる 食べる」など多数

「2020年 『さんかくの本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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